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お年寄りの足出動 助け合いタクシーがゆく

投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2011/03/03 11:50 投稿番号: [6519 / 10174]
>   ――徳島県美馬市から


交通の不便な地域で、移動手段を持たないお年寄りらの「足」をどう確保するのか。「地方を生きる」第8部のテーマは、お年寄りらの要望(デマンド)に応じて、同じ地域で暮らす住民がマイカーで目的地へ送迎する美馬市木屋平(みましこやだいら)のNPO法人「こやだいら」の取り組みだ。住民同士の〈助け合いタクシー〉といえる活動の軌跡を報告する。

  1500メートル級の山々に囲まれた木屋平地区。2月16日朝、黒岩和宏さん(64)は、2日前の寒波の雪が残る道で、車のアクセルをそろりと踏んだ。

  車体には「NPO法人こやだいら   過疎地有償運送車」の表示。座席に迎えたのは70〜80歳代の近所の女性4人で、月1回、約7キロ先にある地区唯一の診療所へ有料で送迎している。

  「今年の雪はよう降る。大変やな」。気遣う黒岩さんに、山の中腹に住む有原千恵美さん(79)は「1か月、外に出られんかったわ」。4人は夫に先立たれ、全員が一人暮らし。久しぶりの外出に生き生きとした表情を見せ、会話も弾む。黒岩さんにはうれしい時間だ。

  「こやだいら」は高齢者らの予約を電話で受け付け、近くの住民が車で送迎するデマンドタクシーの団体。登録している運転手45人と利用者の計357人で、いずれも年会費1000円を納めて運営を支える。運転手は講習で営業用2種免許と同等の資格を取得している。

  輸送料金は1キロ130円、待機料金は30分100円。民間タクシー会社の半額程度だ。料金の85%は運転手が受け取り、残りは団体の運営経費に回す。

  木屋平は95%が山林で、大半は人口の50%以上が65歳以上の、いわゆる「限界集落」。人口はピークの1955年の約6500人から899人に減った。

  鉄道やタクシーもない。55年当時は隣の旧穴吹町を結ぶバスが1日7往復あったが、現在は3往復。地区42か所のバス停はすべて国道沿いで、離れた所に住むお年寄りには停留所までの距離さえもきつい。

  この日、黒岩さんは凍結路を慎重に運転し、診察後は薬局や商店にも付き添った。料金は4人で2200円。昼過ぎに全員を送り、乗務記録をつけた。

  「もうけにはならんよ。でも、同じ土地で暮らすもん同士、助け合っていかんと」。急な通院や買い出しも“出動”する。「運転は気を使うけど、やりがいはある」と笑った。

  「こやだいら」は2007年12月に誕生、08年4月に活動を始めた。設立を呼びかけたのは旧木屋平村職員の阿部義則さん(64)。建設会社に勤めていた黒岩さんと青年団で活動した仲間だ。

  登録タクシーは08、09年度には計8199キロを走行、延べ1009人を運んだ。

  今は成功例の一つとされるが、「実は切羽詰まって始めたんです」と阿部さんは言う。きっかけは隣町との合併だった。



◎【デマンド交通とは】   鉄道やバスのない交通の空白地域で、住民の要望に沿って乗り合いのバスやタクシーを走らせる輸送手段。1960〜70年代に欧米で始まった。利用者宅と目的地を結ぶ「ドア・ツー・ドア」方式と路線を定める方式があり、人数やコストによって、車両の大きさや台数を決める。

(2011年3月2日   読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20110301-OYT8T01207.htm


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