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群馬のリトル・ブラジル

投稿者: kx556 投稿日時: 2002/06/26 22:48 投稿番号: [31243 / 99628]
群馬の“リトルブラジル”は大フィーバー
人口の約15%がブラジル人移住者らの大泉町

  日本代表が姿を消し、すっかりW杯モードも冷めてしまった列島だが、群馬県大泉町だけはいまだ大フィーバーに沸いている。小さな町の人口約15%がブラジル人移住者らという日本一の“リトルブラジル”なのだ。平成大不況という厳しい現実に直面しながら、26日夜の準決勝ブラジル−トルコ戦を控え、彼らは「今だけは楽もう!」と燃えに燃えている。

【期待の一戦】

  「残業もなくなって収入は減った。帰国した人もいたが、帰っても仕事がない。クビになっても、ツテで仕事は見つかるだろうから住み続けている。ここに来て2年半。やはり今が一番楽しい」とは工員のファービオさん(31)。

  富士重工や三洋電機の工場がある町にブラジル人が集まり始めたのは平成2年の入管法改正がきっかけ。日系人の就労が認められ、「ブラジルの2、3倍は稼げる」と黄金の国ジパングを目指し、親類、知人を頼ってブラジル人が続々と来日。平成2年は約800人だったが、現在は町民約4万2000人のうち約4800人に膨れ上がった。

  目抜き通りの国道沿い=写真右=には古い商店が立ち並ぶが、その通りをへそ丸出しのセクシーなブラジリアンギャルが闊歩するという田舎町は異様な雰囲気を醸し出している。

  だが、不況の影響は当地をも直撃し、年々増え続けていたブラジル人口も、今年になって初めて微減した。

  日系人経営のブラジル料理店に仲間7人と集まり、21日のイングランド戦ビデオを見ながら熱い議論をしていたのはラスベガス在住のブラジル人男性(41)。

  「当然、トルコ戦も行く。仲間はみなリオやロスから来ていて、ここの友達のところに世話になっている」。デフレ時代とはいえ、物価高の日本、この町は長期滞在のブラジルサポーターの出撃拠点でもあるようだ。

【町民は冷静】

  ブラジル人は盛り上がるが、住民らは他人事のように暮らしている。

  青果店の店主は「ブラジル人用スーパーがあるから、彼らが買いに来ることはない。向こうはお祭り騒ぎのようだが…」。工場近くのスポーツバー店主も「日本戦のときは満席だったが、その後は静か。イングランド戦のときはブラジル人は2人しか来なかった」。

  それでも、洋品店の女性店主は「警察はパトカーで警戒しているようだけど、彼らは夜通し騒いだり、川に飛び込んだりしない。礼儀正しいわ。私もブラジルに優勝してほしい」と、快進撃に期待を寄せる。

【好景気】

  当地でもカナリア軍団のユニホームを扱うスポーツ店は絶好調だ。

  「普段は財布のひもが固いブラジル人たちだが、9800円のオフィシャルユニホームをどんどん買っていく。おかげで卸しからは扱い量が日本一といわれた」と、老舗スポーツ店「フカヤスポーツ」担当者。

  ブラジル人専用のショッピングモール「ブラジリアンプラザ」では試合当日、スクリーンを用意し、町唯一の“たまり場”となる。プラザ代表の日系2世、新垣修さん(36)は「前回のイングランド戦では約800人が入った」と、広くない店内はカーニバル状態の盛況ぶりだった。

  「スクリーンの用意や、食品店以外は午後7時に閉店するから、そんなに大もうけというわけではない。でも、せっかくの機会ですから、少しでも盛り上がる場が提供できれば…」

  大泉町がカーニバル状態となるか、静かな田舎町になるのか。26日の一戦が注目される。
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