1年で150億ドル儲けたジョンポールソン
投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2011/03/05 13:20 投稿番号: [6524 / 10174]
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『史上最大のボロ儲け』
グレゴリー・ザッカーマン著
☆1年で1兆2千億円
昨年書評した本の中に、『リーマンショック・コンフィデンシャル』という力作があった。2008年9月に破綻した米大手証券のリーマン・ブラザーズを主役に、世界的な金融危機がどのようにして起きたかを、緻密な取材で検証した迫力満点のノンフィクションである。
なぜ、リーマンなど米大手金融機関が破綻していったのか。答えは簡単。膨らんだ米国の住宅バブルが破裂し、サブプライムローンなどを組み込んだ債券が焦げ付き、大損したからだ。
だが、世の中、損する人があれば逆にもうける人もいる。一連の金融危機での世界一のもうけ頭は、わずか1年で150億ドル(約1兆2000億円)を稼いだ米投資家のジョン・ポールソン氏だろう。本著は、そのポールソン氏の歴史的大もうけの記録である。
では、どうやって利益をあげたのか。これまた答えは簡単。大手金融機関の逆張りをしたのだ。仕組みを理解するには、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)という金融商品を理解する必要がある。本著でも説明されているが、一種の保険である。例えば、100万ドル分の債券の支払いを保証するCDSを1万ドルで購入したとしよう。債券が無事償還されれば1万ドルは捨てることになるが、逆に、債券が不履行になった場合は100万ドルが支払われる。
ポールソン氏は、住宅価格の高騰を見て、これはバブルだと確信し、債務不履行を見込んでサブプライムローンを組み込んだ債券のCDSを大量購入した。やがてバブル崩壊で債券は紙くずになり、巨額の補償金を手に入れたのだ。
ポールソンといえば、リーマンショック時の米財務長官と同姓だ。姻戚関係はないが、共通点はハーバード・ビジネス・スクール卒業生ということだ。バブルで大損・大もうけしたのも、対策で走り回ったのも名門校出身者ばかり。この同質性が、米金融界の不健全さの最大の原因ではないか。山田美明訳。
◇Gregory
Zuckerman=ウォール・ストリート・ジャーナル紙記者。ジェラルド・ローブ賞を2度受賞。
阪急コミュニケーションズ
1800円
(出典先 ‥‥ 2月21日 読売新聞
☆
評・榧野信治 氏)
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これは メッセージ 6505 (kiyama0586 さん)への返信です.
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