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Re: 支那ネタ 項羽と劉邦

投稿者: toapanlang 投稿日時: 2006/09/08 00:55 投稿番号: [13455 / 15709]
>司馬遼さんのあとがきにこんな言葉がありました。
「漢の武帝が儒教を国教にして以降、中国の歴史的停頓がはじまる云々」

ありましたね。近代までその停滞が続いたとも書いていました。

>財界なんぞの国賊めいた支那びいきの人たちも、支那古典による支那びいきなんてことがあるんぢゃないかな?なんて思ったりします。

おそらく支那古典への尊敬が一因ではあるのかもと思っております。
ただ、書物に展開される世界というのは、筆者にとってそうあってほしい願望や理想を投影していることが多いので、その点をある程度割り引かなきゃならないんですよね。
一例をあげますと、春秋五覇のなかに宋襄の仁で知られるおバカさんの宋襄公を数えるというむちゃくちゃなことをやったのは孟子ですが、これは宋襄公が孟子の大好きな「仁義」をおこなったから、それを評価して五覇に入れたんです。(実際はその仁義とやらのせいで敗戦して覇王になれなかったんですが)

また、「白髪三千丈」という言葉があるように、事実をデフォルメしたオーバーな表現――きつい言い方では虚飾――が多いです。
江戸時代の国学者は「漢文はそらごとが多い」といってその辺を非難しています。

>そんなあとがき。
翻訳されるのかなぁ?

現在の政治批判や体制批判に結びついたり利用されない限りは大丈夫だと思いますよ。
ただ、文革の発端となった『海瑞罷官』批判にのように、何かを批判するために先ず標的として槍玉に挙げるという伝統的手法「指桑罵槐」があるので、訳者や出版社首脳部の政治的地位や派閥の立場といったものによって何かあるかもしれません。

私が予想している「問題」は、司馬さんが李登輝氏と会談したという事実をもって、反中作家の作品を紹介とはけしからんという難癖をつける(真の狙いは、政府に対して、対台湾強硬路線を主張することで軍部の地位を高める)、といったものです。

ま、そういった論難が起こっても、しょせんは中国国内の勝手な問題ですので、司馬さんの関係者が気に病んだりかかわったりする必要はまったくありませんね。
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