SINE法
投稿者: inanity_48 投稿日時: 2008/10/17 12:17 投稿番号: [6278 / 6473]
ネット検索で読んだSINE法。。。
SINE法
近年の分子生物学の発展に伴って発展してきた分子系統学では、
塩基配列やアミノ酸の違いに 基づいて統計学的に計算をおこない、
系統関係を推定し、生物が進化してきた道のりを追ってきま した。
しかし、これらの手法には問題点があります。
つまり、統計方法の違いや、アウトグルー プの取り方によって、
同じデータセットを用いても、異なる結果が示される可能性があるというこ とです。
つまり、統計的な処理は必ず誤差がともなうのです。
私たちの研究室ではこの問題をクリアーするために、
分子生物学的データに基づいて、 統計的な手法に依存せずに
系統関係の推定をおこなう方法を新しく確立しました。
それが SINE法です。
SINE法の考え方と具体的な方法
SINEとは、ゲノム中において自らのコピーを作ることで増幅を重ねるという特徴を持った 反復DNA配列です。
私たち人間を含めて多くの真核生物がこのSINEを持っているので、 かなり大昔からひたすら増幅を繰り返してきたのだろうと考えられています。
SINEは これまで過去の様々な時間にゲノム中に挿入されたと考えられることから、SINEを時間の 指標として系統関係を推定するということが可能になってくるのです。
たとえば、ある集団の祖先で塩基配列のどこかにSINEが挿入され、やがてその集団内で 全ての個体が塩基配列の同じ場所にSINEを持つようになったとすれば、さらにその子孫の 塩基配列の同じ場所にもサインが挿入されたままになっていると考えられます。
これをさか のぼって調べれば集団間の共通祖先を知ることができると考えられます。
つまり、SINEの 挿入パターンはゲノム上の共有派生形質であるととらえることができるのです。
SINEの挿入がゲノムのある特定の一カ所にあるかどうかを検出するのに、PCR法を 用います。
PCR法とは、DNAのうち特定の領域だけを増幅することができる技術です。
具体的には、SINEが挿入されている配列を単離し、その周辺配列を決定します。
そして、SINEを挟むようにプライマーを設計します。
つぎに、そのプライマー セットを用いてPCRを行うと、その配列にサインの挿入が認められるものには、SINEが 挿入されている分だけ長いPCR産物が、SINEの挿入が見られないものでは短いPCR産物が 得られるために、その塩基配列にSINE挿入しているかどうかを簡単に知ることができます。
例えば、下の図のようにA、B、C、D、という4つの種の系統関係を調べたときに、 ある遺伝子座1でA種、B種、C種の3種にSINEが挿入されていて、D種にはSINEが 挿入されていなかったとします。
その場合、A、B、Cが単系統で、Dが最も古くに分岐した と考えることができます。
すなわちこの遺伝子座1に入っていたSINEは、A、B、Cが 共通祖先だった頃にその位置に挿入されたのだと考えられるのです。
また、DNA上の別の位置(遺伝子座2)において、AとBにSINEが挿入されていて CとDにはSINEが挿入されていなかったとします。
そうした場合、AとBが単系統で、 これらの共通祖先のこの位置にSINEが挿入されたということがわかります。
この結果、 これら遺伝子座1と2の情報から、この4種の系統関係がすべて明らかになるのです。
SINE法の成果
私達はこのSINE法を用いて、これまでサケやシクリッドなど様々な動物の系統関係を 解析してきました。
最近ではクジラがウシやブタなどの偶蹄類の一部から分岐してきたことを示し、その中でも 最もクジラ類に近いのがカバであることがわかりました。
またクジラの中でも マッコウクジラがイルカなどの仲間(歯クジラ)に入るということも示しました。
現在ではクジラやイルカ類の更なる解析に加え、げっ歯類やコウモリなど様々な哺乳類、また鳥類の系統解析を行っています。
SINE法
近年の分子生物学の発展に伴って発展してきた分子系統学では、
塩基配列やアミノ酸の違いに 基づいて統計学的に計算をおこない、
系統関係を推定し、生物が進化してきた道のりを追ってきま した。
しかし、これらの手法には問題点があります。
つまり、統計方法の違いや、アウトグルー プの取り方によって、
同じデータセットを用いても、異なる結果が示される可能性があるというこ とです。
つまり、統計的な処理は必ず誤差がともなうのです。
私たちの研究室ではこの問題をクリアーするために、
分子生物学的データに基づいて、 統計的な手法に依存せずに
系統関係の推定をおこなう方法を新しく確立しました。
それが SINE法です。
SINE法の考え方と具体的な方法
SINEとは、ゲノム中において自らのコピーを作ることで増幅を重ねるという特徴を持った 反復DNA配列です。
私たち人間を含めて多くの真核生物がこのSINEを持っているので、 かなり大昔からひたすら増幅を繰り返してきたのだろうと考えられています。
SINEは これまで過去の様々な時間にゲノム中に挿入されたと考えられることから、SINEを時間の 指標として系統関係を推定するということが可能になってくるのです。
たとえば、ある集団の祖先で塩基配列のどこかにSINEが挿入され、やがてその集団内で 全ての個体が塩基配列の同じ場所にSINEを持つようになったとすれば、さらにその子孫の 塩基配列の同じ場所にもサインが挿入されたままになっていると考えられます。
これをさか のぼって調べれば集団間の共通祖先を知ることができると考えられます。
つまり、SINEの 挿入パターンはゲノム上の共有派生形質であるととらえることができるのです。
SINEの挿入がゲノムのある特定の一カ所にあるかどうかを検出するのに、PCR法を 用います。
PCR法とは、DNAのうち特定の領域だけを増幅することができる技術です。
具体的には、SINEが挿入されている配列を単離し、その周辺配列を決定します。
そして、SINEを挟むようにプライマーを設計します。
つぎに、そのプライマー セットを用いてPCRを行うと、その配列にサインの挿入が認められるものには、SINEが 挿入されている分だけ長いPCR産物が、SINEの挿入が見られないものでは短いPCR産物が 得られるために、その塩基配列にSINE挿入しているかどうかを簡単に知ることができます。
例えば、下の図のようにA、B、C、D、という4つの種の系統関係を調べたときに、 ある遺伝子座1でA種、B種、C種の3種にSINEが挿入されていて、D種にはSINEが 挿入されていなかったとします。
その場合、A、B、Cが単系統で、Dが最も古くに分岐した と考えることができます。
すなわちこの遺伝子座1に入っていたSINEは、A、B、Cが 共通祖先だった頃にその位置に挿入されたのだと考えられるのです。
また、DNA上の別の位置(遺伝子座2)において、AとBにSINEが挿入されていて CとDにはSINEが挿入されていなかったとします。
そうした場合、AとBが単系統で、 これらの共通祖先のこの位置にSINEが挿入されたということがわかります。
この結果、 これら遺伝子座1と2の情報から、この4種の系統関係がすべて明らかになるのです。
SINE法の成果
私達はこのSINE法を用いて、これまでサケやシクリッドなど様々な動物の系統関係を 解析してきました。
最近ではクジラがウシやブタなどの偶蹄類の一部から分岐してきたことを示し、その中でも 最もクジラ類に近いのがカバであることがわかりました。
またクジラの中でも マッコウクジラがイルカなどの仲間(歯クジラ)に入るということも示しました。
現在ではクジラやイルカ類の更なる解析に加え、げっ歯類やコウモリなど様々な哺乳類、また鳥類の系統解析を行っています。
これは メッセージ 1 (ryojin_boku_2nd さん)への返信です.