わが故郷の歌
投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2004/03/07 15:56 投稿番号: [843 / 3876]
ゴバディ監督の第二作品、オープン早々見に行ってきました。すでに半月も前になりますが、クルディスタンの
奥深い山々を背景にした平和な村、転げ落ちそうな谷、狭くくねった山道、不思議なにぎわいをみせる国境の
バザール、そしてイラク側にはいり、死体の集団埋葬地、廃墟になった村、難民キャンプなど、様々なシーン
が目に焼き付いています。
人々の前で歌いたい、と楽団の仲間とイラクに駆け落ちした妻からの伝言を聞いて、クルドの大歌手ミルザは、
あまり乗り気でない2人の息子を連れてイランから国境を越えてイラクの村を訪ね歩きます。時は、イ・イ戦争
集結直後。
話しの展開については、映画のオフィシャル・ページなどにゆずりますが、前半は、老父と中年の息子たちが
繰り広げる珍道中といった感じで、まるで自分も3人に連れだってクルドの山に分け入り、旅をしているよう
な気分になりました。「ああ、ここがクルディスタンなんだ・・・」と感慨にふけりながらスクリーンに見入って
しまいました。
第一作目の「酔っぱらった馬の時間」では、クルドの人々の苦難、貧しさなどが全面に出ていましたが、今回
の作品は、だぶだぶのクルド服に身を包んだ男たちのキャラクターがそう感じさせるのか、まるで掛け合い漫
才でも見ているかのような、楽しい、軽快な気分にさせてくれます。もちろん、彼らを待っている現実は、
広島・長崎につながるような、重〜いものがあるのですが。
ただ、戦争終結後も国境上空を飛び交う戦闘機の爆音も、かれらクルドの人々にとってはあまりに日常化し、
音楽の一部と化し、野太く、素朴なクルド民謡に取り込まれていて、人々の生命力を逆に感じさせることに
なっていました。
国境越えの雪山歩きでは、第一作目と同様のシーンが出てきました。ああ、まだ人々はこのようにして、馬
の背に、馬が隠れるほどの荷物を載せて、イランからイラクへ、そしてイラクからイランへと、形ばかりの
鉄条網をぐぐり行き来しているのだなーとなつかしく感じました。
実現できるかわかりませんが、いつかはあのミルザ親子のように、自分も、あの場所に立ってみたい、そんな
気持ちになりました。
これは メッセージ 1 (jin114jp さん)への返信です.
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