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神道のこころ欧州に響け(1)

投稿者: koshien21c 投稿日時: 2005/11/17 13:56 投稿番号: [2070 / 19672]
「一揖(イチユウ・軽いお辞儀)、一拝,一礼」厳かに響き渡る声に続き、皆で手を打つ。古式にのっとった節分の祭りが始まった。少し様子が違うのは参加者がヨーロッパ系、アジア系と多様なこと。そう、ここは日本ではない。様々な民族が集まる国際都市、オランダのアムステルダムだ。

出会いは30年前
私は神主。日本の古神道の一派、山陰(ヤマカゲ)神道に入門し、オランダで唯一の神社「日蘭神前斎宮」の宮司となった。四季の祭りに結婚式といった様々な儀式。欧州に神道のこころを紹介しようと活動を続け、神主歴は来年で25年を迎える。

(オランダ唯一の神社で宮司を務める   ポール・ド・レオ)

神道との出会いは30年程前のこと。オランダのライデン大学で演劇と現代文学を学んだ私は、卒業後ある演劇集団を主宰していた。77年にパリで演出家のピーター・ブルックが開催した日本の伝統文化や芸能に学ぶワークショップに参加。そこで日本文化の基礎である神道の授業を受けたのだ。

授業では事前に必ず道場を雑巾で掃除した。学ぶ場を清めることで、自分の心もきれいにする考え方に私はひかれた。俳優として自分の心と芸術との関係で悩んでいた時期でもあったため、「神道から答えが得られるのではないか」と直感したのだ。

「日本で本場の神道にふれたい」。そんな私の願いに、ワークショップの先生が山陰神道を紹介してくれた。当時、日本人以外を受け入れてくれるのは山陰神道くらいしかなかったのである。

続く
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