中国版自由主義史観の台頭
投稿者: aki_kaze_u_ru_ru 投稿日時: 2010/07/29 18:42 投稿番号: [2453 / 3699]
【石平のChina
Watch】「中国版自由主義史観」の台頭 (1/2ページ)
2010.7.29 08:02
晩年の蒋介石
中国では最近、政権によって歪曲(わいきょく)された歴史の見直しが民間の手で静かに行われている。共産党の官製歴史観から自由になろうとする意味において、「中国版自由主義史観」の台頭ともいうべき動きである。
たとえば、蒋介石という近代史の人物にたいする再評価はその一例である。
今まで、政権側の行う歴史教育では、蒋介石の率いる国民党政府が「反人民的売国政府」として悪評され、蒋介石本人も人面獣心の独裁者・極悪人として描かれている。もちろんそれは、共産党によって作り上げられた偽りの「蒋介石像」にすぎないが、国民党政府と蒋介石が「この通りの悪者」でないと、それと闘って勝利した共産党政権は、「人民を解放した救世主」として賛美され、正当化されないのである。
しかし今、このでっち上げの「蒋介石像」は崩れつつある。今年に入って『蒋介石書簡集』や『蒋介石日記解読』などの書籍が中国で出版されて広く読まれているが、それらの書物においては、蒋介石はむしろ民族の独立に大いに貢献した「愛国者」として、人間味のあふれる教養人として紹介されている。
蒋介石と同時代の四川省の大地主の劉文彩も、「悪人」から「善人」へと再評価された一人である。私たちの子供時代、劉文彩は教科書に必ず登場してくる人物であるが、彼のことは当然、小作農をひどく搾取しいじめたりするような「悪魔地主」の代表格として教えられている。
そして学校の先生は「劉文彩」について講義するとき、いつもわれわれ生徒に向かって「共産党と毛主席が劉文彩のような極悪の地主階級を倒して新中国を作ったからこそ、君たちは幸せな生活を手に入れた」と語る。つまり、「劉文彩物語」の背後に隠されているのはやはり、共産党が人民を「解放」したという「人民解放史観」なのである。
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