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街道を逝く 台湾奇行 1

投稿者: toaniuniu05 投稿日時: 2006/06/29 11:40 投稿番号: [7503 / 19672]
  日帝とはなにか。
  というより、その罪業のかずかずを頭におきつつ台湾のことを考えたい。これほどややこしいものはないのである。

  かつて台湾はウリナラと同じく日帝の植民地であった。
  第二次世界大戦ののち中国に返還されたのだが、ウリナラと違い現在でも日本を慕い評価するひとびとが存在するという。
  これほどふしぎな現象もない。一見ウリナラと同じような道をたどりながら、いったいどこで道をまちがえたのか、そして日帝はこの地でなにをしたのかをみてゆきたいとおもい、わたしは台湾に向かった。

「今回は島内を一周するんですね」
  助手のチャングムがトランクに荷物を詰めながらいった。台北や高雄といった都市部をまわりながら、島内を一周したいと思っている。
「台湾は熱帯でしたよね」
  たしかに台湾の南半分は熱帯に属する。しかも今は七月である。かなり暑いであろう。チャングムは、日焼け止めを二つトランクにいれた。

  台湾は一八九五年の下関条約によって日本に強奪された。
  この条約は、清日戦争の結果むすばれたものであったが、非力な日本は連戦し、ほうほうの体ながらどうにか優勢をたもって清国を交渉のテーブルにつけることに成功した。
  しかも、自国の下関に李鴻章をよびつけ、交渉が難航すると暴漢をやとってかれを襲撃させて強引に調印させた。
  ほんらい、日本は野望をむき出しにして一気に朝鮮半島を獲得したかったのであるが、朝鮮を尊重していた列強の反対にあい、かわりに台湾を獲得したのである。

  これほどおもしろいはなしもないであろう。たかだか小島ひとつで雄大な朝鮮半島のかわりにするというのである。
  古来、ウリナラは「三千里錦繍江山」といい中国文人たちのあこがれの地であった。孔子も、
「朝鮮は君子の国、わたしもゆきたいものだ」
  といった。
  それに対して、台湾は、
「化外の地」
  とされ、清朝も本腰をいれて統治してこなかった。
  列強は、そのような未開地を文化の花咲ける朝鮮半島のかわりとして日本に渡したのである。ウリミンジョクとしてこれほどの屈辱はないともいえるし、日本ごとき蛮人には台湾でじゅうぶんだと考えられていたといってもいい。
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