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シドニーー23−国営ホテルーI

投稿者: ilkuji_99 投稿日時: 2004/09/30 20:31 投稿番号: [2209 / 3669]
シドニーの国営ホテルはロングベイという地域でシドニーの東南部にある。不本意ながら二、三回いったことがある。罪人ではないが。男が波乱万丈な人生を暮らしには一度は行ってみるべきな所とは言っているものの、わざといってみたいところではない。ある日、通訳会社の連絡を受けて囚人を通訳しにいくことにした。麻薬運びの容疑で収監された韓国人を面会するため、弁護人が要請したのだ。鉄門を何箇所、錠をねじ開けてくれる刑務官をついて弁護士と入っていたら暫くして40代中半の男が反対側の門から入ってきた。麻薬を韓国から荷物の中に入れて入ろうとしたら入国台で検挙されたそうだ。

どの国もそうだろうが密輸麻薬取締りに神経を使う豪州警察にて申告が入ったのだ。韓国に刑事二名を急派したあと、容疑者が金浦空港で飛行機に乗るとき既にその者の両側に座席を予約し、シドニーまで同行したのだ。勿論容疑者はそのことを遥かに気づかなく着たが空港に降りるとき、刑事が両側から腕を一つづつ取って警察署へ直行したそうだ。弁護士がいうには最長45年まで言い渡される重罪だそうだ。お金がないので弁護士費用も未だ払ってない状態らしい。捕まったとき、資金支援ができる組織じゃないと死ぬまで国営ホテルで過ごすことがあるのでハコビたちは気をつけないといけないはずだ。

今度は同じく麻薬密輸の容疑で日本人若者3名が空港の検索台で逮捕され、このホテルに運ばれた。彼らの抗弁によるとアジアの空港で見知らぬ人に頼まれて小包を荷物に入れたものの、それが麻薬とは知らなかったそうだ。いわば自分たちも気づかずにハコビで使われたとのことだ。とはいえ、そういう弁明が通じるには豪州の司法体系が厳しすぎた。結局、一行の男の子二人、女の子一人は共に10年懲役を言い渡され、同じ国営ホテルに収監された。女の子は絶望感で自殺を企図したが未遂に終わった。一機に大金を手に入れシドニーで豊かに休暇を過ごしたくていざと持ってきたのか、それとも彼らの主張しているように全く無実かは天だけが知っているはずだ。たまたま歓楽街でウォッカーに酔っ払って、裸で大路を活歩する日本人の男女若者たちがいるけど日本ではできないことをここでできるとはやはり「旅立つと体面を捨てろ」とのことわざのお陰だろうか。

そのホテルに韓国人罪囚がもう一人いるという。痴情による殺人罪で長期収監されているものだが当時わずか20代だった。純情を捧げて愛していたのに女に他の男ができた。女は行くというし男はいっちゃいけないともめたところ、ある日韓国レストランで最後の晩餐を終えた二人が食事代を払いにカウンターにいっしょに立ったとき、男が新聞紙に包んでいた包丁を取り出し女の背中を数回刺してその場で即死させた事件が韓人社会で話題になったが、その時その事件の主人公だった。目撃者の言葉によると男は当時、無表情で女の背中を豆腐をさすように平気に刺してたそうだ。二人で愛するときはいいけど、別れるときにはてんから遠く逃げるか、そうでないと死を覚悟しろとの教訓を残した事件だった。
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