『男たちの大和』観ますた【ネタバレ】
投稿者: honkytonk_2002_x 投稿日時: 2005/12/21 03:26 投稿番号: [29931 / 49973]
(ネタバレを含みますので、これからご覧になる方は、お読みになりませんように。お読みになる場合、ぐっと下の方まで、スクロールして下さい。)
面白かったという人には申し訳ありませんが、この映画、ハッキリ言って、戦争映画なのか、ヒューマン・ドラマなのか、それともセミ・ドキュメンタリーなのか、サッパリ分かりませんでした。
つかみどころのない、薄っぺらな映画。それが私の印象です。
せいぜい、戦闘シーンと、米軍機のCGが今までの映画よりも精巧になっているだけで、「ビジュアル的に凝っていればいいってもんじゃない」という、典型的なサンプルだと思います。
ツッコミどころは沢山ありますが、専門的な部分でのみ言わせてもらいますと、
①すでにビアク島救援の「渾作戦」に参加し、そして急遽サイパン救援のために、反転して機動部隊の「あ号作戦」に復帰した大和の乗員が、サイパン陥落を知らないはずは無い。
②海軍の兵士が、自分のことを「自分」と呼ぶのはおかしい。海軍では、「わたし」「わたくし」と呼んだ。
③沖縄特攻水上部隊は、軍隊区分で「第一遊撃部隊」または「海上特攻隊」と呼ばれ、建制での呼称「第二艦隊」とは呼ばない。沖縄特攻部隊は、第二艦隊の一部でしかなかった。(指揮官は、第二艦隊司令長官の伊藤中将だったが。)
④(これは大した事ではないが)沖縄特攻での戦闘時の服装は、第二艦隊司令部職員は全員第一種軍装(紺色)で、他は草色の第三種軍装。よって、森下少将(第二艦隊参謀長)が、三種軍装なのは、おかしい。
⑤士官や兵からの、下士官に対する呼びかけは、「○○兵曹」であり、わざわざ「○○二主曹」とは呼ばない。(着任時に自己申告する際には、「海軍二等主計兵曹○○××」と名乗りはするが。) また、水兵長に対する呼びかけも、「○○兵長」である。
⑥これは最大のミスだが、民間人は「大和」なるフネは知らなかった。戦時中に民間人が知っていた最大のフネは、長門・陸奥だった。(陸奥は軍港ですでにナゾの爆沈を遂げていたが。)
以上、軍事的な部分でツッコマせて頂きましたが、この映画、私に上記6点の知識が無かったにしても、「要は何が言いたいんだ?」としか思えない映画だったと思います。
前宣伝によれば、「何か大切なものを護る為に、男たちは慫慂として散ったのだ」というメッセージを伝えたかったようですが、こんなストーリーでは、涙も笑いも出てきません。
以上、この映画を楽しんだ方には本当に申し訳ありませんが、正直な感想です。
これは メッセージ 1 (korea_is_mini_japan さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1835396/4z9q7zbbkoc0a2ab4z9qbfma4nbb22ca1a2bg4bf7de_1/29931.html