「大本営参謀の情報戦記」 (5)
投稿者: kuuboakagi00 投稿日時: 2005/04/23 00:26 投稿番号: [21454 / 49973]
さーて、元情報参謀の書いた本だから、暗号の話に移りましょう。
日米交渉時には日本側暗号は解読されていて、東京からの訓令の内容はアメリカ側につ筒抜けだったとはよく言われる。しかし日本側もアメリカ側の暗号をほとんど解読していた(p282)。
これは以前NHKでも放送されていました。現物は外務省の飯倉会館にに、そのコピーは多分
http://www.jacar.go.jp/
ここのどこかでみれるはず。
解読したものには国務省の電報や、蒋介石と駐米武官の間の電報などがあった。
日本側はこれらの内容を知っていたけど、対米交渉では、来栖、野村は意図的にでしょう、知らない振りをしていた。これがよかったかどうか(番組でもこの点が示唆されていたと思うけど)。
蒋介石側武官が蒋介石に打った電報には、アメリカ側が日本を挑発して戦争に持ち込むつもりだ、というのもあった。
ただし、アメリカ側が解読されていることを知っていたとすると、日本を挑発するためにわざとそのような言動を取ったとも思える。アメリカ側は軍をふくめ、開戦後暗号を全部あたらしいものにかえたから、その可能性もある。
このアメリカ側こそ挑発したのだという電報は、戦後の東京裁判で主任弁護人清瀬一郎氏が探したらしいけど、焼却処分されていたらしい(残っていたのは別のコピー?)
ところで、アメリカ側も一時和平に傾いていたような所があったけど、蒋介石の猛反対で、これがつぶれた。「敵(日本)をなだめるー石油を限定された一定量再度売ることでーよりも、味方(蒋介石)を失わないほうがいい」(ハルのルーズベルトへの進言)
この時、蒋介石はチャーチルに働きかけて、日本に石油を一滴も売らないようルーズベルトにいってもらっていた(開戦前夜・児島・文春、及びNHKの番組)
開戦後新しいものに取り替えたアメリカ側暗号も日本側の努力で大部分解読がすみ、
ほとんど解読というときに終戦になった(p249)
日本軍が日本軍に送る暗号を解読する各部隊の担当官を総計すると、陸軍だけでおそらく5,6万人に達する(ざっと、4,5個師団分の人員)。これは暗号を最終的に漢字に直すのがやっかいなため。フィリッピンから大本営に転属になった著者の言葉。「漢字の変わりに、ローマ字かカタカナを使用しない限り、日本は将来戦争はできない」。(p243)
これは興味深い部分でした。今ほど高性能のワープロ機のなかった時代ですから。
付記
前の部分で、著者が、「陸軍主導の開戦」と書いていると、書きましたが、それは、陸軍側がこのようにアメリカ側の暗号を解読し、アメリカ側はなにがあっても(日本を挑発しても)日本と戦争したいのなら(いずれ強制的に戦争にひきずりこまれるなら)、アメリカ側の予測よりも早くはじめてやろうじゃないか、ということで開戦になった可能性性もある、と著者が考えているからでしょう(p279)
日米交渉時には日本側暗号は解読されていて、東京からの訓令の内容はアメリカ側につ筒抜けだったとはよく言われる。しかし日本側もアメリカ側の暗号をほとんど解読していた(p282)。
これは以前NHKでも放送されていました。現物は外務省の飯倉会館にに、そのコピーは多分
http://www.jacar.go.jp/
ここのどこかでみれるはず。
解読したものには国務省の電報や、蒋介石と駐米武官の間の電報などがあった。
日本側はこれらの内容を知っていたけど、対米交渉では、来栖、野村は意図的にでしょう、知らない振りをしていた。これがよかったかどうか(番組でもこの点が示唆されていたと思うけど)。
蒋介石側武官が蒋介石に打った電報には、アメリカ側が日本を挑発して戦争に持ち込むつもりだ、というのもあった。
ただし、アメリカ側が解読されていることを知っていたとすると、日本を挑発するためにわざとそのような言動を取ったとも思える。アメリカ側は軍をふくめ、開戦後暗号を全部あたらしいものにかえたから、その可能性もある。
このアメリカ側こそ挑発したのだという電報は、戦後の東京裁判で主任弁護人清瀬一郎氏が探したらしいけど、焼却処分されていたらしい(残っていたのは別のコピー?)
ところで、アメリカ側も一時和平に傾いていたような所があったけど、蒋介石の猛反対で、これがつぶれた。「敵(日本)をなだめるー石油を限定された一定量再度売ることでーよりも、味方(蒋介石)を失わないほうがいい」(ハルのルーズベルトへの進言)
この時、蒋介石はチャーチルに働きかけて、日本に石油を一滴も売らないようルーズベルトにいってもらっていた(開戦前夜・児島・文春、及びNHKの番組)
開戦後新しいものに取り替えたアメリカ側暗号も日本側の努力で大部分解読がすみ、
ほとんど解読というときに終戦になった(p249)
日本軍が日本軍に送る暗号を解読する各部隊の担当官を総計すると、陸軍だけでおそらく5,6万人に達する(ざっと、4,5個師団分の人員)。これは暗号を最終的に漢字に直すのがやっかいなため。フィリッピンから大本営に転属になった著者の言葉。「漢字の変わりに、ローマ字かカタカナを使用しない限り、日本は将来戦争はできない」。(p243)
これは興味深い部分でした。今ほど高性能のワープロ機のなかった時代ですから。
付記
前の部分で、著者が、「陸軍主導の開戦」と書いていると、書きましたが、それは、陸軍側がこのようにアメリカ側の暗号を解読し、アメリカ側はなにがあっても(日本を挑発しても)日本と戦争したいのなら(いずれ強制的に戦争にひきずりこまれるなら)、アメリカ側の予測よりも早くはじめてやろうじゃないか、ということで開戦になった可能性性もある、と著者が考えているからでしょう(p279)
これは メッセージ 21373 (kuuboakagi00 さん)への返信です.
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