人気者アザラシ、漁師苦悩−−北海道・稚内
投稿者: r13812 投稿日時: 2012/01/06 08:34 投稿番号: [56708 / 62227]
eye:人気者アザラシ、漁師苦悩−−北海道・稚内
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120105dde012040009000c.html
漁港内の砂浜に上陸して休むゴマフアザラシ。左上には陸地への侵入を防ぐための石垣がある
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000046000p_size8.jpg
足(中央)を1本食いちぎられたタコ。大きなものはタコつぼから出した足が食べられることが多い
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000038000p_size5.jpg
衛星発信器を取り付けられ、海に戻るゴマフアザラシ
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000044000p_size5.jpg
ゴマフアザラシの越冬地となっている北海道稚内市の抜海(ばっかい)漁港。日本海に面し、野生の姿が間近で見られる観光地として有名だ。しかし、年々増え続ける頭数に、漁業関係者は悲鳴を上げている。日本では主に北海道近海を回遊するアザラシ。漁業と野生動物の共生へ向けた模索が続く。
サケ漁が終盤を迎える10月に入るとアザラシが漁港に姿を現す。港に一番近いサケの定置網では、1日200〜300匹が「トッカリ食い」の被害に遭うこともある。トッカリとはアイヌ語でアザラシの意味で、頭部などの一部分だけを食べられるため漁師にこう呼ばれている。タコの漁獲量も約10年前の半分から5分の1ほどに減少。漁師で抜海村町内会長の森寛泰さん(49)は「生活はギリギリ。成長過程のタコが取れなくなってきていて、将来タコが取れなくなるのでは……」と困惑する。
「ゴマフアザラシは稚魚や幼魚を好むため、海の生態系を壊し、水産資源が減少する可能性がある」と東京農大の小林万里准教授は指摘する。09年2月から抜海漁港でアザラシに衛星発信器をつけて生態調査を実施。「アザラシは環境適応能力が高く、ここ数年、北海道の日本海沿岸を南下している。この小さな漁港だけの問題ではなく、私たちの食の問題として関心をもってほしい」
防波堤などから、こちらを見つめるアザラシの表情は愛くるしい。観光バスも立ち寄り、訪れた人たちが盛んにシャッターを切る。だが、漁師の苦悩は深い。<写真・文 貝塚太一>
◇抜海漁港のゴマフアザラシ
10月〜5月ごろ抜海漁港に生息。稚内市は03年に観察所を漁港内に設置。管理人の伊東幸さん(44)によると、1日の最高観測数は03〜06年度は400頭前後だったが、07〜09年度に700頭前後に増加。2010年12月17日には1274頭の過去最多を記録した。今年度も既に900頭を超えている。
地球温暖化などの影響で、ゴマフアザラシが子育てをする流氷が減ったことも一因。数年前から漁港で出産する個体も現れ、滞在期間も長期化傾向にある。
道は道内全域のアザラシによる昨年の漁業被害を約3億円と見積もり、今年度中に連絡協議会を設置し対策に乗り出す方針だが、アザラシの生態は未知の部分が多い。小林准教授のこれまでの調査で、抜海漁港に上陸しているゴマフアザラシは、北は漁港から約500キロ離れたロシアの西サハリン、南は約300キロ離れた積丹半島南部まで移動していることが分かっている。
毎日新聞 2012年1月5日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120105dde012040009000c.html
漁港内の砂浜に上陸して休むゴマフアザラシ。左上には陸地への侵入を防ぐための石垣がある
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000046000p_size8.jpg
足(中央)を1本食いちぎられたタコ。大きなものはタコつぼから出した足が食べられることが多い
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000038000p_size5.jpg
衛星発信器を取り付けられ、海に戻るゴマフアザラシ
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20120105dd0phj000044000p_size5.jpg
ゴマフアザラシの越冬地となっている北海道稚内市の抜海(ばっかい)漁港。日本海に面し、野生の姿が間近で見られる観光地として有名だ。しかし、年々増え続ける頭数に、漁業関係者は悲鳴を上げている。日本では主に北海道近海を回遊するアザラシ。漁業と野生動物の共生へ向けた模索が続く。
サケ漁が終盤を迎える10月に入るとアザラシが漁港に姿を現す。港に一番近いサケの定置網では、1日200〜300匹が「トッカリ食い」の被害に遭うこともある。トッカリとはアイヌ語でアザラシの意味で、頭部などの一部分だけを食べられるため漁師にこう呼ばれている。タコの漁獲量も約10年前の半分から5分の1ほどに減少。漁師で抜海村町内会長の森寛泰さん(49)は「生活はギリギリ。成長過程のタコが取れなくなってきていて、将来タコが取れなくなるのでは……」と困惑する。
「ゴマフアザラシは稚魚や幼魚を好むため、海の生態系を壊し、水産資源が減少する可能性がある」と東京農大の小林万里准教授は指摘する。09年2月から抜海漁港でアザラシに衛星発信器をつけて生態調査を実施。「アザラシは環境適応能力が高く、ここ数年、北海道の日本海沿岸を南下している。この小さな漁港だけの問題ではなく、私たちの食の問題として関心をもってほしい」
防波堤などから、こちらを見つめるアザラシの表情は愛くるしい。観光バスも立ち寄り、訪れた人たちが盛んにシャッターを切る。だが、漁師の苦悩は深い。<写真・文 貝塚太一>
◇抜海漁港のゴマフアザラシ
10月〜5月ごろ抜海漁港に生息。稚内市は03年に観察所を漁港内に設置。管理人の伊東幸さん(44)によると、1日の最高観測数は03〜06年度は400頭前後だったが、07〜09年度に700頭前後に増加。2010年12月17日には1274頭の過去最多を記録した。今年度も既に900頭を超えている。
地球温暖化などの影響で、ゴマフアザラシが子育てをする流氷が減ったことも一因。数年前から漁港で出産する個体も現れ、滞在期間も長期化傾向にある。
道は道内全域のアザラシによる昨年の漁業被害を約3億円と見積もり、今年度中に連絡協議会を設置し対策に乗り出す方針だが、アザラシの生態は未知の部分が多い。小林准教授のこれまでの調査で、抜海漁港に上陸しているゴマフアザラシは、北は漁港から約500キロ離れたロシアの西サハリン、南は約300キロ離れた積丹半島南部まで移動していることが分かっている。
毎日新聞 2012年1月5日 東京夕刊
これは メッセージ 56669 (r13812 さん)への返信です.
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