八木信行(元高級水産官僚)
投稿者: r13812 投稿日時: 2010/07/05 22:56 投稿番号: [45471 / 62227]
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2903
●今、この議長提案を、反捕鯨国、捕鯨国が真剣に議論するという機運が生まれているようですが、その背景には何が?
>>捕鯨を反対している国は、「捕鯨を再開させるためには、科学データがもっと必要である」という議論を繰り返しているわけです。これに対しまして、日本は調査捕鯨などを行って科学データをそろえる活動をしています。そのうちに、クジラを取る頭数がどんどん増えてきて、コントロールが難しくなってきているという状況があります。特に最近では、ミンククジラだけではなくて、ほかのクジラも増加しているという話もありますから、この捕鯨の禁止をずっと続けることができるのかどうかという心配が、捕鯨を反対する国にあるんだと思います。他方で、日本の心配なんですけれども、日本はこれまで科学データをそろえて、科学的根拠で押してゆくというスタイルを取ってきました。しかし、最近では、科学の別の次元でクジラがかわいそうであるですとか、殺し方が残酷だ、とそういった議論がありまして、日本の科学を尊重するスタイルがどこまで通用するかどうかわからないというような状況が生まれています。
●日本が南極海の捕鯨にこだわるのは、公海上の資源利用に関わるから?
>>確かに、南極海は公海、すなわち公の海です。ここで資源があるにもかかわらず、取れないという前例を作ると少し困ることになります。というのも、公海で日本が取っている資源には、カツオやマグロ、あとサンマやイカなどがあるわけですけれどもこの資源利用、資源管理に大きな影響を及ぼす可能性があるということが一つあります。もう一つは、クジラの面ですが、南極海というのは、これまで科学データの蓄積が50年以上にわたって調査していますから、多くありますし あとは、クジラの頭数もけた違いにたくさん生息していると、そういう意味で、科学的な議論では守りやすい、そういう海域なんです。
●公海上での資源の利用という、この意味合いは、ここのところ、しだいに変わってきているのですか?
>>そうですね。1990年代、国連海洋法が採択されたあたりでは、公海は自由というような原則があったんですけれども、徐々に公海に対する規制が強まっているというのが、漁業交渉の現状です。
●今回の妥協案、日本としては、南極海における捕獲数を削減することに関して警戒感は強いようですね。
>>今まで、あまり捕獲頭数が下がりますと、今まで取ってきた調査データ、それと同様のデータも取れなくなってしまう。また10年後にはゼロになってしまうのではないかという懸念があるわけです。今の妥協案ですと2015年には400頭、そして200頭、2020年になる。この流れが、ずっと削減の方向に続いていくことを、懸念をしています。
●今後の展開をどう予想しますか?
>>努力を重ねることは重要だと思います。ただし、今あるカードを足して2で割るといった安易な交渉であれば、かなり難しい気がいたします。もっとクジラの生態系の役割、人間も生態系の1つですけれどもそういった側面を議論のそ上に載せて、議論を戦わせていく必要があると思います。今の妥協案では、まだクジラを取っていいかどうかその二元論の中での妥協案に過ぎない面があり、もっと面的、立体的に議論していく必要があると思います。
●今、この議長提案を、反捕鯨国、捕鯨国が真剣に議論するという機運が生まれているようですが、その背景には何が?
>>捕鯨を反対している国は、「捕鯨を再開させるためには、科学データがもっと必要である」という議論を繰り返しているわけです。これに対しまして、日本は調査捕鯨などを行って科学データをそろえる活動をしています。そのうちに、クジラを取る頭数がどんどん増えてきて、コントロールが難しくなってきているという状況があります。特に最近では、ミンククジラだけではなくて、ほかのクジラも増加しているという話もありますから、この捕鯨の禁止をずっと続けることができるのかどうかという心配が、捕鯨を反対する国にあるんだと思います。他方で、日本の心配なんですけれども、日本はこれまで科学データをそろえて、科学的根拠で押してゆくというスタイルを取ってきました。しかし、最近では、科学の別の次元でクジラがかわいそうであるですとか、殺し方が残酷だ、とそういった議論がありまして、日本の科学を尊重するスタイルがどこまで通用するかどうかわからないというような状況が生まれています。
●日本が南極海の捕鯨にこだわるのは、公海上の資源利用に関わるから?
>>確かに、南極海は公海、すなわち公の海です。ここで資源があるにもかかわらず、取れないという前例を作ると少し困ることになります。というのも、公海で日本が取っている資源には、カツオやマグロ、あとサンマやイカなどがあるわけですけれどもこの資源利用、資源管理に大きな影響を及ぼす可能性があるということが一つあります。もう一つは、クジラの面ですが、南極海というのは、これまで科学データの蓄積が50年以上にわたって調査していますから、多くありますし あとは、クジラの頭数もけた違いにたくさん生息していると、そういう意味で、科学的な議論では守りやすい、そういう海域なんです。
●公海上での資源の利用という、この意味合いは、ここのところ、しだいに変わってきているのですか?
>>そうですね。1990年代、国連海洋法が採択されたあたりでは、公海は自由というような原則があったんですけれども、徐々に公海に対する規制が強まっているというのが、漁業交渉の現状です。
●今回の妥協案、日本としては、南極海における捕獲数を削減することに関して警戒感は強いようですね。
>>今まで、あまり捕獲頭数が下がりますと、今まで取ってきた調査データ、それと同様のデータも取れなくなってしまう。また10年後にはゼロになってしまうのではないかという懸念があるわけです。今の妥協案ですと2015年には400頭、そして200頭、2020年になる。この流れが、ずっと削減の方向に続いていくことを、懸念をしています。
●今後の展開をどう予想しますか?
>>努力を重ねることは重要だと思います。ただし、今あるカードを足して2で割るといった安易な交渉であれば、かなり難しい気がいたします。もっとクジラの生態系の役割、人間も生態系の1つですけれどもそういった側面を議論のそ上に載せて、議論を戦わせていく必要があると思います。今の妥協案では、まだクジラを取っていいかどうかその二元論の中での妥協案に過ぎない面があり、もっと面的、立体的に議論していく必要があると思います。
これは メッセージ 45110 (r13812 さん)への返信です.
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