Re: 上海と日本
投稿者: the_super_aikokusya 投稿日時: 2009/09/22 08:33 投稿番号: [7992 / 11357]
「羊頭猫肉」
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野良猫の運命
ここ1週間ほど、上海で話題となっているニュースがある。路上で売られている羊の串焼きに、野良猫の肉が使われているというものだ。ことわざの「挂羊头买狗肉(羊頭狗肉、看板には羊の頭を掲げながら、実際には犬の肉を売る。見かけと実質とが一致しないことのたとえ、見かけ倒しの意)」ではないが、「羊頭猫肉」が実際に行われているというのである。
上海小動物協会の努力の結果、明らかになった。同協会のボランティアは1年ほど前から野良猫の失踪について調べ、犯人と思われる人物にも目を付けていたのだが、去年12月に入って、餌をやっていた野良猫の数が急激に少なくなった。以前から「路上で売られている羊の串焼きに野良猫の肉が使われている」という噂があったらしく、他の地区でも野良猫の数が急激に少なくなる現象が見られたことから、疑わしい屋台で羊の串焼きを買い、ある検査機関にてDNA鑑定をしてもらった。するとその一部から、ネコ科であることを示すDNAとネコ科に特有の毛包(皮膚内に陥入し、毛根を入れている袋状の上皮性組織)が見つかったという。ネコ科であればトラや山猫などの可能性もあるが、コストや得られた内部証言から考えて野良猫に間違いなさそうだ。
話はそこで終わらない。肉だけでなく、皮まで利用されているのである。いや、猫を屠殺する側の目当てはむしろこちらの方らしい。東方衛星テレビの「看東方」では、隠しカメラを持った記者の潜入取材で、実際に市内で猫皮のコートが売られているのを確認している。市内の「七浦路」にある服飾品卸売市場内で売られており、上海市から程近い浙江省海寧市にも専門店が存在するという。1着のコートを作るのに20匹分の毛皮が必要らしく、冬に入って猫の数が急激に減少したのも、肌触りのいいコートへの需要に対応した動きらしい。
屋台の店主は猫肉であることを認めないし、猫皮のコートを売る業者は飼育した猫の皮を使用しており問題はないと反論する。だが、中国国内では猫を商用に飼育している施設はない。それに、羊の油を塗ったり羊の骨のスープで煮込むことによって、羊の風味を付ける工作までしているようなのである。一部の食堂では、猫肉がウサギの肉として出されているらしい。
また、野良猫の多い上海とその近辺で捕まえ、需要がある広東省の広州市とその周辺都市へと売りさばいていたと、元売人が告白している。上海では羊やウサギと偽って売られているのだが、「4本足のものなら机と椅子以外なんでも食べる」と称されるほど食に貪欲な文化を持つ広州には、猫肉に対する相当の需要が存在する。実は広州に留学していた2003年に、上海辺りで捕まえられた野良猫が広州市内の野生動物市場で売られているという話を聞いたことがある。猫を捕まえるところから、猫を屠殺し、猫肉や猫皮として売るまでの、相当規模の産業構造ができあがっていることに間違いない。その規模に比べれば、上海の屋台で使われるのはごくわずかのようだ。
中国にはパンダやトラなどの希少動物を保護する「野生動物保護法」はあっても、一般的な「動物愛護法」は存在しないため、こうして野良猫が食肉や毛皮製品として売られていても処罰することはできない。飼い猫ならば器物破損に問えそうだが、野良猫に対しては適用できそうもない。猫肉が羊やウサギの肉として売られていた明確な証拠があれば詐欺罪に問えるかもしれないが、野良猫を売りさばくこと自体はボランティアやメディアの道徳的な圧力によるしか防ぎようがない。
上海に野良の犬猫が多いことにも問題はある。ただで使える商材が、街中にたくさんうろついているのである。
上海には、今回の上海小動物協会のボランティアのように動物に愛情を注ぐ人が少なくない。以前、上海で発行されている日本語雑誌に、捨てられた猫を拾ってきては飼い続け、猫屋敷と化している家や、毎日公園にいる猫に餌をやりに行くおばあちゃんが紹介されていた。その一方で、ペット救援センターなどの臨時収容施設には保護しきれないほどの犬猫が収容されている。飼い主が野良と偽って自分のペットを持ち込んでくることも少なくないらしい。野良猫が減らない限り、「羊頭猫肉」もなくなりそうにはない。・・・
