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書評(鄭大均教授)

投稿者: honkytonk_2002_x 投稿日時: 2005/02/28 10:05 投稿番号: [18305 / 49973]
>「差別や迫害の中で育った本能的抵抗者・金嬉老」などといういい方には、犯罪者を美化する態度がありはしないか。

こういうのは、鄭氏の変わらぬスタンスだね。

ちなみに、この鄭教授、あの鄭香均さんの実兄だそうで。こりゃ驚いた。

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【書評】『内なる祖国へ』河田宏著

朝鮮人学徒兵の「心の軌跡」

  終戦三カ月前の一九四五年五月二十九日の横浜大空襲時、静岡県本川根町上空でB29に特攻機で体当たりし散華した河田清治(盧龍愚)という少尉がいる。

  河田は京城法学専門学校出身の朝鮮人であったが、恩師の増田道義は七八年に次のように記している。

  「彼は三年間私から日本精神とともに剣道をたたきこまれた。ことに私の突きの精神、すなわち国のため己を捨て、無心となって敵を倒すことを体得した」「河田少尉の殊勲は、軍神とたたえられるべきであり、また独立した韓国や北鮮でも、かかる軍人を出したことを、民族の誇りとすべきであろう」(『別冊一億人の昭和史』)

  しかし河田の遺族が韓国にいることは九〇年代に入ってから判明するが、その遺族からは引取申請がない。日本の将校として戦い、死んだ人間の遺族であることが知られることを恐れるからである。

  では、この朝鮮人学徒兵・河田清治の幼少年期から青年期に至る経験とはどのようなものであり、また最後の出撃に至るまでの心の軌跡とはどのようなものであったのか。これが本書のテーマであり、その調査のために著者は親族や友人、知人を訪ね、また日本統治時代の朝鮮について学んでいるのだが、それはしかし、かなり不十分なものであり、また記述や構成にも問題がある。

  とりわけ違和感を持たざるを得ないのは、河田の生涯に、あの金嬉老の生涯が併記されていることだ。

  「差別や迫害の中で育った本能的抵抗者・金嬉老」などといういい方には、犯罪者を美化する態度がありはしないか。

  「書き終わって、私は盧龍愚を日本人の心情に引き寄せて書いた、という後ろめたさを拭いきれない」というが、問題は読者の「理解と承認」を得るに十分な準備がなされていないという点にあるのではないか。(原書房・一八九〇円)

  都立大学教授   鄭大均

(02/28 05:00)

http://www.sankei.co.jp/news/050228/boo012.htm
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