キョンブソン・スケッチ
投稿者: honkytonk_2002_x 投稿日時: 2008/02/09 00:23 投稿番号: [818 / 1474]
これは面白い。
実際のエッセイなのか、それともフィクション混じりなのかは分からないが、ミョーにリアル。
>「わたしも、オトーサンも、チョーセンジンだけどニホンで教育受けたよ。オトーサンは明治大学出てね、背が高くって男前よ。ふじさわ薬品という大きなくすり会社に入って出世してね、奉天のコンジャンジャン(工場長)になりましたよ。たくさん給料貰っていたよ」
>「こっちへ帰ったら、こっちでまた戦争があってね。もー、無茶苦茶よ。オトーサンはこっちへ帰ったのは失敗だったと言ってね。それから機嫌が悪くて、死ぬまで酒ばかり飲んでいたよ」
>その時、オトーサンのいた会社へも、行ったよ。《金田寛夫です》って言ったらね、古いことなのに、会社の昔の書類調べてくれてね。《確かにショーワ20年2月まで居られた人ですね。それで今、どうして居られますか? お元気ですか? 》って言って下さってね。《去年、死にました》って言ったらね。大きな立派な部屋に案内されてね。副社長様がいらっしゃって、日本のお金を五十万円とね、お薬を沢山下さって。わたしは、《お金を貰いたくて来たのと違います。会社に消息を言って置かねばと思って来ただけです》って言ったのだけれどね。それでも、うちの社員であった人だから、これでお墓に何かして下さいってね。日本はやっぱり違うね。大したものだよ」
>「今は、娘の家族と暮らしているよ。いい婿でね、わたしによくしてくれるよ。けれど、ここの奴らはあかん。掃除はせんし、汚いよ。汽車に乗るんも、人突き飛ばし、他人の足踏んでも、御免なさいの一言も、しよらん。わたしら日本の学校で行儀習ろたもんから見たら、だいぶ程度の悪い奴らよ」
>「こっちへ帰ったら、またチョンジェン(戦争)あって、ポク達、山の中を逃げて逃げてね。シッキ(茶碗)とチョカラック(箸)を入れたネンビ(鍋)のポジャミ(風呂敷)持って、あっちへ逃げてこっちへ逃げて、他人の畑の物盗んで食べたり、兵隊に米もらったり。オカーサンは日本から帰って来たのは、パカだった。このモリナッパソ(頭が悪かった)、と自分の頭自分で殴って殴って哭いて哭いていたよ」
>「ポク中学校で勉強良かったから、国鉄に合格したよ。もう、三十五年この国鉄にいるよ。国鉄で、ポク日本からの帰国者のこと言わなかったよ、言えば苛められるからね」
>パク・ミョンジャ(朴明子)という女の子が耳元で話しかけてくる。
「わたしのオトーサンは日本人ですよ。ほんとのわたしの名前はアキコです」と、言いだした。
振り向くと、丸顔にぼんやりした眉、柔らかそうな黒髪の下に覗いているぼってりとした耳たぶは、言われてみれば確かに、この国の典型的な女顔とは、だいぶ違っている。
>ソジャンニム(所長さん)、そのアガシ、気に入ったか? 、オンニーに言っておくから、ここで泊まりなさいよ。明日の朝、うちの車で釜山に送るよ。金部長はケンチャナヨ(心配ないよ)。そのほうがいいよ」
ttp://www.asahi-net.or.jp/~ru9r-kg/poem(2).html
実際のエッセイなのか、それともフィクション混じりなのかは分からないが、ミョーにリアル。
>「わたしも、オトーサンも、チョーセンジンだけどニホンで教育受けたよ。オトーサンは明治大学出てね、背が高くって男前よ。ふじさわ薬品という大きなくすり会社に入って出世してね、奉天のコンジャンジャン(工場長)になりましたよ。たくさん給料貰っていたよ」
>「こっちへ帰ったら、こっちでまた戦争があってね。もー、無茶苦茶よ。オトーサンはこっちへ帰ったのは失敗だったと言ってね。それから機嫌が悪くて、死ぬまで酒ばかり飲んでいたよ」
>その時、オトーサンのいた会社へも、行ったよ。《金田寛夫です》って言ったらね、古いことなのに、会社の昔の書類調べてくれてね。《確かにショーワ20年2月まで居られた人ですね。それで今、どうして居られますか? お元気ですか? 》って言って下さってね。《去年、死にました》って言ったらね。大きな立派な部屋に案内されてね。副社長様がいらっしゃって、日本のお金を五十万円とね、お薬を沢山下さって。わたしは、《お金を貰いたくて来たのと違います。会社に消息を言って置かねばと思って来ただけです》って言ったのだけれどね。それでも、うちの社員であった人だから、これでお墓に何かして下さいってね。日本はやっぱり違うね。大したものだよ」
>「今は、娘の家族と暮らしているよ。いい婿でね、わたしによくしてくれるよ。けれど、ここの奴らはあかん。掃除はせんし、汚いよ。汽車に乗るんも、人突き飛ばし、他人の足踏んでも、御免なさいの一言も、しよらん。わたしら日本の学校で行儀習ろたもんから見たら、だいぶ程度の悪い奴らよ」
>「こっちへ帰ったら、またチョンジェン(戦争)あって、ポク達、山の中を逃げて逃げてね。シッキ(茶碗)とチョカラック(箸)を入れたネンビ(鍋)のポジャミ(風呂敷)持って、あっちへ逃げてこっちへ逃げて、他人の畑の物盗んで食べたり、兵隊に米もらったり。オカーサンは日本から帰って来たのは、パカだった。このモリナッパソ(頭が悪かった)、と自分の頭自分で殴って殴って哭いて哭いていたよ」
>「ポク中学校で勉強良かったから、国鉄に合格したよ。もう、三十五年この国鉄にいるよ。国鉄で、ポク日本からの帰国者のこと言わなかったよ、言えば苛められるからね」
>パク・ミョンジャ(朴明子)という女の子が耳元で話しかけてくる。
「わたしのオトーサンは日本人ですよ。ほんとのわたしの名前はアキコです」と、言いだした。
振り向くと、丸顔にぼんやりした眉、柔らかそうな黒髪の下に覗いているぼってりとした耳たぶは、言われてみれば確かに、この国の典型的な女顔とは、だいぶ違っている。
>ソジャンニム(所長さん)、そのアガシ、気に入ったか? 、オンニーに言っておくから、ここで泊まりなさいよ。明日の朝、うちの車で釜山に送るよ。金部長はケンチャナヨ(心配ないよ)。そのほうがいいよ」
ttp://www.asahi-net.or.jp/~ru9r-kg/poem(2).html
これは メッセージ 1 (justina_eto さん)への返信です.
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