天木直人節 再び
投稿者: kokunan_jerusalem678 投稿日時: 2006/08/30 22:34 投稿番号: [403 / 2525]
「イスラエルの暴挙停止へ世界の市民が行動を」
天木・元レバノン大使とダーヘル・レバノン大教授
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200608031220274
天木:私は3年前までレバノン大使として両国の友好のために力を尽くして、私なりにレバノンの置かれている状況、中東紛争における国際政治をみてきました。今回のレバノン攻撃には非常に衝撃を受けました。それは驚きであり、悲しみであり、怒りである。なぜ驚いたかというと、そもそもの発端がヒズボラによるイスラエル兵士の誘拐であった。しかしながらヒズボラとイスラエルの小競り合いは、私がレバノンにいた2年半に毎日のように行われていて、その間にも残念ながら、ヒズボラがイスラエル兵を誘拐したとかいう事件はあったんですね。これが初めてではなかった。それは政治交渉で捕虜交換をしたりして解決してきた。一種のゲームであるとも言われていた。これが今回、このような形でイスラエルがレバノンを攻撃したというのは、私の2年半の経験から言うと非常に驚きであったわけです。
2つ目に私が悲しいと思ったのは、レバノンは常に大国の国際政治の犠牲になってきた。1975年から1990年までの15年間にまさに内戦に苦しんだ。この内戦も大きな原因はイスラエルとパレスチナの紛争に起因しているが、大国の代理戦争の犠牲として15年間苦しんで、国が徹底的に破壊された。私が赴任した2001年はその内戦が終わって十数年後で、ものの見事に復興したレバノンを見てきました。
当時、1年前に暗殺されたハリリ首相が自慢げにいっていたのは、大きな写真集を出して、見開きで片一方に完全に破壊されたベイルート、その同じ場所を15年後にどれだけ復興したかを対比して出して、それを彼は国際社会にアピールしていた。
写真を見たとき私は、こんなにひどい破壊を人間ができるのかと、人間の残酷性を感じたと同時に、これだけ短期の間にこれだけ復興できる人間のすばらしさを感じ、かすかな望みをもっていました。しかしながらそれが、まさに3年後に破壊された。そして私がつきあってきたレバノンの友人が、ダーヘル教授が言ったように(彼の家族も含めて)80万人が難民になった。
これが大変な悲しみであるわけで(涙声)。私の怒りはですね(間)、なぜここまでの不当な攻撃を国際社会が止められないのか(涙声)、これはもう政治以前に彼が言ったように、人間としての人道的な見地から許せないことと思います。私は彼と違ってもはや誰に気兼ねをすることもない1人の人間ですから、私は外交官としての自分の経験を生かしてこの際、日本国民、世界の国民に言いたいのですけれど、我々は米国とイスラエルをあまりにも甘やかしすぎた(涙声)。子供を殺し、国連の平和軍を殺し、そして地中海を石油で汚染する。どれ1つをとってみても政治とは関係なく、世界の人類がこれを許すことができない。にもかかわらず世界は米国とイスラエルの暴挙を止めさせるために何もできない。もしこれが許されるのであれば、私は世界に平和は絶対に来ないと思う。日本国民がいやしくも平和憲法9条を持って平和を愛する国だと、憲法を守るのだと言っているのであれば、なぜこれほどまでの平和に対する挑戦に対して行動がとれないのでしょうか。
私は国際政治の現実を知っています。いま世界は米国に楯突くことをやめたわけです。イラク戦争で世界は分断されて二度と再び米国と政治的に対立したくない。あるいはアラブの国は米国の圧倒的な軍事力の前に本当のことを言わなくなった。米国と一緒になって自分の政権を守りたい。日本だって米国・イスラエルと対決したくない。世界の国はこれほどまでに不当なことが行われてもまともに非難することをやめた訳です。
しかし、世界の国民は、アラブの国民は、欧州の国民はみんな怒っているわけです。私はこの機会を通じて世界の市民に「そんなことでいいのか」と訴えたい。彼らがそれぞれの国に圧力をかければ国も動かざるを得ない。私はイスラエルの暴挙を止める唯一の手段は国際世論の圧力しかないと思っています。
