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記憶残る日本の事件

投稿者: suzumebatinosumika 投稿日時: 2009/06/06 08:34 投稿番号: [38 / 108]
「助けられず、申し訳ない」。17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件は8日で発生から1年を迎える。大学生の息子を亡くした父親(54)は毎日、遺影の前で手を合わせ、語り掛けてきた。「なぜ関係ない人間を…」。裁判では真実を知りたいと思っている。
  父親は事件が起きた昨年6月8日早朝、「行ってくる」と言って千葉県流山市の自宅を出る息子を見送った。最後の言葉だった。息子は約7時間後、現場の交差点で加藤智大被告(26)=殺人罪などで起訴=が運転するトラックにはねられ、死亡した。
  数カ月間、何もできない状態が続いた。毎日朝と夜、遺影に声を掛けた。息子が小学校3年生ぐらいまでの間に、公園やプールで一緒に遊んだ記憶などがよみがえった。「何とか救いたかった」と思い続けてきた。
  今月22日、東京地裁で加藤被告の第1回公判前整理手続きが開かれる。関係者によると、同被告は弁護士以外との面会を拒否し、手紙なども受け取らないという。
  父親は、検察から裁判で意見を述べる機会もあると説明された。「遺族がどれだけ苦しい目に遭っているか。自分を傷つければ、痛みが分かったはず。なぜ関係ない人間を殺したのか」。同被告の前で訴えたい。傍聴にも可能な限り行くという。
  東京都江東区のタクシー運転手湯浅洋さん(55)は仕事中に事件を目撃し、被害者を救助しようとした際に後ろから刺され、重傷を負った。数日間、意識不明の状態となり、今も背中が痛む。
  湯浅さんは毎月、現場を訪れ、花を手向けている。その中で、「風化はある程度ある」と感じた。「仕方ない部分もある。だが、事件が完全に忘れ去られると、同じ事件が起きるのでは」と危惧(きぐ)する。
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