揺らぐモノづくりの精神
投稿者: japanese_chosun 投稿日時: 2006/07/21 23:24 投稿番号: [30349 / 38959]
「大いなる田舎」と言われた名古屋。東京や大阪から新幹線で来ると、確かに駅前は少し寂しかった。それが今、高層ビルの建設ラッシュ。その中心がトヨタ自動車の新拠点となる建物だ▼駅前から三十分ほどの所にレンガ造りの「産業技術記念館」がある。明治末、トヨタグループ創始者の豊田佐吉が自動織機を開発するため開設した工場を、産業遺産として保存したものだ。館内には、織物機械や自動車開発の変遷をたどる展示品が並ぶ。平日のせいか見学者は少なかったが、モノづくりにかけるトヨタの一端に触れた▼トヨタはかつて、海外はもとより国内の他県への工場進出にも慎重だった。「かんばん方式」といわれる無駄を省いた生産方法、「カイゼン(改善)」で知られる品質管理を重視したからとも言われる▼無理な背伸びを避ける企業文化もあって、バブル経済にも踊らず順調に成長した。販売台数世界一も目前という勢いだ。ただ、ここにきて暗雲が垂れ込めている。この数年リコールが激増、「急拡大に組織が追いつかない」との声もある▼熊本県警が先週、欠陥車のリコールを八年間放置して人身事故を招いたとして、歴代部長三人を業務上過失傷害の疑いで書類送検した。トヨタは「誠に遺憾」としながら、対応に落ち度はなかったと反論。会見に応じたのは昨日、発覚から九日後だ。進んで説明責任を果たす姿勢は見られなかった▼「世界のトヨタ」と呼ばれるのはなぜか。故障の少なさ、サービスの良さに加え、ひたむきなモノづくり精神への信頼があるからではないか。記念館では、おごりは感じなかったのだが。
http://kumanichi.com/iken/index.cfm#1123
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/4z9qa4na1v8bdbebcabf0bcva1wa4a4a4ha4a4a4hbfjbdpa1aa_1/30349.html