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メキシコ湾の原油流出の真実(続き)

投稿者: rossy3_57 投稿日時: 2010/06/17 22:10 投稿番号: [4107 / 10174]
エコ団体の沈黙は金なり?

我々は史上最悪の生態系破壊に直面していることが今となっては明らかである。石油プラットフォームが爆発した場所は、メキシコ湾流の起点となる海流の環の内側にほとんど入ったところである。これは生態系と気候に甚大な影響を及ぼす。

地図をざっと見ると、メキシコ湾流に乗った石油は、メキシコ湾の浜辺を覆うだけでなく、ノースカロライナを抜けて大西洋岸を北上し、北海やアイスランドにも到達するだろう。浜辺や海洋生物・水の損害もさることながら、メキシコ湾流には、非常に変わった化学的性質、構成(海生生物)、密度、温度がある。石油や分散剤、そしてそれらが生成する有害化合物が、メキシコ湾流の性質を変えてしまうとどうなるのか?   メキシコ湾流の進路の変化など様々な変化の可能性があるだろう。そして、小さな変化であっても大きな影響がある可能性も否定できない。イギリスを含むヨーロッパは、メキシコ湾流が暖めているおかげで、氷の荒地にならずにすんでいる。

メキシコ湾流の起点付近で発生したBP社の大災害は、海流に乗って欧州に運ばれる可能性がある。それにもかかわらず、環境保護団体はしーんと沈黙を保っている。本来ならば、このようなときにBP、米国政府などに断固とした措置を要求する防護壁の役割を果たすはずの団体である。

グリーンピース、ネイチャー・コンサーバンシー(Nature Conservancy)、シエラ・クラブ(Sierra Club)など主だったグリーン団体・エコ団体の沈黙は、石油業界(特にBP)につながるマネーに絡んでいる。BPは「脱石油」という新イメージを打ち出しているが、このようにBPなどの石油会社は「環境にやさしい」外面を保つために、主だった環境団体に大々的に資金援助している。

「世界で最も有力な環境保護団体」[10]ということになっているネイチャー・コンサーバンシーは、近年、BPから1千万ドル以上を受領し、BPに国際リーダー委員会(International Leadership Council)の席を与えて報いている。[11]

最近まで、ネイチャー・コンサーバンシーなど環境保護団体は、BPと結託し、気候変動問題で議会に圧力をかけてきた。BP開発社(BP Exploration)の従業員が、アラスカでネイチャー・コンサーバンシーの理事(無報酬)をしている。さらにワシントン・ポストの最近の報道によると、別の環境団体のコンサベーション・インターナショナルは、BPから寄付金200万ドルを受け取っており、石油採掘法の検証プロジェクトなど数々のプロジェクトで同社に協力している。2000年から2006年まで、コンサベーション・インターナショナルの理事会には、ジョン・ブラウン(当時のBPのCEO)がいた。

また、これも有力なエコ団体であるが、環境防衛基金(The Environmental Defense Fund)は、BP、シェルなど大手会社と共に気候変動アクションのパートナー関係を構築し、「市場に基づいたメカニズム」で温室効果ガスの排出削減を推進している。

BPから寄付をもらったり、共同事業をしている非営利の環境団体には、ネイチャー・コンサーバンシー、コンサベーション・インターナショナル、環境防衛基金、シエラ・クラブ、オードゥボン(Audubon)などがある。メキシコ湾の災害に断固とした対策を求める声が大きくならない理由はここにあるのかもしれない。[12]

いずれにしても、こうした組織が、今回の大災害を解決する立場にはない。重要なのは、今回の危機を解決するために緊急に必要とされている科学的な技術・能力・資源を保有しているのは、米国内外を問わず、誰かということである。これまでオバマのホワイトハウスやBPが取ってきた行動を見ると、極めて有力な一部の人々が、この大災害の持続を望んでいるという結論に辿り着かざるをえない。それを見極める上で、これから数週間は重要であろう。(翻訳:為清勝彦   Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)***転載終わり
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