旅人木日記またはベセスダの回想

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「千古絶唱」について

投稿者: eu_au 投稿日時: 2003/09/14 16:27 投稿番号: [2773 / 6473]
> eu_auさん。
>暇なときに、大雑把な意味を教えて下さいな。

  読み下しと現代語訳の両方があるサイトを見つけました。

http://member.nifty.ne.jp/setudou/ci2.html

>全世界の華人が、「千古絶唱」を思い浮かべながらが祝うんですか。
>クリスマスと「清しこの夜」みたいなものなのかなあ。

  これは少しややこしい話になります。

  例の詩のタイトルは「水調歌頭」となっているが、
それはタイトルというよりも「詞牌(子)」というのが正しい用語です。

  ほかに「蝶恋華」とか、「沁園春」とか、
「西江月」とか(この前に「中国を正確に」トピに、
second_nicknameさんがこの「西江月」を1首書きましたね)、
数多くあります。

  で、華人は中秋節に必ずこの千古絶唱となる蘇東坡の「水調歌頭」を思い出すが、
思い出し方が古代と今とでは違うのです。

  というのは、「詞牌(子)」は古代と今とでは意味が違うからです。
古代では、「詞牌(子)」は音楽のジャンル名で、
歌うためのものでした。
歌詞をどう変えても、節回しが決まっていたのです。
しかし、後に詩の作法として一人歩きして、
「古体詩」の形式に完全に固定してしまいました。
句の字数、すべての文字の発音の種類、
句の数、全体の字数、押韻の形式など、
細かい規定があるものです。

  ということで、古代では「清しこの夜」のようなものだったが、
今は「清しこの夜」の歌詞みたいなものだ、
といえると思います。

  違うところといえば、
「清しこの夜」は恐らくキリスト教徒なら、
たとえ文盲でも歌うだろうが、
「水調歌頭」はある程度、知識人でないとちょっと縁が遠いです。

  同じように、「千古絶唱」という言葉も、
昔はすばらしい歌を誉める言葉だったようだが、
今は歌にも詩にも使います。
どちらかというと、「不朽の名詩」の意味に使われることが多いです。
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