(続く)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200608031220274
天木:私は3年前までレバノン大使として両国の友好のために力を尽くして、私なりにレバノンの置かれている状況、中東紛争における国際政治をみてきました。今回のレバノン攻撃には非常に衝撃を受けました。それは驚きであり、悲しみであり、怒りである。なぜ驚いたかというと、そもそもの発端がヒズボラによるイスラエル兵士の誘拐であった。しかしながらヒズボラとイスラエルの小競り合いは、私がレバノンにいた2年半に毎日のように行われていて、その間にも残念ながら、ヒズボラがイスラエル兵を誘拐したとかいう事件はあったんですね。これが初めてではなかった。それは政治交渉で捕虜交換をしたりして解決してきた。一種のゲームであるとも言われていた。これが今回、このような形でイスラエルがレバノンを攻撃したというのは、私の2年半の経験から言うと非常に驚きであったわけです。
2つ目に私が悲しいと思ったのは、レバノンは常に大国の国際政治の犠牲になってきた。1975年から1990年までの15年間にまさに内戦に苦しんだ。この内戦も大きな原因はイスラエルとパレスチナの紛争に起因しているが、大国の代理戦争の犠牲として15年間苦しんで、国が徹底的に破壊された。私が赴任した2001年はその内戦が終わって十数年後で、ものの見事に復興したレバノンを見てきました。
当時、1年前に暗殺されたハリリ首相が自慢げにいっていたのは、大きな写真集を出して、見開きで片一方に完全に破壊されたベイルート、その同じ場所を15年後にどれだけ復興したかを対比して出して、それを彼は国際社会にアピールしていた。
写真を見たとき私は、こんなにひどい破壊を人間ができるのかと、人間の残酷性を感じたと同時に、これだけ短期の間にこれだけ復興できる人間のすばらしさを感じ、かすかな望みをもっていました。しかしながらそれが、まさに3年後に破壊された。そして私がつきあってきたレバノンの友人が、ダーヘル教授が言ったように(彼の家族も含めて)80万人が難民になった。
これが大変な悲しみであるわけで(涙声)。私の怒りはですね(間)、なぜここまでの不当な攻撃を国際社会が止められないのか(涙声)、これはもう政治以前に彼が言ったように、人間としての人道的な見地から許せないことと思います。私は彼と違ってもはや誰に気兼ねをすることもない1人の人間ですから、私は外交官としての自分の経験を生かしてこの際、日本国民、世界の国民に言いたいのですけれど、我々は米国とイスラエルをあまりにも甘やかしすぎた(涙声)。子供を殺し、国連の平和軍を殺し、そして地中海を石油で汚染する。どれ1つをとってみても政治とは関係なく、世界の人類がこれを許すことができない。にもかかわらず世界は米国とイスラエルの暴挙を止めさせるために何もできない。もしこれが許されるのであれば、私は世界に平和は絶対に来ないと思う。日本国民がいやしくも平和憲法9条を持って平和を愛する国だと、憲法を守るのだと言っているのであれば、なぜこれほどまでの平和に対する挑戦に対して行動がとれないのでしょうか。
私は国際政治の現実を知っています。いま世界は米国に楯突くことをやめたわけです。イラク戦争で世界は分断されて二度と再び米国と政治的に対立したくない。あるいはアラブの国は米国の圧倒的な軍事力の前に本当のことを言わなくなった。米国と一緒になって自分の政権を守りたい。日本だって米国・イスラエルと対決したくない。世界の国はこれほどまでに不当なことが行われてもまともに非難することをやめた訳です。
しかし、世界の国民は、アラブの国民は、欧州の国民はみんな怒っているわけです。私はこの機会を通じて世界の市民に「そんなことでいいのか」と訴えたい。彼らがそれぞれの国に圧力をかければ国も動かざるを得ない。私はイスラエルの暴挙を止める唯一の手段は国際世論の圧力しかないと思っています。
(続く)
これは メッセージ 284 (kokunan_jerusalem678 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834682/4hda5a4la5qa5la59a5aa5ja1aaa1jbha32hga1k_1/403.html