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イ・ヨンフン教授特別講義 8(3)

投稿者: chaamiey 投稿日時: 2006/07/06 08:23 投稿番号: [239 / 1474]
朝鮮戦争は誰がどう引き起こしたのか
<解放前後史の再認識 特別講義>
(8)韓半島全体を吸収しようとしたソ連の稠密な計画

[イ・ヨンフン(ソウル大教授、『解放前後史の再認識』共同編集者)]
2006-06-27
http://www.new-right.com/read.php?cataId=nr03007&num=1731


         (翻訳3)

   連合軍の国際的友好体制を、1944年のヤルタ会談から始まったとして、ヤルタ体制と呼びます。ソ連は、そのヤルタ体制の一環としてアメリカと協調して38度線を引いてその以北を占領し、また日本の北方領土サハリンを占領したのです。ところで、スターリンは、アメリカとの冷戦が深まる中で、新しく浮上してきた国際社会主義の盟邦である中国共産党政府と友好同盟を結ぶしかありませんでした。1950年1月22日のことでした。言い換えれば、ヤルタ体制が崩壊したわけです。38度線も、もう友好的な分割線ではなくなりました。

   ところで、その数日前の1月17日、金日成は再び南侵計画をスターリンに建議します。ようやくスターリンは、1950年1月30日、38度線を突破して南下するという金日成の提案を承認する秘密電報を平壌に送ります。結局、中国革命の成功でアジアで有利になった状況を積極的に利用して、アメリカとの冷戦対決で決定的な勝機を呼ぶための攻勢政策の一環だったわけです。言い換えれば、韓半島全体をソ連の影響圏内に吸収しようとする積極的な攻勢政策でした。

   金日成の南侵計画を承認したスターリンは、1950年4月、極秘裡にモスクワを訪問した金日成と会談します。その席でスターリンは、アメリカが介入する可能性を検討し、その対策として、中国の毛沢東から了解と支援を受けるように指示します。以後5月13日、金日成は北京の毛沢東を訪ね、南侵計画を明らかにして協助を求めます。毛沢東は、別途の経路で、スターリンが既にその計画を承認したことを確認します。もし開戦後にアメリカが戦争に介入すれば、中国が兵力を派遣して北朝鮮を助けると約束します。
   直ちに、毛沢東は、満洲沈陽(?)近辺に9個師団を配置します。同時に、ソ連との軍事防衛条約を急いで締結します。スターリンは、毛沢東に、アメリカの介入を恐れるなと励まします。もしアメリカが鴨緑江を越えて満洲にまで進撃すれば、中国とソ連の挟撃を受けてアメリカは大きな失敗を味わうと壮語します。このように、朝鮮戦争は、満洲という広大な地域を罠としてアメリカをそこへ誘引する実に恐ろしい国際的陰謀として企画されたのです。

   一方、アメリカは、冷戦が深くなるに従って、日本に対する占領政策を日本の経済を復興させる方向に切り替えるようになります。そのように、米国側によってもヤルタ体制は事実上解体されました。そんな状況で、韓半島の南側までさえ支配するというスターリンの軍事的攻勢を黙過することはできなかったのですね。
   結局、朝鮮戦争は、冷戦での勝機を呼ぶためのアメリカとソ連の譲歩することができない威信戦争として起きたのです。これまで、朝鮮戦争が勃発することになった総体的原因と責任をアメリカに負わせて来たいわゆる修正主義学説は、こんな風に戦争の勃発過程を詳細に伝えるモスクワの秘密文書が公開されたことによって、これ以上拠り所が無くなってしまいました。それはまことに緻密に企画されて推進された国際戦争でした。戦争の様相が形容し難いほど血生臭い展開となったのも、まさにそのためでした。


            (続く)
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