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イトマン事件、許被告の実刑確定

投稿者: kiyoakl 投稿日時: 2005/10/08 20:28 投稿番号: [184724 / 203793]
大阪市の中堅商社イトマン(住金物産に吸収合併)を舞台にしたイトマン事件で、商法の特別背任と法人税法違反(脱税)の罪に問われた不動産管理会社元代表・許永中被告(58)に対し、最高裁第3小法廷(浜田邦夫裁判長)は、被告側の上告を棄却する決定をした。

  決定は7日付。懲役7年6月、罰金5億円とした1審・大阪地裁、2審・大阪高裁判決が確定する。

  「裏経済のフィクサー」と呼ばれ、保釈中に別の詐欺事件や政界汚職事件にも関与した許被告が、逮捕から14年を経て服役することになった。

  上告審では、許被告側とイトマン側の絵画取引を巡り、同被告が特別背任罪で元イトマン常務・伊藤寿永光(すえみつ)被告(60)らの共犯に問われた点が争点となり、許被告は「経済的利得を追求しただけで、イトマン側に損害を与える意図はなかった」と主張した。しかし、決定は「多額の損失を負わせることを十分認識しながら、絵画の鑑定評価書を偽造するなどしており、共犯関係は明らか」と指摘した。

  決定などによると、許被告は伊藤被告らと共謀、1990年2月から8月にかけ、絵画211点をイトマン側に計約528億円もの高値で購入させ、通常小売価格との差額約263億円の損害を与えた。また、同年、伊藤被告や元イトマン社長・河村良彦被告(81)と共謀し、許被告が実質経営する鹿児島県内のゴルフ場開発会社「さつま観光」にイトマンから約200億円を融資させ、約96億円を焦げ付かせた。

  さらに、絵画取引による許被告の関連会社の所得約76億5000万円を隠し、法人税約30億6000万円を脱税した。

  河村、伊藤両被告も、1、2審で実刑判決を受け、上告している。

91年7月に逮捕された許被告は、保釈保証金6億円を支払って保釈された後の96年、東京の石油卸商社「石橋産業」に接近。同社株の回収に絡み、約179億円の約束手形をだまし取ったとされる。さらに、同社傘下の建設会社が中尾栄一・元建設相(75)(受託収賄罪で実刑確定)に6000万円を提供した汚職事件にもかかわった。

  97年10月には韓国で失跡し、2年後、東京都内のホテルで発見されて収監された。その後、石橋産業を巡る詐欺事件で起訴され、東京地裁で懲役7年の実刑判決を受け控訴。来年1月31日に、東京高裁で控訴審判決が言い渡される。
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