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国歌2

投稿者: ditgtedgbbdc 投稿日時: 2002/07/29 17:25 投稿番号: [61729 / 99628]
III 国歌の分類 1 旋律 国歌は、西洋的な旋律の影響をうけたものが多いが、音楽構造的には、(1)威厳にみちた伝統的な賛歌風(代表例:イギリスの「神よ(女)王を守らせたまえ―God save the King(or Queen)」、(2)ときに軽やかな行進曲風(代表例:フランスの「ラ・マルセイエーズ―La Marseillaise」、(3)アリア的要素をもつ19世紀風(代表例:ブラジルの「イピランガの岸辺に―Ouviram do Ypiranga」)、(4)古来の民俗音楽を基本にした民族音楽風(代表例:日本の「君が代」、インドの「インドの朝―Jane-gana-mana」)、(5)華やかで高らかになりひびく金管楽器中心のファンファーレ風(代表例:アラブ首長国連邦)などに、分類されている。

2 歌詞 また、歌詞の内容は、国家の政治体制などに密接な関連性をもっている。歌詞の内容別に、(1)「革命歌」「愛国歌」、聖人や偉人をたっとぶ「鑽仰歌(さんぎょうか)」、(2)「カミや君主をたたえる国歌」「歴史や風土をたたえる国歌」「祖国の独立をたたえる国歌」「革命をたたえる国歌」などの分類がこころみられている。

3 さまざまな問題 国家体制と国歌の内容とがむすびつくため、同一の国家であっても、政治体制の変更によって、国歌自体がかえられる場合もある。たとえば、フランス革命中につくられた「ラ・マルセイエーズ」が、ナポレオン3世の支配する第2帝政時代には、皇帝の母の作曲による「シベリアへの出発」とされた。

また、声楽曲(歌曲)による国歌の場合は、さらに使用言語による問題が生じる。多民族、多言語国家においては、器楽曲にする場合をのぞき、基本的には公用語あるいは植民地時代の宗主国の言語が使用される傾向にあるが、軋轢(あつれき)も多い。たとえば、スイスの国歌に相当する「スイス讃歌―Schweizer-Psalm」には、同一旋律について5つの言語による歌詞が付されており、連邦としては特定のものを国歌として制定しえない状況にある。

逆に、「インターナショナル」(国際社会主義労働運動歌)のように、一時期ではあるが、国境を越えて、ソ連やユーゴスラビアなどで国歌代わりにもちいられたこともある。「アフリカ国民歌」なども、単一国の国歌ではないが、広くアフリカで国歌同様の機能をもつこともある。

なお、連邦国家においては州歌があり、地方自治体にはそれぞれの自治体歌をもつことが多い。
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