http://tnkoumei.typepad.jp/china/2006/01/__2dd3.html
ここ1週間ほど、上海で話題となっているニュースがある。路上で売られている羊の串焼きに、野良猫の肉が使われているというものだ。ことわざの「挂羊头买狗肉(羊頭狗肉、看板には羊の頭を掲げながら、実際には犬の肉を売る。見かけと実質とが一致しないことのたとえ、見かけ倒しの意)」ではないが、「羊頭猫肉」が実際に行われているというのである。
上海小動物協会の努力の結果、明らかになった。同協会のボランティアは1年ほど前から野良猫の失踪について調べ、犯人と思われる人物にも目を付けていたのだが、去年12月に入って、餌をやっていた野良猫の数が急激に少なくなった。以前から「路上で売られている羊の串焼きに野良猫の肉が使われている」という噂があったらしく、他の地区でも野良猫の数が急激に少なくなる現象が見られたことから、疑わしい屋台で羊の串焼きを買い、ある検査機関にてDNA鑑定をしてもらった。するとその一部から、ネコ科であることを示すDNAとネコ科に特有の毛包(皮膚内に陥入し、毛根を入れている袋状の上皮性組織)が見つかったという。ネコ科であればトラや山猫などの可能性もあるが、コストや得られた内部証言から考えて野良猫に間違いなさそうだ。
話はそこで終わらない。肉だけでなく、皮まで利用されているのである。いや、猫を屠殺する側の目当てはむしろこちらの方らしい。東方衛星テレビの「看東方」では、隠しカメラを持った記者の潜入取材で、実際に市内で猫皮のコートが売られているのを確認している。市内の「七浦路」にある服飾品卸売市場内で売られており、上海市から程近い浙江省海寧市にも専門店が存在するという。1着のコートを作るのに20匹分の毛皮が必要らしく、冬に入って猫の数が急激に減少したのも、肌触りのいいコートへの需要に対応した動きらしい。
屋台の店主は猫肉であることを認めないし、猫皮のコートを売る業者は飼育した猫の皮を使用しており問題はないと反論する。だが、中国国内では猫を商用に飼育している施設はない。それに、羊の油を塗ったり羊の骨のスープで煮込むことによって、羊の風味を付ける工作までしているようなのである。一部の食堂では、猫肉がウサギの肉として出されているらしい。
また、野良猫の多い上海とその近辺で捕まえ、需要がある広東省の広州市とその周辺都市へと売りさばいていたと、元売人が告白している。上海では羊やウサギと偽って売られているのだが、「4本足のものなら机と椅子以外なんでも食べる」と称されるほど食に貪欲な文化を持つ広州には、猫肉に対する相当の需要が存在する。実は広州に留学していた2003年に、上海辺りで捕まえられた野良猫が広州市内の野生動物市場で売られているという話を聞いたことがある。猫を捕まえるところから、猫を屠殺し、猫肉や猫皮として売るまでの、相当規模の産業構造ができあがっていることに間違いない。その規模に比べれば、上海の屋台で使われるのはごくわずかのようだ。
中国にはパンダやトラなどの希少動物を保護する「野生動物保護法」はあっても、一般的な「動物愛護法」は存在しないため、こうして野良猫が食肉や毛皮製品として売られていても処罰することはできない。飼い猫ならば器物破損に問えそうだが、野良猫に対しては適用できそうもない。猫肉が羊やウサギの肉として売られていた明確な証拠があれば詐欺罪に問えるかもしれないが、野良猫を売りさばくこと自体はボランティアやメディアの道徳的な圧力によるしか防ぎようがない。
上海に野良の犬猫が多いことにも問題はある。ただで使える商材が、街中にたくさんうろついているのである。
上海には、今回の上海小動物協会のボランティアのように動物に愛情を注ぐ人が少なくない。以前、上海で発行されている日本語雑誌に、捨てられた猫を拾ってきては飼い続け、猫屋敷と化している家や、毎日公園にいる猫に餌をやりに行くおばあちゃんが紹介されていた。その一方で、ペット救援センターなどの臨時収容施設には保護しきれないほどの犬猫が収容されている。飼い主が野良と偽って自分のペットを持ち込んでくることも少なくないらしい。野良猫が減らない限り、「羊頭猫肉」もなくなりそうにはない。・・・
http://tnkoumei.typepad.jp/china/2006/01/__2dd3.html
これは メッセージ 1 (crj2004818 さん)への返信です.
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