「物は豊かなのに生きづらい」時代
投稿者: kiyama0586 投稿日時: 2009/09/10 17:14 投稿番号: [1974 / 10174]
※
古い記事ですが、私のお気に入りです・・・・(下記コピペです)
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/shirube/re90109a.htm
■■ 隣人と絆 結び直す時 ■■ 〜〜「物は豊かなのに生きづらい」
>屋上に35人の住人が集まった。「初めまして」。お酒で乾杯すると
自己紹介が始まった。和やかな雰囲気に岩本雄次(44)は胸をなで下ろ
した。「成功だ」
東京・新宿にある14階建ての分譲マンション。岩本は5年前、亡くな
った父から相続して入居した。
管理組合役員になって驚いた。建築から約20年。96戸の大半が賃貸
され、どの部屋に誰が住んでいるのかわからない。住民同士の交流が全く
なかった。
「災害が起きても助け合えない。どうすれば……」
悩んでいた昨春、知人が教えてくれたのが近所の人が食べ物を持ち
寄って開くイベント「隣人祭り」。8月7日に試してみたのだ。
“祭り”の後、住人同士があいさつを交わし、立ち話をする光景が見ら
れるようになった。駐輪場の自転車の並べ方も整然としてきた。「やって
みるもんだな」と、岩本はうれしくなった。
隣人祭りは10年前、パリで始まった。あるアパートで高齢女性が孤独
死し、1か月後に発見された出来事がきっかけ。隣のアパートに住んで
いた地元議員のアタナーズ・ペリファン(44)が、「なぜ誰も気づけな
かったのか」と声を上げ、発案した。
「私たちは祖父や父の時代より物質的には豊かなのに、多くの人が
生きづらいと感じている。個人主義に軸足を置きすぎているからだ」と
ペリファン。
飲んで食べておしゃべりして。変哲のない集まりだが、欧州では5月の
最終火曜日が「ヨーロピアン・ネイバーズ・デー(欧州隣人の日)」と
して定着。日本でも昨年、ペリファンの著書が出版され、各地で開かれ
始めた。
お年寄りがお年寄りを助ける――。そんな合言葉の下、徳島県の山間部
にある美馬市木屋平(こやだいら)地区で昨年4月、住民による「NPO
タクシー」が始まった。
人口約1000人のうち65歳以上が半数を超え、家に閉じこもりがち
の人も少なくない。「気軽に使える足があれば」と、元市職員の阿部義
則(62)がNPOづくりに立ち上がった。
国の規定で利用料は通常のタクシーの半額程度。それでも30〜72歳
の57人が運転手に名乗りを上げた。
「調子はどうですか」
「元気でやってますよ」
目的地への道すがら、車の中で世間話に花が咲く。
阿部は喜ぶ。「ここでは昔から住民が助け合ってきたが、この事業で
みんながより近くなった気がする」
先月30日、鹿児島県の離島・奄美大島の地域FMラジオ放送局「あま
みエフエム」が、インターネットで番組の配信を始めた。
「スカンマヤ ウガミンショーラ(おはよう)」
ホームページから、全国に島の方言が流れる。
仕掛け人の麓(ふもと)憲吾(37)は20代の頃、いつも劣等感が
あった。「中央から流れてくる情報がカッコよくて、島が持っているもの
は古くてカッコ悪くて……」
変わったのは、島に伝わる民謡〈島唄〉のおかげだ。島でライブハウス
を経営するうちに多くの都会のミュージシャンと出会った。彼らは決まっ
て島唄に興味を持った。
島にしかない宝物――。いったい自分は何を恥じていたのか。潮が引く
ように劣等感は薄れていった。
2年前、仲間とFM局を開局した。島唄以外の宝物も紹介したいと思っ
たからだ。方言で作った詩の朗読コーナーが人気を呼ぶ。
島の子供たちは高校を卒業すると、大半が島を出て行く。麓も一時、
東京で暮らしていた。仕事になじめず、職を転々とした。ふらりと入った
郷土料理店で島唄を耳にした時、ふいに涙があふれたことがあった。
番組をネットに乗せる原点にはそんな体験がある。
「理屈じゃない。島の言葉は人々の温かみも運んでくれる。必要とする
人が必ずいる」と、麓は思う。
――都会で。地方で。
標(しるべ)なき時代に、確かな絆(きずな)を結び直そうと、人々は歩む。
*******************************
◎ ● ○ ◎ ● ○
