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イランにおける貧困と不平等

投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2009/03/04 15:16 投稿番号: [3326 / 3876]
Payvand Newsに「革命後の貧困と不平等」という米バージニア工科大学、Djavad Salehi-Isfahani 教授の小論がありました。論点を紹介します。

イスラム革命の最大の目的は、平等と社会正義の実現である、とはホメイニ師の言葉だそうですが、その後のイランの指導者たちもこの目的に向けて様々な政策を実施してきました。

革命後30年経った今、果たしてこれらの目的は達成できたのだろうか?それを検証するのが小論の課題です。

イランの入手可能な統計数値によれば、教授の結論は2点です。

第1に、貧困層の生活水準や生活の質は改善している、ということ。
1989年あたりから、貧困率は着実に低下しており、市場化を進めたハタミ政権下でも、同様の傾向がみられること。

第2に、人々の所得分配については、1980年代末から悪化し、今日に至っても改善がみられない。

所得分配の不平等度を表すジニ係数(0なら完全平等、1なら完全な不平等で、数値が大きくなれば不平等度が高まる。)は革命直後は0.56で、きわめて不平等であったが、その後0.46まで改善した。しかし、89年ごろから悪化し、今日まで0.44前後で、改善がみられない。

アフマディネジャド大統領下でも、大統領の政策や意図とは逆に、不平等度がやや拡大している。これはインフレの高騰の影響が大きいと推論される。

教授によれば、不平等の1つの原因はイランにおける都市と地方(田舎とすべきか)の格差が大きいことにある。さらに、また所得格差の背景には、人々の資産格差や人的資本(教育力など)の格差、政治力などの差が存在している。

かくして、分配上の平等という革命の課題は未達成であるだけでなく、その達成を誰よりも重要視した現大統領のもとでも、むしろ若干の後退をみせているのである。

以上

http://www.payvand.com/news/09/mar/1019.html
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