船窓夜話ー第三十弾(最終編)―帰国−3
投稿者: ilkuji_99 投稿日時: 2006/06/16 11:35 投稿番号: [2940 / 3669]
船窓夜話―第30話(最終編)―帰国―3 2003/ 8/23 15:13
メッセージ: 5354 / 6027
投稿者: ilkuji
さらに疑惑を呼んだのは当時事件の直前、問題の航空機では乗務員たちが意図的に客席の窓のシャッターを全部下ろしたとのことだ。夜なのでわざと下ろさなくてもいいのに何故そうしただろう。もしかしてソ連空軍機が出動することを予想し乗客たちに見せないためじゃなかろうかと。ゼイムスボンド映画のようにあの飛行機の機番が007だったのもアイロニだな。
話が back to the future みたいに未来に向ったが、日本の成田に到着したときは既に丸一日間飛行機に乗っていたのに気が付いた。成田から大阪まで国内線で着き空港の近所になるナラベというホテルに投宿した。遅くcheck inして疲れたが帰国前夜に異国で一杯しなくてはと思い、同僚といっしょにホテルの前にあるホルモン焼き屋によった。1年3ヶ月の乗船生活を振り向けば複雑な気持ちになった。歯に噛まれるホルモンは乗船生活ほど固かった。お酒を一本全部飲んだと記憶する。夜遅くホテル部屋に戻ってきて実家に電話をしようと手話機を取ったら女のうめく声が聞こえる。多分別の部屋の電話線と混線しているようでたまに男の声も聞こえる。その部屋では男女間の情交を楽しんでいるらしく、一人で寝る他人の心に葛藤を煽る。
翌日釜山行飛行機を取り帰国した。空港で荷物を持って市内バスに乗るとみんな変な目でみる。カバンに荷物標がついてるので飛行機から降りたのは間違いなさそうだけどタクシに乗らずに市内バスかとのことだろう。全てが終わったとの安堵のため息と共に二度と船には乗らないと決心したのもその頃だろうか。
(大尾)
これは メッセージ 2939 (ilkuji_99 さん)への返信です.
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