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核兵器3

投稿者: ditgtedgbbdc 投稿日時: 2002/07/02 23:07 投稿番号: [46364 / 99628]
IV 核融合兵器―水素爆弾(水爆)
核分裂にかわり、水素などの軽い元素の原子核が融合する際に放出されるエネルギーを利用した兵器が水爆である。水素の同位体である重水素(ジュウテリウム)と三重水素(トリチウム)の原子核が核融合反応でヘリウム原子核になる際に大量のエネルギーを放出する。核融合エネルギーの放出量は、核分裂の場合よりも少ないが、同量の物質にふくまれている原子の量は多い。それゆえ、水素同位体0.5kgの核融合による放射エネルギーは、TNT爆薬換算で29ktにおよび、同量のウランの場合の約3倍にあたる。

核融合反応は、超高温によってひきおこされるため、熱核融合反応ともよばれるが、現在のところ地球上でこのような超高温度を発生させる手段は、核分裂反応による以外にない。そのため、核融合兵器(水爆)は、自動的に核分裂兵器(原爆)を内蔵させることになる。つまり、水爆の引き金として原爆がもちいられるということであり、原爆の開発がなければ、水爆の実現も不可能であったということでもある。

1 水爆実験
アメリカは1951年春に太平洋のエニウェトク環礁で予備実験を、52年10月に数メガトンの水爆実験をおこない、54年3月1日には、ビキニ環礁で15メガトンの水爆実験をおこなった(→ ビキニ水爆実験)。この54年3月の実験では、放射性降下物(いわゆる「死の灰」)の威力が、世界の耳目をあつめた。すなわち、実験場から160kmはなれた海域で操業していた、静岡県焼津を母港とするマグロ漁船「第五福竜丸」が「死の灰」をあび、乗組員の久保山愛吉が死にいたるのである(この「第五福竜丸事件」が、日本の原水爆禁止運動の出発点となり、広島原爆投下からちょうど10年後の55年8月6日、広島で第1回原水爆禁止世界大会が開かれる)。

このほか核兵器には水爆の周囲にウラン238を配し、ウラン238の核分裂により爆発力を強化した3F爆弾や、通常の水爆に工夫をくわえ、初期放射線のとくに中性子の効果を高め、爆風効果や熱線効果をおさえた中性子爆弾がある。
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