最高裁認定検査を無視する国水研(1)
投稿者: r13812 投稿日時: 2010/07/06 00:21 投稿番号: [45474 / 62227]
5月10日、第一面に掲載された「太地町住民の検査で高い水銀濃度」という見出し記事のなかで、ジャパンタイムズは、国立水俣総合研究センター(以下、国水研)が行なった検査結果から「鯨やイルカを昔から食べる習慣のある和歌山県太地町の住民の毛髪から、極めて高い濃度のメチル水銀(MeHg)が確認された」と報道した。
特に昨年行なわれた太地町住民1,137名を対象にした調査では、男性のメチル水銀平均値は、11.0ppm(parts per million)、女性の同平均値は6.63ppmであった。それに対して他の国内14地域の平均値は男性2.47ppm、女性1.64ppmだった。
しかし、5月10日の報道は、「なぜ太地町住民に一人も水銀に関連する健康被害が出ていないのか、専門家は、全く説明できないでいる」と述べ、また、国水研の岡本浩二研究所長によれば、国水研は今後も、なぜ症状が確認されなかったのか、「原因解明の調査を続ける」としている。
引き続き行なわれるこの調査では、すでに調査を受けた太地町住民で最も高い水銀値を示した182名に焦点を当て、国水研の中村政明総合臨床室長による検査がさらに行なわれることになるだろう。中村博士の調査結果では、43名の住民が50ppm以上のメチル水銀値を示し、内一人には139ppmの数値が確認されている。
それにも関わらず、5月9日に行われた国水研主催の記者会見では、検査を受けた住民は全員健康であると宣言された。国水研は、高水準の水銀が確認された住民43名に対して、何ら食生活への勧告を行なわなかった。記者会見の報道によると、岡本氏は「何を食べるかは、彼らが自分で決める事が重要だ。」と述べている。
この岡本氏の太地町住民に関する発言は、三大陸で評価の高い医学関係の複数の権威者から冷笑を買っている。太地町は、毎年行なわれているイルカ猟を題材にしたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(2010年長編ドキュメンタリー部門オスカー賞受賞)の舞台になった町である。太地町の住民調査の結果が国水研にから発表される前に、ジャパンタイムズは岡本氏を取材した。水銀摂取は危険であるか彼の意見を聞いたところ、岡本氏は「現時点では(イルカ肉の消費による)人への問題は認められない」と述べた。
神経損傷を検知するために導入される標準二点識別覚検査について聞かれた岡本氏は、「日本では、神経科の専門医はこの(知覚)検査を定例検査とは認めていない」と語った。
しかしながら、1950年代に九州の熊本県水俣市で世界史上最悪の水銀汚染中毒が発生し、2006年、日本の最高裁判所はその生存者への賠償金を算定するのにこの検査を標準検査として認定している。水俣市及びその周辺の町では、汚染された水俣湾産の魚介類を食したことで、周知のように1,787人の犠牲者が、メチル水銀中毒で死亡し、何千人もの人々が世に「水俣病」として知られる病に冒された。
日本の最高裁判所が認定するこの知覚機能の二点識別覚検査は、水銀による脳障害を検知する臨床検査である。また、浴野成生氏が共同研究でメチル水銀による大脳皮質(脳)及びニューロン(神経組織)への影響を診断する際に用いた検査でもある。浴野氏は、九州熊本県にある熊本大学大学院医学研究部教授で、水銀被害を受けた水俣病患者の脳検体の研究で知られている。浴野氏はまた低数値のメチル水銀でも取り返しのつかない脳損傷を引き起こす可能性があることを示す論文を出版している。
特に昨年行なわれた太地町住民1,137名を対象にした調査では、男性のメチル水銀平均値は、11.0ppm(parts per million)、女性の同平均値は6.63ppmであった。それに対して他の国内14地域の平均値は男性2.47ppm、女性1.64ppmだった。
しかし、5月10日の報道は、「なぜ太地町住民に一人も水銀に関連する健康被害が出ていないのか、専門家は、全く説明できないでいる」と述べ、また、国水研の岡本浩二研究所長によれば、国水研は今後も、なぜ症状が確認されなかったのか、「原因解明の調査を続ける」としている。
引き続き行なわれるこの調査では、すでに調査を受けた太地町住民で最も高い水銀値を示した182名に焦点を当て、国水研の中村政明総合臨床室長による検査がさらに行なわれることになるだろう。中村博士の調査結果では、43名の住民が50ppm以上のメチル水銀値を示し、内一人には139ppmの数値が確認されている。
それにも関わらず、5月9日に行われた国水研主催の記者会見では、検査を受けた住民は全員健康であると宣言された。国水研は、高水準の水銀が確認された住民43名に対して、何ら食生活への勧告を行なわなかった。記者会見の報道によると、岡本氏は「何を食べるかは、彼らが自分で決める事が重要だ。」と述べている。
この岡本氏の太地町住民に関する発言は、三大陸で評価の高い医学関係の複数の権威者から冷笑を買っている。太地町は、毎年行なわれているイルカ猟を題材にしたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(2010年長編ドキュメンタリー部門オスカー賞受賞)の舞台になった町である。太地町の住民調査の結果が国水研にから発表される前に、ジャパンタイムズは岡本氏を取材した。水銀摂取は危険であるか彼の意見を聞いたところ、岡本氏は「現時点では(イルカ肉の消費による)人への問題は認められない」と述べた。
神経損傷を検知するために導入される標準二点識別覚検査について聞かれた岡本氏は、「日本では、神経科の専門医はこの(知覚)検査を定例検査とは認めていない」と語った。
しかしながら、1950年代に九州の熊本県水俣市で世界史上最悪の水銀汚染中毒が発生し、2006年、日本の最高裁判所はその生存者への賠償金を算定するのにこの検査を標準検査として認定している。水俣市及びその周辺の町では、汚染された水俣湾産の魚介類を食したことで、周知のように1,787人の犠牲者が、メチル水銀中毒で死亡し、何千人もの人々が世に「水俣病」として知られる病に冒された。
日本の最高裁判所が認定するこの知覚機能の二点識別覚検査は、水銀による脳障害を検知する臨床検査である。また、浴野成生氏が共同研究でメチル水銀による大脳皮質(脳)及びニューロン(神経組織)への影響を診断する際に用いた検査でもある。浴野氏は、九州熊本県にある熊本大学大学院医学研究部教授で、水銀被害を受けた水俣病患者の脳検体の研究で知られている。浴野氏はまた低数値のメチル水銀でも取り返しのつかない脳損傷を引き起こす可能性があることを示す論文を出版している。
これは メッセージ 45287 (r13812 さん)への返信です.
固定リンク:https://yarchive.emmanuelc.dix.asia/1834578/a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa_1/45474.html