人間の盾、結局はフセインの「盾」
投稿者: tohrisugary 投稿日時: 2003/03/24 15:42 投稿番号: [78756 / 99628]
http://www.sankei.co.jp/news/030321/morning/21na1003.htm
古森義久の眼
米国のイラクへの軍事力行使にあくまで反対し、自分の身をもってしても攻撃を防ぐという人たちが「人間の盾」という国際組織をつくって、イラクに乗りこんだ。
イラクの民間人の命を守るという人道目的を掲げたこの人たちは戦争が確実となったいま、どうしているのか。
「人間の盾協会」という正式名称のこの団体は米国人の元海兵隊員ケン・オキーフ氏(三三)によってこの昨年末に組織された。
ロンドンを拠点とする同種の団体もできた。
オキーフ氏は湾岸戦争に海兵隊員として加わったが、今回のイラク攻撃には反対し、各国の民間人がイラクに出向き、米軍の攻撃目標となりそうな施設に身をおいて、盾となるという趣旨を反戦活動家らにアピールした。
その結果、この一月から日本を含む三十二カ国の約二百五十人がイラク政府の許可を得て、バグダッド入りした。
「人間の盾協会」に入るには入会費五百ドルをまず収め、イラクへの旅費と滞在費も自分で払うという原則だった。
ところが現地からの米国の新聞特派員やフランスのAFP通信の報道によると、オキーフ氏ら中心の五人はイラク政府から三月上旬、国外に退去させられてしまった。
退去の理由は「人間の盾」側が病院や学校に身をおいて、防御の壁になりたいと願ったのに対し、イラク当局はもっと戦略的な製油所や発電所、食糧備蓄所への配置を指示してきたことだった。
オキーフ氏らは「あくまで人道上の盾になる」と主張して、意見が合わず、結局、退去を命じられたのだという。
オキーフ氏はヨルダンのアンマンで米人記者に「私たちは自分で選んだ場所からイラク当局に移動を命じられ、もっと戦略上の価値が高い施設に配置されそうになった。私たちはフセイン政権を守ることではなく、イラク市民の生命を守ることが目的だから、国外に出ざるをえなかった」と語った。
イラク当局は命令に従順なロボットのような「人間の盾」しか求めていないというのだ。
「人間の盾」の会員たちはそのほかにも退去する人が続出して、いまでは七十人ほどに減ったという。
米国人牧師のフレデリック・ボイル氏(五三)は盾としてイラク入りした後、米国に戻ったが、AP通信に対して、「イラク国民を救うためだけに現地入りしたのに、イラク政府当局にすべてコントロールされ、行動も細かく命令されて、費用までみな政府持ちになったので、本来の目的とは違うことがわかった」とその理由を説明した。
ボイル氏によると、バグダッドでは「人間の盾」が守ろうとするイラクの子供たちが「愛するサダム・フセイン大統領に命をささげて守るのだ!」というような歌を歌って軍事行進する光景ばかりで、いまのイラク支援はフセイン支援との一致が不可避だという。
米国当局はもちろん「人間の盾」には冷たい。
国務省報道官は「彼らはフセインの人質となるだけだ」と述べた。
ラムズフェルド国防長官は「フセインの人命軽視の表れで、人道主義や軍事法規だけでなくイスラム法にも違反する」と非難する。
マイヤーズ統合参謀本部議長は「非戦闘員を軍事関連施設の盾にすることは本人が志願しても交戦法規に違反し、戦争犯罪となる」と警告した。
民間人が命を懸けても戦争を阻むというのも一つの信念だろう。
無抵抗主義もそこまで徹すれば、みごとかもしれない。
だがその行動が結局は大量破壊兵器やテロにかかわるフセイン政権の支援につながることをどう考えるかだろう。
古森義久の眼
米国のイラクへの軍事力行使にあくまで反対し、自分の身をもってしても攻撃を防ぐという人たちが「人間の盾」という国際組織をつくって、イラクに乗りこんだ。
イラクの民間人の命を守るという人道目的を掲げたこの人たちは戦争が確実となったいま、どうしているのか。
「人間の盾協会」という正式名称のこの団体は米国人の元海兵隊員ケン・オキーフ氏(三三)によってこの昨年末に組織された。
ロンドンを拠点とする同種の団体もできた。
オキーフ氏は湾岸戦争に海兵隊員として加わったが、今回のイラク攻撃には反対し、各国の民間人がイラクに出向き、米軍の攻撃目標となりそうな施設に身をおいて、盾となるという趣旨を反戦活動家らにアピールした。
その結果、この一月から日本を含む三十二カ国の約二百五十人がイラク政府の許可を得て、バグダッド入りした。
「人間の盾協会」に入るには入会費五百ドルをまず収め、イラクへの旅費と滞在費も自分で払うという原則だった。
ところが現地からの米国の新聞特派員やフランスのAFP通信の報道によると、オキーフ氏ら中心の五人はイラク政府から三月上旬、国外に退去させられてしまった。
退去の理由は「人間の盾」側が病院や学校に身をおいて、防御の壁になりたいと願ったのに対し、イラク当局はもっと戦略的な製油所や発電所、食糧備蓄所への配置を指示してきたことだった。
オキーフ氏らは「あくまで人道上の盾になる」と主張して、意見が合わず、結局、退去を命じられたのだという。
オキーフ氏はヨルダンのアンマンで米人記者に「私たちは自分で選んだ場所からイラク当局に移動を命じられ、もっと戦略上の価値が高い施設に配置されそうになった。私たちはフセイン政権を守ることではなく、イラク市民の生命を守ることが目的だから、国外に出ざるをえなかった」と語った。
イラク当局は命令に従順なロボットのような「人間の盾」しか求めていないというのだ。
「人間の盾」の会員たちはそのほかにも退去する人が続出して、いまでは七十人ほどに減ったという。
米国人牧師のフレデリック・ボイル氏(五三)は盾としてイラク入りした後、米国に戻ったが、AP通信に対して、「イラク国民を救うためだけに現地入りしたのに、イラク政府当局にすべてコントロールされ、行動も細かく命令されて、費用までみな政府持ちになったので、本来の目的とは違うことがわかった」とその理由を説明した。
ボイル氏によると、バグダッドでは「人間の盾」が守ろうとするイラクの子供たちが「愛するサダム・フセイン大統領に命をささげて守るのだ!」というような歌を歌って軍事行進する光景ばかりで、いまのイラク支援はフセイン支援との一致が不可避だという。
米国当局はもちろん「人間の盾」には冷たい。
国務省報道官は「彼らはフセインの人質となるだけだ」と述べた。
ラムズフェルド国防長官は「フセインの人命軽視の表れで、人道主義や軍事法規だけでなくイスラム法にも違反する」と非難する。
マイヤーズ統合参謀本部議長は「非戦闘員を軍事関連施設の盾にすることは本人が志願しても交戦法規に違反し、戦争犯罪となる」と警告した。
民間人が命を懸けても戦争を阻むというのも一つの信念だろう。
無抵抗主義もそこまで徹すれば、みごとかもしれない。
だがその行動が結局は大量破壊兵器やテロにかかわるフセイン政権の支援につながることをどう考えるかだろう。
これは メッセージ 78740 (ahirutousagi2 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834688/4z9qa4ua46a41a4sa4j_1/78756.html