Re: 丸ごと何を紹介しろてか
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/06/29 17:56 投稿番号: [45332 / 62227]
>それともあの長大な原論文を紹介せろてか。
ディベート水準だと、その必要は無いです。
原論文読まずにディベートやってる捕鯨ナショナリストは自ら馬鹿の見本
さらけ出してるだけだから、ほっとけばいいでしょう。
結論から言うと、この原論文は農業はじめ、人間の産業活動による
有害物質排出量をすべて包括的、システマティックに網羅している
わけではない、ということを論文筆者自身が記述している。
したがって、何が一番脅威になっているか、などということを
定量的に言うことはできないし、言ってはいない。
です。
ただし非常に興味深い部分が有るので、少し詳しく「部分」に立ち入ります。
本当は「部分真理」でディベートを作る、というのは良くないんだけどね。
郷原さんは、一部を強調して他の部分を隠すのは捏造にあたると言ってます。
にもかかわらず、部分詳論:
“ Livestock’s long shadow”.の93頁に最近中国の水田で肥料を家畜糞尿
から木炭ベースの無機化学肥料に切り替えたら、環境有害ガスの出方が
変わったという記述があります。
Another way livestock contributes to gas emissions
from cropland is through methane emissions
from rice cultivation, ...以下の部分です。
|家畜糞尿ー>水田有機肥料ー>メタンー>温暖化
|窒素肥料ー>水田無機肥料ー>亜酸化窒素(nitrous oxide)ー>オゾン層破壊
こういうメカニズムです。
環境への影響はどちらがどれだけ有害かわからないという結論ですね。
家畜糞尿がどれだけ水田経由でメタンガス排出に寄与しているか、
粗い推計すら無いから、この論文では以下考察しない、と書いてあります。
無機窒素肥料についても、有害性の量的推定なんかできてないのは明らかです。
亜酸化窒素の有害性は最近特に重要視されていて、このあたりの
兼ね合いはほんとうはわれわれにとって重要なんだけれどね。
みのもんた的ディベートが大好きな方々にはカラスの耳に馬耳東風でしょうw
要するにこの論文は、人間の産業活動の環境破壊を総体として
システマティックに定量化しているわけではないので、「何が一番悪い」
なんてことは言えないのです。
有史以前の自然状態での反芻動物によるメタン排出や沼地のメタン、
笑気ガス排出と、産業化以降のその人為的変化の比較、なんてのも
この論文では考察してないです。数億年存在して大丈夫なものは
大丈夫なんだけれど、その量の増加が産業革命以降、ある閾値を越えて
壊滅的になった、というのはいろいろなところで観察されているのだ
けれどね。
この論文のメリットは、比較的所得水準の高い国々で盛んな
畜産の環境デメリットを強調し、「少し生産効率を下げても
環境中立的な畜産に向かおう」という、生産者、消費者のモティ
ベーションを高める(最終的には立法化)というところにあります。
この論文の対象外として、まったく考慮されていない稲作水田の
環境への影響については、日本、中国、東南アジア、アフリカ諸国が
中心となって独自にレポート出すべきでしょうね。
畜産より低所得な水田地帯がアジア、アフリカには多いから、
「アンタラ先進国がちゃんとやってからわれわれに文句言え」
という昨今流行の「後進国エゴ」が全面開花する可能性は強いです。
マグロ問題で見られたように、水産庁や外務省ODA利権派は
そういう風潮を明らかに煽ってるのだから当然です。
外国公務員に対する私的便宜供与までやってね。
ディベート水準だと、その必要は無いです。
原論文読まずにディベートやってる捕鯨ナショナリストは自ら馬鹿の見本
さらけ出してるだけだから、ほっとけばいいでしょう。
結論から言うと、この原論文は農業はじめ、人間の産業活動による
有害物質排出量をすべて包括的、システマティックに網羅している
わけではない、ということを論文筆者自身が記述している。
したがって、何が一番脅威になっているか、などということを
定量的に言うことはできないし、言ってはいない。
です。
ただし非常に興味深い部分が有るので、少し詳しく「部分」に立ち入ります。
本当は「部分真理」でディベートを作る、というのは良くないんだけどね。
郷原さんは、一部を強調して他の部分を隠すのは捏造にあたると言ってます。
にもかかわらず、部分詳論:
“ Livestock’s long shadow”.の93頁に最近中国の水田で肥料を家畜糞尿
から木炭ベースの無機化学肥料に切り替えたら、環境有害ガスの出方が
変わったという記述があります。
Another way livestock contributes to gas emissions
from cropland is through methane emissions
from rice cultivation, ...以下の部分です。
|家畜糞尿ー>水田有機肥料ー>メタンー>温暖化
|窒素肥料ー>水田無機肥料ー>亜酸化窒素(nitrous oxide)ー>オゾン層破壊
こういうメカニズムです。
環境への影響はどちらがどれだけ有害かわからないという結論ですね。
家畜糞尿がどれだけ水田経由でメタンガス排出に寄与しているか、
粗い推計すら無いから、この論文では以下考察しない、と書いてあります。
無機窒素肥料についても、有害性の量的推定なんかできてないのは明らかです。
亜酸化窒素の有害性は最近特に重要視されていて、このあたりの
兼ね合いはほんとうはわれわれにとって重要なんだけれどね。
みのもんた的ディベートが大好きな方々にはカラスの耳に馬耳東風でしょうw
要するにこの論文は、人間の産業活動の環境破壊を総体として
システマティックに定量化しているわけではないので、「何が一番悪い」
なんてことは言えないのです。
有史以前の自然状態での反芻動物によるメタン排出や沼地のメタン、
笑気ガス排出と、産業化以降のその人為的変化の比較、なんてのも
この論文では考察してないです。数億年存在して大丈夫なものは
大丈夫なんだけれど、その量の増加が産業革命以降、ある閾値を越えて
壊滅的になった、というのはいろいろなところで観察されているのだ
けれどね。
この論文のメリットは、比較的所得水準の高い国々で盛んな
畜産の環境デメリットを強調し、「少し生産効率を下げても
環境中立的な畜産に向かおう」という、生産者、消費者のモティ
ベーションを高める(最終的には立法化)というところにあります。
この論文の対象外として、まったく考慮されていない稲作水田の
環境への影響については、日本、中国、東南アジア、アフリカ諸国が
中心となって独自にレポート出すべきでしょうね。
畜産より低所得な水田地帯がアジア、アフリカには多いから、
「アンタラ先進国がちゃんとやってからわれわれに文句言え」
という昨今流行の「後進国エゴ」が全面開花する可能性は強いです。
マグロ問題で見られたように、水産庁や外務省ODA利権派は
そういう風潮を明らかに煽ってるのだから当然です。
外国公務員に対する私的便宜供与までやってね。
これは メッセージ 45319 (aguatibiapy さん)への返信です.
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