オフィル星と地球を脱出した人々 4
投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2010/02/16 17:56 投稿番号: [2927 / 10174]
アミ小さな宇宙人(エンリケ・バリオス著)より引用
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上空から見たかぎりでは、普通の人間とまったく変りなかった。道を
横切ったり、川や池で遊んでいるのが見えた。もう少し近づいてみると、
みんな、白いチュニック服(古代ギリシャ人が着用していたような、
腰にひものベルトをしているゆったりとした服)を着て、色のついた
裾の飾りやベルトをしていた。
都市はどこにも見あたらない。
「オフィルにも、他の文明世界にも都市というものは存在していない
んだよ。都市というのは、先史時代的な生活共同形態だからね」
とアミが言った。
「どうして?」
「都市形態っていうのはね、たくさんの欠点があるんだよ。その一つ
として一点にあまりにも多くの人々が集中するために生じる精神の
異常によって、人々にも、惑星にも悪影響を与えることなんだ」
「惑星にも?」
「惑星だってそれぞれ進化の異なった一つの生命体なんだよ。唯一、
生命のあるものから生命が生まれるんだ。みな、依存していて相互関係
にあるんだよ。地球の起こすことは、そこに住んでいる人々にも影響を
与えるし、反対に人々のすることが地球に影響を与えるんだ」
「でもどうしてたくさんの人が一カ所に集中することが精神の異常を
つくりだすの?」
「なぜなら人々は幸せじゃないからね。それを地球が知覚するんだよ。
人々には、自然や空間が必要なんだ。花や木や庭が・・・・」
「ずっと進歩している人たちにも?」
と当惑して聞いた。
アミが言うように、未来の社会は、“農園”のような生活形態になる
というにのに対し、ぼくはまったく逆に考えていた。映画にあるように、
人工衛星都市とか巨大なビルの大都会とか地下都市とかをイメージ
していた。そして、そこら中プラスティックに囲まれて生活して
いる・・・。
「進歩している人間ほど、そうだよ」
とアミが教えてくれた。
「ぼくは、まったく反対に考えていたよ」
「地球ではすべて反対に考えられる。もしそうでなければ、また自滅の
危機に直面することもないんだけどね」
「ところで、オフィルの人たちだけど、地球に帰りたがったりしないの?」
「しないよ」
「どうして?」
「だって、もう、巣立ってしまったからね。大人は、揺りかごには
戻らない。だってそこは狭すぎるからね・・・・」
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これは メッセージ 2926 (kiyama0586 さん)への返信です.
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