RE: イラン人のアラブ観
投稿者: fyojizzzz 投稿日時: 2004/12/02 00:57 投稿番号: [1287 / 3876]
ナショナル・ジオグラフィックの「アラビア湾」呼称問題、アラブ側がどうみているのか、また
アラブ人一般のイラン観がどういうものか、現在のところまったくわかりませんが、イラン人が
アラブをどう見ているのかは、この問題を取りあげた記事やイラン人のブログ(blog)から見え
てきました。
ただ、同じイラン人でもまったく異なる見方、程度の差などは当然あるようなので、誤解を招く
おそれがありますが、こんな見方もあるという例として、紹介することにします。
◆民族的違い
イラン人はインド・アーリア系であるのに対し、アラブ人はセム系である。
これは事実なのでしょうが、それは同時に、イラン人は白人と同形の人種であり、砂漠の民、
ベドウィンを祖に持つアラブ人よりすぐれている、といった優越感が隠れているようです。
◆文化的違い
アラブは砂漠と商人の文化であるのに対し、イランは森の文化やゾロアスター教
という独自の文化をもっている。これは、さらに、ペルシャ人は高度な文明を育んだのであり、
野蛮なアラブ人とはまったく違う、という意識につながっているようです。
「アラブ人は武力でペルシャに侵入したが、文化ではペルシャに征服された。」とか。
◆歴史からくる憤り
7世紀にササン朝ペルシャがアラブのアッバース朝に滅ぼされたのを始めと
して、近年のイラン・イラク戦争に至るまでの民族的対立の歴史。
フェルドウスィの『王書』はイラン人の愛読書ですが、それはペルシャを征服したアラブの中央
政権に対抗して書かれた、ペルシャ民族ナショナリズムの叙事詩、とか。
またイスラムについても、アラブ人のムハンマドが父だとすれば、イスラム文化を育んだのは
高度なペルシャ文化である、「イスラム文化の母はペルシャ文化」という自負があるようです。
以上から、イラン人の中には、アラブ人を自分たちより低く見なしたり、蔑視するような傾向も
みられるということ、そのアラブ人とイラン人である自分が混同されたり、本来イランのもので
あるものが、アラブのものと見なされることには、強い反発を感じること、などが指摘されてい
ました。
上のような指摘がどの程度妥当かどうか、ぼくには判断できませんが(アラブ側の言い分もある
でしょうし)、イランの一端かもしれないと思い、アップロードしました。
ついでに、蛇足ながら、この問題、日韓や日中の関係を振り返る上でも、結構重なる部分があるなー
と感じています。
これは メッセージ 1286 (fyojizzzz さん)への返信です.
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