>言ってみたかった。今は反省している
投稿者: sa_botan_2003 投稿日時: 2005/07/16 18:28 投稿番号: [25489 / 38959]
韓国の方も馬鹿だったけれど、
北チョの状態が悪すぎるので、
実行は無理なんでしょ。
http://www.horagai.com/www/book/read/rd2003b.htm#R017
実は李佑泓の著書を探してでも読もうと思ったのは、橋爪大三郎の『こんなに困った北朝鮮』に、北朝鮮の唖然とするしかない電力供給システムが本書をもとに紹介されていたからである。いくつか疑問点があったのだが、要約の過程で生じた誤解と判明した。この項に関する限り、本書の記述は充分説得力がある。
まず、「一地域・一発電所」政策。普通、電力は数万ボルトに昇圧してから送るが、高圧送電には高い鉄塔と大きな碍子が必要になるので、金日成はこう指導したという。
「わが共和国においては、偉大な首領様の賢明な指導により、久しい以前から一地域・一発電所政策が堅持されています。この政策は、独創的な『主体技術』の産物、すなわちわざわざ遠いところにある発電所からの長距離送電で生じる電力のロス、資材の浪費を防ぐという天才的な考案によって実施されたものです」
実際、北朝鮮には鉄塔は見あたらず、やっと見つけた咸鏡=興南間のコンクリート電柱の高さでは6600Vが限界だという。当然、送電効率が悪いし、発電所に障害が発生すると、他地域からまわしてもらえないので、停電が長時間つづくことになる。
次に、配電線の「主体的地下埋設」。1954年着手の戦後復興3ヶ年計画時に、首領様の指示によって、電線は地下埋設された。これ自体は結構なことだが、先進国の技術ですら困難な配電線の地下埋設を1950年代に強行したのは「蛮勇」以外のなにものでもなく、老朽化とあいまって、地下で大量の漏電が起こっていると推定される。著者の推計によれば、発電した電力の7割が漏電で失われているという。
さらに、トランスなしの「たこ足配電」。普通は数十戸ごとにトランスを設置して、各戸に配電するが、元山ではたった一ヶ所の変電所から企業所、家庭等へ直接配電している。そのため、電圧の規定は220Vなのに、実測すると180〜130Vの間を揺れうごいており、日本からもちこんだマイコン制御の機械(家電製品から最新の生産施設まで)はすぐに故障してしまう。蛍光灯も電圧が10%下がると点灯しないので、在日朝鮮人が祖国訪問で土産にもっていった蛍光灯は無駄になる。
-- 中略 --
北朝鮮には石炭乾留工場がなく(日本統治時代の工場は老朽化で操業できなくなった)、したがって化学工業が存在しないという記述にも絶句した。石炭ガスやコールタールからつくられる化学薬品はもとより、コークスすら輸入なのだそうである。
私からコークスの配給要請を受けた大学党委員会は当惑した。初めのうちは、言を左右して配給を拒んだ。驚いた私は、それがなければ特殊温室の建設は不可能であると頑張った。特殊温室の建設には党委員会も魅力を感じていただけに、党幹部たちも困り、ついに共和国ではコークスが生産されないことを認めた。外貨で購入するものであるから、外貨を稼ぐ生産施設でないと配給されないことも明らかにした。
ここまででも充分あきれるのだが、まだ本書の1/5にすぎない。第二次大戦前のレベルの設備しかない炭鉱(事故が頻発)、素人の大量動員によって作られた欠陥道路と欠陥巨大建築群、コークスがないためにネジ釘、鉄筋すら満足に作れない冶金工業(鉄筋なしのコンクリートで高層建築が作られているという)、中味は日本製の「国産カラーTV」、汚染物質の垂流し(金大虎の『私が見た北朝鮮核工場の真実』と符合するので、信憑性は高いと思われる)と、あきれかえる話がこれでもか、これでもかとつづく。
なぜ、こんな滅茶苦茶な国ができてしまったのか。指導者を神のようにまつりあげた結果、「無知の蛮勇」がまかりとおったためだと著者はいう。
個人神格化を統治の基本とする体制は、換言すれば徹底した上意下達だけで、下からの建設的な一切の意見を閉ざす。これこそ「主体思想」や「唯一思想体系」を誇示する「主体の国」の特質である。このような体制が支配している国においては科学技術の発展は望めるわけがない。ことのほか猜疑心の強い体制が時々展開する「技術神秘主義者退治」のキャンペーンもあって、科学技術者が権力の侍女になるほかに生きのびる手だてがないからだ。かりに、ひとりの良識的な電気技師がいて、先にみたような「"タコ足配電"を是正しなければ」という至極もっともな苦言を呈しただけで「資本主義思想毒素」に染まった「技術神秘主義者」とやっつけられ、炭鉱に追放されたり、強制労働収容所に送られる体制のもとでは、もはや真の意味での科学技術は存在しないのである。
