倉澤七生・IWC63会議報告4日目(2)
投稿者: r13812 投稿日時: 2011/07/22 19:27 投稿番号: [55145 / 62227]
次の南大西洋サンクチュアリ提案は、ブラジルとアルゼンチンが過去10年以上の悲願としてきたもので、10年前に比べ、国連での海洋保護区設置促進の奨励といった状
況の変化があること、また、社会、経済的にも周辺沿岸国の貧困層にウォッチング活動などによる利益があること、さらには以前と比べ、沿岸関係国が2007年アルゼンチ
ンで開催されたラテン諸国によるクジラの非致死的利用という方針による結束と条件は整っており、今回こそは通したいという強い意志が感じられる。
この提案に関して、今回はじめてのNGOの意見発表が認められる。
サンクチュアリの支持発言として、アルゼンチンのNGO ICBのロクサーナが自分たちの住む南大西洋海域での設定について、クジラのうち54種が生息していること、広域移動
種も7種類おり、未だ未解明の生態解明につながること、種の保全、観光による地域文化と貧困層への経済的な貢献など、当該地域におけるサンクチュアリ設定の必要性を訴
えた(概要は別に掲載予定)。
反対するNGOとしてIMWCのラポアント氏(かつてワシントン条約事務局長のときに、没収した象牙の違法販売疑惑で事務局を去り、そのあとで野生生物資源の利用を訴えてい
る)がサンクチュアリは、絶滅に瀕していないクジラまで捕獲できなくなる。貧しい人たちへの蛋白の供給源でもあるクジラを保護することは問題である。また、クジラの保
護によりあらゆる環境問題が解決したと勘違いされることもあるし、科学的な根拠もない、と発言した。
昨日の英国提案がコンセンサスで受け入れられたのに続き、ブラジル、アルゼンチンはコンセンサスを求めたが、該当する沿岸国ではない捕鯨賛成派が、せっかくの正常化
プロセスを破壊するとコンセンサスを拒否。それに対し、提案国であるブラジルとアルゼンチンが投票を選んだ。議長は、反対意見が5カ国から出ていること、そして、コン
センサスが無理で、提案国が投票を望んでいるので投票を行うので用意できるまで待ってほしいといった。
ここで、少し予想外のことが起きた(捕鯨国はコーヒーブレークの間何やら相談していたので予想外ではない人たちがいた訳だが)。
「われらが」森下氏が、捕鯨国(63回参加の21カ国らしい)の代弁だと断って、自分たちは自分たちにとって重要な小型沿岸捕鯨提案を今回あきらめたのに、提案国が
あくまで投票に固執することでこれまで醸成されてきた合意形成プロセスを壊すなら、捕鯨推進国は会議場の外に退出してすると言い出したのだ。そうすれば、会議成立のた
め必要な締約国の半数を割ることになり、会議が不成立になる、結果として投票を阻止するというのだ。森下さんは2度もこれは敵対的な行動ではないと言い訳をしたが、実
際に退場し、投票は実施されなかった。
そして、議長は非公開コミッショナー会議を宣言して会議は休会となった。その後、2度ほど、定足数について、あるいは会期中の中途不成立について法的な検討をしてい
るなど、説明があったものの、会議そのものはいつもなっても始まらない。
とうとう、私が会場を離れなければならない5時過ぎまで再会されず、IWCに参加して以来始めて、途中で退出することになった。
その後の話を聞いてみると、結局会議が再開されたのは20時過ぎ。その前に議長レポートが配られたようだ。
http://iwcoffice.org/_documents/commission/IWC63docs/63-20.pdf
そこには会議が休会に至る経緯と、退場した国、そして議長の解決案について書かれているので読んでください。
一応、多くの国がサンクチュアリ提案を支持しているものの、多様な意見があるので来年の会議で最初に議論を行う、コンセンサスに至らなかったら、委員会の規則に則っ
て処理するという曖昧なものだ。聞くところによるとその報告の書かれた紙で飛行機を折って飛ばした代表団もあるらしい。
況の変化があること、また、社会、経済的にも周辺沿岸国の貧困層にウォッチング活動などによる利益があること、さらには以前と比べ、沿岸関係国が2007年アルゼンチ
ンで開催されたラテン諸国によるクジラの非致死的利用という方針による結束と条件は整っており、今回こそは通したいという強い意志が感じられる。
この提案に関して、今回はじめてのNGOの意見発表が認められる。
サンクチュアリの支持発言として、アルゼンチンのNGO ICBのロクサーナが自分たちの住む南大西洋海域での設定について、クジラのうち54種が生息していること、広域移動
種も7種類おり、未だ未解明の生態解明につながること、種の保全、観光による地域文化と貧困層への経済的な貢献など、当該地域におけるサンクチュアリ設定の必要性を訴
えた(概要は別に掲載予定)。
反対するNGOとしてIMWCのラポアント氏(かつてワシントン条約事務局長のときに、没収した象牙の違法販売疑惑で事務局を去り、そのあとで野生生物資源の利用を訴えてい
る)がサンクチュアリは、絶滅に瀕していないクジラまで捕獲できなくなる。貧しい人たちへの蛋白の供給源でもあるクジラを保護することは問題である。また、クジラの保
護によりあらゆる環境問題が解決したと勘違いされることもあるし、科学的な根拠もない、と発言した。
昨日の英国提案がコンセンサスで受け入れられたのに続き、ブラジル、アルゼンチンはコンセンサスを求めたが、該当する沿岸国ではない捕鯨賛成派が、せっかくの正常化
プロセスを破壊するとコンセンサスを拒否。それに対し、提案国であるブラジルとアルゼンチンが投票を選んだ。議長は、反対意見が5カ国から出ていること、そして、コン
センサスが無理で、提案国が投票を望んでいるので投票を行うので用意できるまで待ってほしいといった。
ここで、少し予想外のことが起きた(捕鯨国はコーヒーブレークの間何やら相談していたので予想外ではない人たちがいた訳だが)。
「われらが」森下氏が、捕鯨国(63回参加の21カ国らしい)の代弁だと断って、自分たちは自分たちにとって重要な小型沿岸捕鯨提案を今回あきらめたのに、提案国が
あくまで投票に固執することでこれまで醸成されてきた合意形成プロセスを壊すなら、捕鯨推進国は会議場の外に退出してすると言い出したのだ。そうすれば、会議成立のた
め必要な締約国の半数を割ることになり、会議が不成立になる、結果として投票を阻止するというのだ。森下さんは2度もこれは敵対的な行動ではないと言い訳をしたが、実
際に退場し、投票は実施されなかった。
そして、議長は非公開コミッショナー会議を宣言して会議は休会となった。その後、2度ほど、定足数について、あるいは会期中の中途不成立について法的な検討をしてい
るなど、説明があったものの、会議そのものはいつもなっても始まらない。
とうとう、私が会場を離れなければならない5時過ぎまで再会されず、IWCに参加して以来始めて、途中で退出することになった。
その後の話を聞いてみると、結局会議が再開されたのは20時過ぎ。その前に議長レポートが配られたようだ。
http://iwcoffice.org/_documents/commission/IWC63docs/63-20.pdf
そこには会議が休会に至る経緯と、退場した国、そして議長の解決案について書かれているので読んでください。
一応、多くの国がサンクチュアリ提案を支持しているものの、多様な意見があるので来年の会議で最初に議論を行う、コンセンサスに至らなかったら、委員会の規則に則っ
て処理するという曖昧なものだ。聞くところによるとその報告の書かれた紙で飛行機を折って飛ばした代表団もあるらしい。
これは メッセージ 55144 (r13812 さん)への返信です.
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