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Re: 靖国参拝の考察<下> その2

投稿者: kohshien21c 投稿日時: 2006/05/27 23:55 投稿番号: [6760 / 30895]
同様に米国民は南軍将兵の霊に、日本国民は東条氏らをも含む戦争のために死んだ人たちの霊に、それぞれ弔意を表する権利がある、ということである。だがその哀悼は毛氏や東条氏、さらに米国の場合、南軍司令官だったリー将軍が生前に全て正しい行動をとったとみなすこととは異なるのだ。米国の場合、政府も大多数の国民も、南軍将兵が不名誉な目的のための戦いで死んだとみなしながらも、彼等の霊は追悼に値すると考えるわけだ。日本の政府や国民が不名誉なことをしたかもしれない人々を含めて戦争犠牲者の先人に弔意を表すことも自然であろう。
  A級戦犯とされた人たちへの追悼が侵略戦争の美化だと断ずる事は過酷に過ぎる。戦争犯罪というのはベトナム戦争などの例をみても、一方にとって犯罪が他方にとっての英雄行為になりうる。東条氏らも当時、国家の責任ある立場にあって戦争が必要だと判断を下し、自分たちが正しいとみなしたことを目指して失敗した、ということだろう。その戦争での一方が悪で他方が善という断定をいまになってまた下すことには意味がないし、誰にその資格があるのだろうか。
  それよりも戦後の法的処理がすみ、講和がなされた以上、故人たちを指さし、誰が誰より悪かったのかと追求するこでなく、双方の側の戦没者に弔意を表することが最も適切だろう。私たちはみな深い罪を犯しうる不完全な人間であり、死者に対するときは崇敬と謙虚の念を抱くべきである。
  米国の一部には、米国政府が靖国問題に介入し、小泉首相に参拝を止めるよう圧力をかけるべきだという意見があるそうだ。しかし日本人が自国の戦没者をどう慰霊するかに他国が介入すべきでない。自由で民主的、平和的な国の、民主主義的手続きで選ばれた政治指導者が年に一度、慰霊の場で戦没者に対し静かに頭を下げるという行為になぜ外国政府が介入すべきなのか。
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