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米の全生産穀物の7割が畜牛飼料用穀物。

投稿者: toripan1111 投稿日時: 2010/10/25 09:41 投稿番号: [48841 / 62227]
そこに紹介されてる、ジェレミー・リフキンの「脱牛肉文明への挑戦」(Beyond Beef―The Rise and Fall of the Cattle Culture―:Jeremy Rifkin   1993年日本版初版)の一節を読めば、「アメリカが隠したい事」と「その為に好都合な題材」が何であるかが明確ですねェ・・・w

以下は同書からの引用↓


コロンブスの新大陸発見の旅は、牛肉をおいしく食べるための香辛料が目的であったそうだが、コロンブスがアメリカ大陸に牛を持ち込んだことが、産業革命に匹敵する文明の変化をもたらすことになった。スペイン人は南米大陸を、ヨーロッパのための牧場にした。それから3世紀後の19世紀、ヨーロッパで最も牛肉好きなイギリス人実業家達が、北米大陸ミシシッピ川以西を牧場にした。イギリス人は脂肪太りした牛肉を好んだため、そのうち天然の牧草では足りなくなり、北アメリカ大陸で牛の飼料用のトウモロコシ栽培が始まった。(現在に至っては、アメリカ合衆国の全穀物生産の7割以上が牛の飼料用で、世界の穀物生産の1/3が牛その他の家畜飼料用だそうだ。)
西部開拓は野生のバイソンを全滅に近いまでに殺して、バイソンとともに原住民生存条件を断ち、その生息地に蓄牛を放つものであった。大陸横断鉄道は牛を東海岸に運ぶために敷設された。こうして19世紀の初めには、イギリス資本によってアメリカ全土がトウモロコシ畑と牧場となり、さらに冷蔵船・冷蔵貨物車が発明され、19世紀の終わりには牛肉産業は南米にも飼料用農地・牧草地・放牧地を持ち、ヨーロッパを市場とする、アメリカ合衆国最大の産業になった。

精肉産業は、屠殺から解体までのプロセスに機械を導入し、短時間内に大量殺戮し、コンベアにぶら下がって流れていく牛の解体を分業化し、流れ作業とした最初の産業であり、「フォーディズム」と呼ばれる20世紀の自動車その他の合衆国製造業の生産工程様式のモデルになった。この効率を極限まで追求した機械化の過程で、屠殺=牛の死は、単なる機械的工程の一部となり、人間はそれに何の感情も持たなくてすむようになった。利益の最大化を求めての効率化はますます強められ、現代の精肉産業労働者は経営者に酷使され、解体作業場と冷蔵室の労働環境は劣悪で、残忍でさえあるといわれている。第二次大戦以降、労働運動が盛り上がったが、組合つぶしのために経営者はマフィアと関係をもち、現代の食肉産業とマフィアはすでに不可分となっている。

1980年代以降、5大精肉産業はオクシデンタル・ペトロリアム(石油企業)、カーギル、コン・アグラ(ともに穀物・食品・化学・飼料等多角的に展開)に買収され、この3社でアメリカ合衆国内の7割の肉牛が解体・販売されているという。1990年代初頭、アメリカ合衆国には約1億頭の牛がおり、国土の3割が牛の放牧地であり、その1/3は国有地を牧畜業者に賃貸されている(カンザス・コロラド・ネブラスカ・アイオワ・テキサス・ミズーリ・オクラホマ・カリフォルニアの各州)。
このような早くからの独占的生産・流通体制のために、有害飼料の使用や解体過程の不衛生といった問題が表面化しにくく、汚染牛肉の問題は1960年代から指摘されていた。1980年代後半に発見・摘発された狂牛病は、こうした構造から生まれてきたのである。


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BSEの発生で、2003年、日本はアメリカ産牛肉の輸入を禁止した。2005年12月からは条件付輸入再開となったが、現在も条件緩和交渉をアメリカは求めている。
「アメリカでは農業は最も国際競争力の高い部門の1つと考えられている。2002年で、アメリカの農産物販売額は20兆円、このうち牛肉産業は4分の1を占める5兆円で、農業分野では最大の産業となっている。牛肉生産量は860万トン、このうち78万トンが輸出されている。その最大の輸出先が日本で22万トンである。アメリカが牛肉輸出再開に熱心になる理由がここにある。」(経済産業研究所   山下一仁氏「米国産牛肉輸入問題の経緯と論点」2005年5-6月号『JPNマネジメント』)

牛肉産業が、石油産業と並ぶ環境破壊の原因となっているとは、すでに指摘されるとおりであり、脱牛肉文明の実現は、人類の生き残りと不可分になっている。しかし、まさにアメリカを作ってきた牛肉産業を縮小させることは、おそらく英米の資本家にとっては、石油産業以上に耐え難いのではないだろうか。石油産業は20世紀からであるが、牛肉産業は西洋文化に根ざしたものだからである。
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