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拜根興「七世紀中葉唐与新羅関係研究」

投稿者: trek022 投稿日時: 2004/03/18 05:05 投稿番号: [1959 / 3669]
私は以前から唐が百済や高句麗を滅ぼし、朝鮮半島を直接経営すべく平壌に安東都護府まで設置しながら、羅唐戦争で新羅に追い出されるような形で半島から撤退してしまったのか不思議でしょうがなかった。韓国の歴史家や日本の韓国史家は韓民族の熾烈な抵抗や新羅の巧妙な外交を挙げるが、これだけで大唐が簡単に尻尾を巻いて引き上げるものだろうか。特に劉仁軌が大軍を率いて半島に侵攻し、七重城の戦いで新羅軍に勝利しながら、新羅を降伏に追い込むこともせず何故そのまま引き返していまったのか大きな疑問であった。この点に関して中国史料はどうも歯切れが悪いのである。それで中国のインターネット書店でこの本を見つけたときはどうしても欲しいと思ったが、あいにく品切れであった。そこで上海のチャット仲間に頼んで出版社から直接取り寄せてもらった。それがこの本、

>拜根興「七世紀中葉唐与新羅関係研究」中国社会科学出版社、2003年5月出版

である。
著者の拜根興は1964年生まれの漢族で現・陜西師範大学(西安)歴史文化院副教授。同大学で学士、修士を修めたのち、1998年から2002年まで4年間韓国の国立慶北大学(大邱)に留学して博士号を取得した。新しいタイプの中国史家である。本書は新羅真徳女王から文武王時代の唐と新羅の交渉の分析や百済・高句麗征服戦争で活躍した唐の将軍たちの伝記的考証からなる。著者の特徴はこれまで中国の歴史家が全く無視していた「三国史記」など韓国の史書や金石文を活用していることである。これらを中国史料と精密に突き合せることで新たな事実を発掘している。
羅唐戦争(669−676)につてはこの時期の唐は吐蕃との戦争が激化して遠く朝鮮半島に大軍を派遣している余裕がなく、戦略的に撤退したとの見解を取っている。吐蕃との戦いは下手すると唐都・長安が危険にさらされる恐れがある。新羅はこのような唐朝の変化を敏感に読み取って謝罪外交を行い、新羅の朝鮮半島支配を黙認させたものだ。
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