小泉参拝が「誇り」という気分
投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2007/05/22 14:20 投稿番号: [2252 / 10030]
発信箱:「気分」ではなく=与良正男
昨夏、小泉純一郎前首相の靖国参拝に反対していた毎日新聞には多くの反論が寄せられた。少しショックだったのは若い人を中心にこんな声が相当あったことだ。
「小泉さんは私たちに誇りを与えてくれたのに、なぜ反対するのか」
中国や韓国にいつまで謝り続けるのか。北朝鮮というとんでもない国もある。「誇りはまず自分や家族に持てよ」と私は思うが、参拝は自信喪失と不安を吹き飛ばす清涼剤だったかもしれぬ。
私の父は学徒出陣で戦地に赴き、母は空襲を逃げ惑った。戦争の愚かさを聞いて育った私の世代も少数派になっていく。
「自衛隊は海外から見たら軍隊」とあっけらかんと「常識論」をぶった小泉氏から、確信的っぽい安倍晋三首相へ。これも時代の気分を反映しているのだろう。だから「首相は危うい」とか、これまた情緒的に批判するだけでは生産的でない。大切なのはより具体的な議論なのだ。
改憲の先取りといえる憲法解釈に関する首相の懇談会は「常識にかなった分かりやすい結論を出す」という。うまいこと言うなあと思う。だが、私たちが社説で指摘したように、常識論は「現実はこうなっているから仕方ない」といった追認論になりがちだ。憲法解釈変更で日米関係や日本の国際協力は実際にどう変わるのか。それで私たちは将来、幸せになるのか。こ難しい話で面倒だけれど、一人一人が身近な問題として考える時が来た。
皆さんの判断に資するため、私も分かりやすく、そして気分に流されないコラムを書いていくつもりだ。(論説室)
毎日新聞
2007年5月21日
東京朝刊
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070521ddm002070014000c.html
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