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/shirube/re90109a.htm
■■ 隣人と絆 結び直す時 ■■ 〜〜「物は豊かなのに生きづらい」
>屋上に35人の住人が集まった。「初めまして」。お酒で乾杯すると
自己紹介が始まった。和やかな雰囲気に岩本雄次(44)は胸をなで下ろ
した。「成功だ」
東京・新宿にある14階建ての分譲マンション。岩本は5年前、亡くな
った父から相続して入居した。
管理組合役員になって驚いた。建築から約20年。96戸の大半が賃貸
され、どの部屋に誰が住んでいるのかわからない。住民同士の交流が全く
なかった。
「災害が起きても助け合えない。どうすれば……」
悩んでいた昨春、知人が教えてくれたのが近所の人が食べ物を持ち
寄って開くイベント「隣人祭り」。8月7日に試してみたのだ。
“祭り”の後、住人同士があいさつを交わし、立ち話をする光景が見ら
れるようになった。駐輪場の自転車の並べ方も整然としてきた。「やって
みるもんだな」と、岩本はうれしくなった。
隣人祭りは10年前、パリで始まった。あるアパートで高齢女性が孤独
死し、1か月後に発見された出来事がきっかけ。隣のアパートに住んで
いた地元議員のアタナーズ・ペリファン(44)が、「なぜ誰も気づけな
かったのか」と声を上げ、発案した。
「私たちは祖父や父の時代より物質的には豊かなのに、多くの人が
生きづらいと感じている。個人主義に軸足を置きすぎているからだ」と
ペリファン。
飲んで食べておしゃべりして。変哲のない集まりだが、欧州では5月の
最終火曜日が「ヨーロピアン・ネイバーズ・デー(欧州隣人の日)」と
して定着。日本でも昨年、ペリファンの著書が出版され、各地で開かれ
始めた。
お年寄りがお年寄りを助ける――。そんな合言葉の下、徳島県の山間部
にある美馬市木屋平(こやだいら)地区で昨年4月、住民による「NPO
タクシー」が始まった。
人口約1000人のうち65歳以上が半数を超え、家に閉じこもりがち
の人も少なくない。「気軽に使える足があれば」と、元市職員の阿部義
則(62)がNPOづくりに立ち上がった。
国の規定で利用料は通常のタクシーの半額程度。それでも30〜72歳
の57人が運転手に名乗りを上げた。
「調子はどうですか」
「元気でやってますよ」
目的地への道すがら、車の中で世間話に花が咲く。
阿部は喜ぶ。「ここでは昔から住民が助け合ってきたが、この事業で
みんながより近くなった気がする」
先月30日、鹿児島県の離島・奄美大島の地域FMラジオ放送局「あま
みエフエム」が、インターネットで番組の配信を始めた。
「スカンマヤ ウガミンショーラ(おはよう)」
ホームページから、全国に島の方言が流れる。
仕掛け人の麓(ふもと)憲吾(37)は20代の頃、いつも劣等感が
あった。「中央から流れてくる情報がカッコよくて、島が持っているもの
は古くてカッコ悪くて……」
変わったのは、島に伝わる民謡〈島唄〉のおかげだ。島でライブハウス
を経営するうちに多くの都会のミュージシャンと出会った。彼らは決まっ
て島唄に興味を持った。
島にしかない宝物――。いったい自分は何を恥じていたのか。潮が引く
ように劣等感は薄れていった。
2年前、仲間とFM局を開局した。島唄以外の宝物も紹介したいと思っ
たからだ。方言で作った詩の朗読コーナーが人気を呼ぶ。
島の子供たちは高校を卒業すると、大半が島を出て行く。麓も一時、
東京で暮らしていた。仕事になじめず、職を転々とした。ふらりと入った
郷土料理店で島唄を耳にした時、ふいに涙があふれたことがあった。
番組をネットに乗せる原点にはそんな体験がある。
「理屈じゃない。島の言葉は人々の温かみも運んでくれる。必要とする
人が必ずいる」と、麓は思う。
――都会で。地方で。
標(しるべ)なき時代に、確かな絆(きずな)を結び直そうと、人々は歩む。
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これは メッセージ 1961 (kiyama0586 さん)への返信です.
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