北チョの状態が悪すぎるので、
実行は無理なんでしょ。
http://www.horagai.com/www/book/read/rd2003b.htm#R017
実は李佑泓の著書を探してでも読もうと思ったのは、橋爪大三郎の『こんなに困った北朝鮮』に、北朝鮮の唖然とするしかない電力供給システムが本書をもとに紹介されていたからである。いくつか疑問点があったのだが、要約の過程で生じた誤解と判明した。この項に関する限り、本書の記述は充分説得力がある。
まず、「一地域・一発電所」政策。普通、電力は数万ボルトに昇圧してから送るが、高圧送電には高い鉄塔と大きな碍子が必要になるので、金日成はこう指導したという。
「わが共和国においては、偉大な首領様の賢明な指導により、久しい以前から一地域・一発電所政策が堅持されています。この政策は、独創的な『主体技術』の産物、すなわちわざわざ遠いところにある発電所からの長距離送電で生じる電力のロス、資材の浪費を防ぐという天才的な考案によって実施されたものです」
実際、北朝鮮には鉄塔は見あたらず、やっと見つけた咸鏡=興南間のコンクリート電柱の高さでは6600Vが限界だという。当然、送電効率が悪いし、発電所に障害が発生すると、他地域からまわしてもらえないので、停電が長時間つづくことになる。
次に、配電線の「主体的地下埋設」。1954年着手の戦後復興3ヶ年計画時に、首領様の指示によって、電線は地下埋設された。これ自体は結構なことだが、先進国の技術ですら困難な配電線の地下埋設を1950年代に強行したのは「蛮勇」以外のなにものでもなく、老朽化とあいまって、地下で大量の漏電が起こっていると推定される。著者の推計によれば、発電した電力の7割が漏電で失われているという。
さらに、トランスなしの「たこ足配電」。普通は数十戸ごとにトランスを設置して、各戸に配電するが、元山ではたった一ヶ所の変電所から企業所、家庭等へ直接配電している。そのため、電圧の規定は220Vなのに、実測すると180〜130Vの間を揺れうごいており、日本からもちこんだマイコン制御の機械(家電製品から最新の生産施設まで)はすぐに故障してしまう。蛍光灯も電圧が10%下がると点灯しないので、在日朝鮮人が祖国訪問で土産にもっていった蛍光灯は無駄になる。
-- 中略 --
北朝鮮には石炭乾留工場がなく(日本統治時代の工場は老朽化で操業できなくなった)、したがって化学工業が存在しないという記述にも絶句した。石炭ガスやコールタールからつくられる化学薬品はもとより、コークスすら輸入なのだそうである。
私からコークスの配給要請を受けた大学党委員会は当惑した。初めのうちは、言を左右して配給を拒んだ。驚いた私は、それがなければ特殊温室の建設は不可能であると頑張った。特殊温室の建設には党委員会も魅力を感じていただけに、党幹部たちも困り、ついに共和国ではコークスが生産されないことを認めた。外貨で購入するものであるから、外貨を稼ぐ生産施設でないと配給されないことも明らかにした。
ここまででも充分あきれるのだが、まだ本書の1/5にすぎない。第二次大戦前のレベルの設備しかない炭鉱(事故が頻発)、素人の大量動員によって作られた欠陥道路と欠陥巨大建築群、コークスがないためにネジ釘、鉄筋すら満足に作れない冶金工業(鉄筋なしのコンクリートで高層建築が作られているという)、中味は日本製の「国産カラーTV」、汚染物質の垂流し(金大虎の『私が見た北朝鮮核工場の真実』と符合するので、信憑性は高いと思われる)と、あきれかえる話がこれでもか、これでもかとつづく。
なぜ、こんな滅茶苦茶な国ができてしまったのか。指導者を神のようにまつりあげた結果、「無知の蛮勇」がまかりとおったためだと著者はいう。
個人神格化を統治の基本とする体制は、換言すれば徹底した上意下達だけで、下からの建設的な一切の意見を閉ざす。これこそ「主体思想」や「唯一思想体系」を誇示する「主体の国」の特質である。このような体制が支配している国においては科学技術の発展は望めるわけがない。ことのほか猜疑心の強い体制が時々展開する「技術神秘主義者退治」のキャンペーンもあって、科学技術者が権力の侍女になるほかに生きのびる手だてがないからだ。かりに、ひとりの良識的な電気技師がいて、先にみたような「"タコ足配電"を是正しなければ」という至極もっともな苦言を呈しただけで「資本主義思想毒素」に染まった「技術神秘主義者」とやっつけられ、炭鉱に追放されたり、強制労働収容所に送られる体制のもとでは、もはや真の意味での科学技術は存在しないのである。
これは メッセージ 25487 (ii_chon_wa_sinderu_chon さん)への返信です.