"敵”を作る意味-中国
投稿者: sciocco_cinese 投稿日時: 2010/12/25 09:43 投稿番号: [24 / 137]
中国では近年よくマスコミに騒がれる言葉がある。「反華勢力」ーー中国の繁栄や「調和」を破壊しようとする世界の諸勢力を指すらしい。西洋の民主を中国に導入し、中国の「秩序」を乱そうとするアメリカなどの「内政干渉」、かつての侵略を認めず、いまだ軍国主義の野心を捨てていない日本……。世界中の至る所に「反華勢力」という「仮想敵」が存在し、現政府の導きがなければ、共産党政権のリーダーシップがなければ、中国の主権まで危ういというシナリオが作られている。
このシナリオにより、純真無垢な若者や自尊心の無い大人は、作り上げられた「仮想敵」に反感や軽蔑感、危機感を覚え、異様なナショナリズムが高じるわけだ。日中戦争から65年が過ぎた今もなお残る根強い反日感情が、この政府主導のシナリオによって、特に近年いっそう煽られている。政府はこの国民感情を利用して、自分たちしか13億人を束ねることができない、自分たちしか皆を守り「仮想敵」と戦うことができない、という虚像を作り上げ、多くの社会問題が存在している中国で、「仮想敵」という対外問題で皆の目を内部問題からそらそうとしている。
その中でも、近くて侵略の歴史のある日本はとりわけ「仮想敵」に仕立てやすいのだ。尖閣諸島問題のように何かトラブルが起きる度に、「仮想敵」をたちまち「事実敵」に変身させ、「ほら、言った通りだろう。またいじめてきただろう」といとも簡単に白黒を逆転させてしまい、いとも簡単に俄か反日国民を作り出してしまうのだ。
これは メッセージ 21 (sciocco_cinese さん)への返信です.
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