船窓夜話ー第一弾ー海賊に出会う−2
投稿者: ilkuji_99 投稿日時: 2006/06/12 12:39 投稿番号: [2846 / 3669]
大きな船が徐々に船首を左側へ回すと一旦危急状況は免れたよう。ところが今度はその船が方向を回し本船1時方向から再び入ってくるのだ。私は「Port!」と命じた。左へ15度との意味だ。しかしその船はもう本船の船首を左にして過ぎる状況だった。私が「Midship!」と叫んだら「Midship!」と舵手が復唱しながら 舵柄を正中央へ戻したら既に本船の前に来ている。再び「Hard Starboard!」と命じた。右へ25―30度とのことだ。
本船が大きく円を描きながら右へ回転するともう本船の左側に付こうとしている。そしてサーチライトをつけて本船に発光信号を送る。無線電話で呼んだら「Water police. Stop engine」と停船を要求する。海上警察だけど調査することがあるそうだ。一旦エンジン・テレグラプ(変速機)をstop 位置に回したら本船の後ろからロープを上げようとしている。
船長が急いで上がってきて「不思議だね」と呟いた。軍服ぶりの人たちが警備艇サイズのボートに乗り、縄ばしごを上げようと熊手のついたロープを投げていあ。 船長の表情が一瞬変ったら「海賊だ!」といって「Full ahead!」と叫んだ。また全速前進をはじめた。2等航海士が船尾へ降りていって欄干にかかている彼らのロープを非常斧で切った。ボートが船尾にあったので本船プロペラの揺れに後ろへ押さえられ激しく揺れた。そしたら騒々しく機関銃の発射音が聞こえた。海賊たちが乗船に失敗すると、むやみに乱射していたのだ。
機関室から 騒々しく電話がかかってきて「どうしたのか?バンカーC油なのに何故停船し、また全速か」と大騒ぎだ。船舶では入出港時やエンジン変速を頻繁しするときはバンカーA油を使い一旦大洋航海がはじまるとバンカーC油をつかうので燃料を変えるときは前もって機関室に連絡し用意をさせるのが普通だが、それをする暇がなかったのだ。
アカバに到着して埠頭に降りたら船尾の鉄板があちこち表に打たれたように入っている誰かがそこに立っていたら即死したはずだった。くらっとした瞬間だった。
これは メッセージ 2845 (ilkuji_99 さん)への返信です.
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