評価は依然として得られていない
投稿者: kujira77777 投稿日時: 2004/11/29 00:50 投稿番号: [5581 / 62227]
鯨類を含む海生哺乳類が何がしかの餌料を消費していることは
事実である。それを多量とみるか否かは見かたによる。人類も
また相当の量の水産物を水揚げしており、生態的に両者が無関
係に生存していると予想するのは楽観的にすぎる。漁業資源が
枯渇しつつある今日、漁業者の側に余裕がなくなり、海生哺乳
類の消費量が低下すれば、その分だけ漁業者の取り分が増加す
るかのような期待を抱き始めているように思われる。
しかし、基礎生産から鯨類に至る食物連鎖は複雑であり、また
人類も多様な種をさまざまな成長段階で利用している。異なる
漁業種間の競合さえ十分に解明されていない今日、海洋生物相
互の間の競合や、人類と海生哺乳類との競合の解明はほど遠い
ものがある。海洋生産の大きな部分が海生哺乳類でもなく漁業
でもない第3の動物群に消費されている可能性も残されている。
このため、鯨類の如何なる種のどの程度の増減が、漁業対象種
の増減にどのように結びつくかの評価は依然として得られてい
ない。また、計算によって両者の関係が推定されたとしても、
データのノイズに妨げられて、鯨類の間引きの効果を実際の水
産統計で確認する事は不可能に近いだろうという専門家の見解
もある。現在は軽率な期待を慎み、地道な情報収集を進めるべ
き段階にあると考える。将来、鯨類をどれだけ間引けば、漁業
の水揚げがどれだけ増えるかが推定できた場合には、そのとき
は人類は鯨類とどのレベルで折り合うかという重大な決定を迫
られる事になろう。
http://www.asahi-net.or.jp/~zb4h-kskr/biodiversity/kasuya0.html
これは メッセージ 5578 (llu1jptsuihou さん)への返信です.
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