田中敬子『夫・力道山の慟哭』
投稿者: bosintang 投稿日時: 2005/02/13 22:56 投稿番号: [2432 / 3669]
−没後40年
未亡人が初めて明かす衝撃秘話(双葉社,2003年)
後日,韓国日報から取材を受けることになったのですが,韓国で「力道山物語」という娯楽映画を製作するらしいんです。そのときは企画の段階と言ってましたが,それについてどう思うかという質問がありました。私は「いちレスラーの力道山ではなく,事業家としても手腕をふるっていたから,そういう面もアピールして楽しい映画にしてください」とコメントをしたんです。
あくまで名目上は観光目的だったのでマスコミの取材攻勢は多くありませんでしたが,韓国日報では訪韓した田中敬子・力道山未亡人と題し,「没後40年が経ったが,私はいまも力道山に対し,彼との思いを大事にしている。力道山は韓国のヒーローであり,映画の話も進んでいる。未亡人は韓国と日本がスポーツを通じ,さらなる友好関係を深めることを願っている」という記事が載りました。
上にある「力道山物語」という映画は,昨年封切られた「力道山」のことだろうと思うけど,未亡人が見たらさぞがっかりするだろうなあ。
なにしろ,戦後最大の言われた豪華結婚式も出てこなければ,そもそも奥さんさえ出てこないんだから。スチュワーデスの田中敬子さんとは,大恋愛のすえに結婚したことが本書にもありますが,映画に出てきたのは、相撲力士時代に知り合った芸者で,最期まで添い遂げることになっている。確かに,内縁の妻との間に二児がいた(田中さんと結婚後同居)けれど,映画の中では子どもも出てこない。北朝鮮にいるとされる妻と娘の話もなし。
ほかにも,ハングルが読めないはずなのに,映画の中ではすらすら手紙を読んでたり,韓国語がしゃべれず,韓国に行ったときには通訳をつけてたはずなのに,映画ではぺらぺらだったり,と史実に合わないことは多かったですね。
日本社会の差別の中で苦しみ,栄光に輝いたのも束の間,後ろ楯になってたヤクジャから引導を渡され,落ちぶれて,失意の中でチンピラに刺されて死ぬ……。
よくもまあ,ここまで歪曲したもんだ。
最期の最期までスーパースターだったはずなんだけど。
これは メッセージ 1 (violla_21 さん)への返信です.
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