シドニーブルースー22−下船ーIII
投稿者: ilkuji_99 投稿日時: 2004/07/24 19:36 投稿番号: [2154 / 3669]
一片、シドニーへ行ったもう一人は韓国食堂で厨房補助をしながら機会を覗いていた。もちろん韓国で調理業務に従事した経験はまったくない。そういえば本国でやってた仕事をここで続ける人は少数に過ぎないだろうが。厨房で皿を洗いながら肩越しに見習った料理法を覚えて第2の人性を夢見ながら未来を設計していた。とはいえ、ビザがないので職業選択の余地が多くないのも現実である。
ある日キングスクロスに韓国人経営者のスナック食堂が新しくできて厨房の仕事をする人を募集するところにむりやり押して採用された。そしていきなり寿司をつくるようになった。寿司職人がいくら教えてもサイズが一定しなくてぎざぎざになって叱られたりした。日本ではいわゆる寿司職人になるのに最小8年かかるとのこの仕事。仕事を覚える間、厨房では短気の厨房長の包丁がびゅうびゅう飛んでいてそれを避けられないと傷だけ抱いて辞めるとか。そういう仕事をわずか何週間で覚えてちゃんとできるかな。
オージーたちはよく知らないから、ただこれが寿司かと思って食べるだろうが寿司を知るお客は来るわけがない。そういえばオージーだけ相手にしている店も数ヶ所あるけど何故オージーだけ相手にするかを訊くなら訊くほうが馬鹿だろう。日本からワーキングホリデービザで来た若者がいてすしのす字も知らないくせに1ヶ月ほど習って職人だとカウンターに立てお客さんを呼ぶ笑わせる店があるのに、この店舗も大体それくらいのレベルの店だとみたらいいだろう。とにかく厨房補助がある日いきなり寿司職人へ変身、白い調理師のユニフォームに日本式鉢巻をしっかと結んでみたらとりあえず恰好はよさそうだ。
この男、韓国へ帰る人が車を売り出したら安い値段で買ったのはいいけど運転免許を発給してもらうにはパスポートがない。シティーにある韓国領事館を数回訪ねて一冊作ってくれるように哀願したが駄目だといわれた。仕方なく無免許で運転しながら警察にばれるか褪せたりスリルも満喫した。
彼にただひとつの希望があるなら不法滞在者に対しての政府の赦免令だった。しかし世の中、甘くないのは赦免令などもうないのを知らなかったのだ。労働党の執権していた1975年に大々的な赦免があって1980年に最後の赦免令以降、今まで一般的な赦免令が降りたことはない。海外の一部旅行会社はとにかく渡豪さえすれば赦免を受けると誘ってチケットを売出そうとするけどいかに無責任なやり方か。豪州建国200周年の1988年にある、選挙のときにやる、甚だしくは毎年迎える英国の女王誕生日にやるなどなどあらゆる噂を広めてチケットを売る情けない旅行会社。
毎日を気遣って生活していたある日、友が帰国するというので空港までついていったのに捕まったしまって薔薇色のまぼろしも虚しく潰れてしまった。噂によると帰国してはシドニーでの厨房経歴を生かし、叔母さんといっしょに食堂を開き誠実に暮らしているそうだ。現地地方紙に大々的に報道された韓人船員の脱走事件は結局、二人とも自首もしくは他意により本国へ帰ることで大尾を飾った。
そういえば2000年シドニーオリンピックが終わったとき、豪州移民局の発表した国籍別不法滞在者統計によると、帰らずに潜跡した日本人選手が数人いたそうだ。シドニーのキングスクロスは不法滞在している日本人のメカであり、そこのとっかに 隠れて数ヶ月学んだ寿司作り技術でシェフをやっている人も少なくなさそうだ。食代は高いけど雇っている人への賃金は安過ぎることで有名な其々の日系和食レストラン。そういうところでオージーのために低賃金で奉仕しているはずの和人たち。それでもオーストラリアが好きで帰られないそうだ。筆者にとってはこんな詰まらない国が彼らには大好きな国なんだ。人間それぞれ、好みもそれぞれか。
ある日キングスクロスに韓国人経営者のスナック食堂が新しくできて厨房の仕事をする人を募集するところにむりやり押して採用された。そしていきなり寿司をつくるようになった。寿司職人がいくら教えてもサイズが一定しなくてぎざぎざになって叱られたりした。日本ではいわゆる寿司職人になるのに最小8年かかるとのこの仕事。仕事を覚える間、厨房では短気の厨房長の包丁がびゅうびゅう飛んでいてそれを避けられないと傷だけ抱いて辞めるとか。そういう仕事をわずか何週間で覚えてちゃんとできるかな。
オージーたちはよく知らないから、ただこれが寿司かと思って食べるだろうが寿司を知るお客は来るわけがない。そういえばオージーだけ相手にしている店も数ヶ所あるけど何故オージーだけ相手にするかを訊くなら訊くほうが馬鹿だろう。日本からワーキングホリデービザで来た若者がいてすしのす字も知らないくせに1ヶ月ほど習って職人だとカウンターに立てお客さんを呼ぶ笑わせる店があるのに、この店舗も大体それくらいのレベルの店だとみたらいいだろう。とにかく厨房補助がある日いきなり寿司職人へ変身、白い調理師のユニフォームに日本式鉢巻をしっかと結んでみたらとりあえず恰好はよさそうだ。
この男、韓国へ帰る人が車を売り出したら安い値段で買ったのはいいけど運転免許を発給してもらうにはパスポートがない。シティーにある韓国領事館を数回訪ねて一冊作ってくれるように哀願したが駄目だといわれた。仕方なく無免許で運転しながら警察にばれるか褪せたりスリルも満喫した。
彼にただひとつの希望があるなら不法滞在者に対しての政府の赦免令だった。しかし世の中、甘くないのは赦免令などもうないのを知らなかったのだ。労働党の執権していた1975年に大々的な赦免があって1980年に最後の赦免令以降、今まで一般的な赦免令が降りたことはない。海外の一部旅行会社はとにかく渡豪さえすれば赦免を受けると誘ってチケットを売出そうとするけどいかに無責任なやり方か。豪州建国200周年の1988年にある、選挙のときにやる、甚だしくは毎年迎える英国の女王誕生日にやるなどなどあらゆる噂を広めてチケットを売る情けない旅行会社。
毎日を気遣って生活していたある日、友が帰国するというので空港までついていったのに捕まったしまって薔薇色のまぼろしも虚しく潰れてしまった。噂によると帰国してはシドニーでの厨房経歴を生かし、叔母さんといっしょに食堂を開き誠実に暮らしているそうだ。現地地方紙に大々的に報道された韓人船員の脱走事件は結局、二人とも自首もしくは他意により本国へ帰ることで大尾を飾った。
そういえば2000年シドニーオリンピックが終わったとき、豪州移民局の発表した国籍別不法滞在者統計によると、帰らずに潜跡した日本人選手が数人いたそうだ。シドニーのキングスクロスは不法滞在している日本人のメカであり、そこのとっかに 隠れて数ヶ月学んだ寿司作り技術でシェフをやっている人も少なくなさそうだ。食代は高いけど雇っている人への賃金は安過ぎることで有名な其々の日系和食レストラン。そういうところでオージーのために低賃金で奉仕しているはずの和人たち。それでもオーストラリアが好きで帰られないそうだ。筆者にとってはこんな詰まらない国が彼らには大好きな国なんだ。人間それぞれ、好みもそれぞれか。
これは メッセージ 1 (violla_21 さん)への返信です.
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