柳 宗悦(やなぎ むねよし)
投稿者: Kmechan 投稿日時: 2001/08/11 18:57 投稿番号: [14404 / 203793]
韓国を訪れる日本人はこのところ急増しているらしく、1999年の統計では、ついにハワイを抜いて韓国が日本人の海外渡航先のNo.1になったと聞いた。そんな日本人観光客はほとんどがまず首都ソウルを目指す。そして、ソウル市内観光といえば、まず訪れるのが「景福宮」だ。これは、李朝の宮廷跡であり、日本で言えば皇居や京都御所にあたる。この「景福宮」の正面南の入り口にそびえ立っているのが、正門である「光化門」だ。かつて、この一つの朝鮮建築を心から愛し、それが同じ日本人の手によって破壊されることに対し、雑誌に抗議文を発表して守ろうとした一人の日本人がいた。それが、宗教学者であり、また民藝運動家として知られる「柳
宗悦(やなぎ
むねよし)」(1989〜1961)だ。
日本は、日清・日露の戦争の後、1910年に朝鮮を併合した。その支配を強めるため、この景福宮の南正面に、巨大な総大理石でできた朝鮮総督府を建築しようとした。その際に邪魔であった光化門を破壊しようとしたのである。(この朝鮮総督府は、つい数年前までそのままの姿で残っていて、長く韓国の国立博物館として使われていた。しかしながら、現在は完全に破壊・撤去され、今回訪問した時には、同じ場所にて、昔の宮殿を復元する工事が行われていた。)
柳宗悦は、1916年、27歳の時に初めて朝鮮を旅し、特に李朝の陶芸を中心とする朝鮮芸術に深く心を奪われた。そして、かの地の芸術に心を奪われていく過程で、生みの親である民族への尊敬も深めていった。同時にそれは、日本の武力に頼った対朝鮮政策に対しての強い批判へとつながり、「朝鮮人の味方」として積極的な言論活動を行うこととなった。そうした言論の代表作が、1920年に、「三・一独立運動」の弾圧により朝鮮人のおびただしい血が流された後に発表された「朝鮮の友に贈る書」、そして、1922年に雑誌「改造」で発表された「失われんとする一朝鮮建築のために」である。この2つの著作とも、日本国内、国外で大きな反響を呼ぶことになり、ついには朝鮮総督府も、光化門の破壊を取りやめ、移設へと切り替えることになった。(余談になるが、移設された光化門は、その後、朝鮮戦争で焼失してしまう。大きな歴史の皮肉と言うべきか。現在あるもの{下の写真}はその後再建されたコンクリート造りのものである。)その代償として、宗悦はその後、危険人物として、朝鮮渡航の際には警察の尾行がつくようになってしまった。しかしながらその一方で、当時の朝鮮の人からは、「東京には我らの同胞がいる」とまで慕われることになった。「柳宗悦」という名前が朝鮮でもそのまま通用するものであったからである。
http://homepage1.nifty.com/t-maru/muneyosi.htm
より
日本は、日清・日露の戦争の後、1910年に朝鮮を併合した。その支配を強めるため、この景福宮の南正面に、巨大な総大理石でできた朝鮮総督府を建築しようとした。その際に邪魔であった光化門を破壊しようとしたのである。(この朝鮮総督府は、つい数年前までそのままの姿で残っていて、長く韓国の国立博物館として使われていた。しかしながら、現在は完全に破壊・撤去され、今回訪問した時には、同じ場所にて、昔の宮殿を復元する工事が行われていた。)
柳宗悦は、1916年、27歳の時に初めて朝鮮を旅し、特に李朝の陶芸を中心とする朝鮮芸術に深く心を奪われた。そして、かの地の芸術に心を奪われていく過程で、生みの親である民族への尊敬も深めていった。同時にそれは、日本の武力に頼った対朝鮮政策に対しての強い批判へとつながり、「朝鮮人の味方」として積極的な言論活動を行うこととなった。そうした言論の代表作が、1920年に、「三・一独立運動」の弾圧により朝鮮人のおびただしい血が流された後に発表された「朝鮮の友に贈る書」、そして、1922年に雑誌「改造」で発表された「失われんとする一朝鮮建築のために」である。この2つの著作とも、日本国内、国外で大きな反響を呼ぶことになり、ついには朝鮮総督府も、光化門の破壊を取りやめ、移設へと切り替えることになった。(余談になるが、移設された光化門は、その後、朝鮮戦争で焼失してしまう。大きな歴史の皮肉と言うべきか。現在あるもの{下の写真}はその後再建されたコンクリート造りのものである。)その代償として、宗悦はその後、危険人物として、朝鮮渡航の際には警察の尾行がつくようになってしまった。しかしながらその一方で、当時の朝鮮の人からは、「東京には我らの同胞がいる」とまで慕われることになった。「柳宗悦」という名前が朝鮮でもそのまま通用するものであったからである。
http://homepage1.nifty.com/t-maru/muneyosi.htm
より
これは メッセージ 1 (retribution さん)への返信です.
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