Re: より包括的な生態管理の構築を目指した
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/10/13 20:08 投稿番号: [48513 / 62227]
>パラメータは要るんだろ?
>それで、常識的な範囲を君はしらん。専門家に任せると吐いたことすらもう忘れたのかw。
ここで問題になっているパラメータというのは田中昌一さんの用語法で言う
繁殖力μ、ジャスティン・クック/RIWC-44-pp145-152-AnnexH.pdfだと
生産性パラメータμのことですが、
第一に、繁殖率μは「一つの数値とその確率的範囲」ではなく、それ自身
ある系群の環境収容力Kに対する現存生息数の比率に応じて違う値をとる
ベクトルあるいはマトリックス(*)ですから、こういう掲示板で簡単に表示
できるようなものではありません。これはモンクイイが既に指摘したとおり。
第二に、その生産性パラメータを生物学的にあり得る範囲として知られている
範囲よりも精緻化しようとすると、妊娠率、年齢層別死亡率などが必要に
なりますが、その推定のために必要と日本側が主張している「耳垢栓年輪」
による年齢構成調査は、南極海ミンククジラではやっているけれど、日本
近海のミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラではやっていません。
しかも南極海調査でも使い物になる数値は出ていません。
日本周辺のミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラに関しては、
IWCですでに以前から常識的に知られている範囲をRMP(改訂管理方式)に
適用するという前提で日本側もはじめからやってます。
「SC/J09/JR1 p21を日本語訳でいいから嫁」という、その日本側発表に、
生産性パラメータμの推定値というのは、暫定的にでも書かれていないでしょ?
そういうことです。
少なくとも「殺して耳垢栓年輪を数えなければわからない」という調査捕鯨の
正当性主張は、日本周辺のクジラに関してははじめっから成り立っていないのです。
なぜかというと、北半球のミンククジラは耳垢栓年輪がはっきり読み取れない
からなのだそうですが、南半球でもこれがかなり怪しいというのが最近の
「目隠しテスト」結果です(今年のIWC科学委員会ロッキヤー論文参照)。
今回の釧路沖の調査結果新聞発表で、少しでもIWC科学委員会のレポートを
読んでいる人たちに奇異に映るのは、実際に捕獲したクジラがJ系群なのか
O系群なのか、混ざっているのならその比率はどうなのかということに
まったく触れていないことです。
J系群なら商業捕鯨の見込み無し、O系群ならありうるということが、もう
今年のIWC科学委員会ではっきりしているのだし、わざわざ科学部長の
ドノバンがマスコミの人間にもわかりやすく「アホにもわかる北太平洋ミンク」というパワーポイントファイルでこの問題を解説しているのだから、
この点を無視するというのは、納税者を愚弄した態度です。
____
* 1960年代か70年代の生産性パラメータだと、たとえばビヴァートン&
ホルト・モデルのような特定の関数を使いますから、現在生息数/Kの比率に
応じたベクトル表示が可能ですが、ジャスティン・クックのRMPモデルだと
特定の関数形を前提にしていないので大量の条件付きマトリックスになります。
これが、μ= 0.072(95%信頼区間 0.03 〜 0.11)みたいな形で
書けない理由です。
>それで、常識的な範囲を君はしらん。専門家に任せると吐いたことすらもう忘れたのかw。
ここで問題になっているパラメータというのは田中昌一さんの用語法で言う
繁殖力μ、ジャスティン・クック/RIWC-44-pp145-152-AnnexH.pdfだと
生産性パラメータμのことですが、
第一に、繁殖率μは「一つの数値とその確率的範囲」ではなく、それ自身
ある系群の環境収容力Kに対する現存生息数の比率に応じて違う値をとる
ベクトルあるいはマトリックス(*)ですから、こういう掲示板で簡単に表示
できるようなものではありません。これはモンクイイが既に指摘したとおり。
第二に、その生産性パラメータを生物学的にあり得る範囲として知られている
範囲よりも精緻化しようとすると、妊娠率、年齢層別死亡率などが必要に
なりますが、その推定のために必要と日本側が主張している「耳垢栓年輪」
による年齢構成調査は、南極海ミンククジラではやっているけれど、日本
近海のミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラではやっていません。
しかも南極海調査でも使い物になる数値は出ていません。
日本周辺のミンククジラ、イワシクジラ、ニタリクジラに関しては、
IWCですでに以前から常識的に知られている範囲をRMP(改訂管理方式)に
適用するという前提で日本側もはじめからやってます。
「SC/J09/JR1 p21を日本語訳でいいから嫁」という、その日本側発表に、
生産性パラメータμの推定値というのは、暫定的にでも書かれていないでしょ?
そういうことです。
少なくとも「殺して耳垢栓年輪を数えなければわからない」という調査捕鯨の
正当性主張は、日本周辺のクジラに関してははじめっから成り立っていないのです。
なぜかというと、北半球のミンククジラは耳垢栓年輪がはっきり読み取れない
からなのだそうですが、南半球でもこれがかなり怪しいというのが最近の
「目隠しテスト」結果です(今年のIWC科学委員会ロッキヤー論文参照)。
今回の釧路沖の調査結果新聞発表で、少しでもIWC科学委員会のレポートを
読んでいる人たちに奇異に映るのは、実際に捕獲したクジラがJ系群なのか
O系群なのか、混ざっているのならその比率はどうなのかということに
まったく触れていないことです。
J系群なら商業捕鯨の見込み無し、O系群ならありうるということが、もう
今年のIWC科学委員会ではっきりしているのだし、わざわざ科学部長の
ドノバンがマスコミの人間にもわかりやすく「アホにもわかる北太平洋ミンク」というパワーポイントファイルでこの問題を解説しているのだから、
この点を無視するというのは、納税者を愚弄した態度です。
____
* 1960年代か70年代の生産性パラメータだと、たとえばビヴァートン&
ホルト・モデルのような特定の関数を使いますから、現在生息数/Kの比率に
応じたベクトル表示が可能ですが、ジャスティン・クックのRMPモデルだと
特定の関数形を前提にしていないので大量の条件付きマトリックスになります。
これが、μ= 0.072(95%信頼区間 0.03 〜 0.11)みたいな形で
書けない理由です。
これは メッセージ 48508 (nobu_ichi95 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/48513.html