Re: 日本列島周辺のミンク鯨
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/06/20 19:55 投稿番号: [45030 / 62227]
>なんだかねえ。
>結局君は今情報を得ているんだね。
ええとですねえ、なんだか今回のIWCではずいぶん重要な問題が議論される
らしいと、実際の議論内容を見てみたいもんだという人が多いと思うから
説明しとくと、今年の科学委員会に提出された世界の科学委員たちの論文一覧
は↓ここで見られます。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/sc62docs.htm
全部で200本近くあるからね、ひとつひとつダウンロードするとものすごく
時間がかかります。それで、https://secure.storegate.com/user/Share.aspx?id=927f907f-f0bd-43d4-b10b-09 76b48009a6
ここで、一括zipファイルを取り込むと簡単で、すばやく出来ます。
それでだ、今話題にしている上田&パク...という日韓合同の論文と
ほぼ同じ結果をオレゴン州立大学のスコット・ベーカー&NOAA南西水産センター
のブラウネル、シアトルの国立海洋哺乳類ラボ、ポール・ウェイド(この人は
ベイズ統計の大家だ)が出しています。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/SC-62-NPM20Rev.pdf
このほうがカラフルな円グラフで見やすいからねw (8頁のFigur 1)
結果が似てるのは、元データが鯨研提供のエクセル・ファイルで、上の日韓合同
論文と同じ(はず)だから当たり前です。
ただし遺伝子情報要素の組み合わせ方が違うので特に網走(SA11)なんかは
ずいぶん違います。
しかも従来型のJ系群、O系群という二分法をいったんバラバラにして、
先入観抜きであらためて遺伝子要素の組み合わせそのものの分布をそのまま
地図上にカラー円グラフで配置してるというのがベーカー他論文の特徴です。
ポール・ウェイドがこういう統計、推計の方法論で国際的に定評がある
というのは前から知ってるから、まずさきにこれを読みました。
ハイ、「日本人なのになんでガイジンの論文を優先するんだゴラァア」と
言いたけりゃ言ってください。それでも世界は1ミリたりとも動揺しませんからw
いずれにしても、日本韓国周辺では、ミンククジラの系群配置や季節的混合、
妊娠出産期の違いなど、ノルウェー、アイスランドよりはるかに複雑です。
にもかかわらず「共同捕鯨」の北太平洋沖合、遠洋ミンク捕鯨は安泰で、
沿岸の地元捕鯨者日帰り捕鯨は非常に危うい、という結論は上田他論文でも、
ベーカー他論文でも変わらないのだな。(ここに「陰謀論」の余地が
あるね。ノルウェーの生データには外国人もアクセスできたけど、鯨研の
生データには今年の1月まで米国人はアクセスできなかったというのが
<陰謀論>の大きな暗黒根拠です。)
日本近海のミンククジラが複雑で、半分アブナいといういのはIWC科学委員会
では以前からくりかえし、複雑に議論されていることで、そういうわけで
去年まで永年IWC科学委員会議長だったグレッグ・ドノバンが、
『アホによるアホにもわかる北太平洋ミンククジラ:悪夢の追体験』という
プレゼンテーションをやったのでしょう。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/NP%20MinkeWP1.pdf
これ、ほとんど図表だから、何回か眺めてみると、素人でもおぼろげながら
意味がわかってくるはずです。だいたい2001年頃からの科学委員会での議論を
イメージ表示したものですね。
要するに、複数の系群が入り交じって回遊している海域で、そのうちの
一つ、あるいはいくつかの群が過去の大捕鯨で70%もダメージを受けている
ような場合には、「いっぱいいるんだからやっちまうべ」でやると、
希少系群をほんとうに絶滅させかねない、という悪夢です。
結論は:
【plausibility:もっとももらしさ、あるいは統計的にありそうなこと】
「もっともらしいということに合意できるのははたしてありそうなことか?」
です。
こういう状態をたぶんもっとかっちりした文章で出してくるのが、明日
IWCサイトに公表されるはずの科学委員会報告(SC Report)なはず。
なんといっても「悪夢の追体験」の総まとめですからね、マキエラ議長が
病に臥せってしまうのもわかる気がする。お気の毒に。
>結局君は今情報を得ているんだね。
ええとですねえ、なんだか今回のIWCではずいぶん重要な問題が議論される
らしいと、実際の議論内容を見てみたいもんだという人が多いと思うから
説明しとくと、今年の科学委員会に提出された世界の科学委員たちの論文一覧
は↓ここで見られます。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/sc62docs.htm
全部で200本近くあるからね、ひとつひとつダウンロードするとものすごく
時間がかかります。それで、https://secure.storegate.com/user/Share.aspx?id=927f907f-f0bd-43d4-b10b-09 76b48009a6
ここで、一括zipファイルを取り込むと簡単で、すばやく出来ます。
それでだ、今話題にしている上田&パク...という日韓合同の論文と
ほぼ同じ結果をオレゴン州立大学のスコット・ベーカー&NOAA南西水産センター
のブラウネル、シアトルの国立海洋哺乳類ラボ、ポール・ウェイド(この人は
ベイズ統計の大家だ)が出しています。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/SC-62-NPM20Rev.pdf
このほうがカラフルな円グラフで見やすいからねw (8頁のFigur 1)
結果が似てるのは、元データが鯨研提供のエクセル・ファイルで、上の日韓合同
論文と同じ(はず)だから当たり前です。
ただし遺伝子情報要素の組み合わせ方が違うので特に網走(SA11)なんかは
ずいぶん違います。
しかも従来型のJ系群、O系群という二分法をいったんバラバラにして、
先入観抜きであらためて遺伝子要素の組み合わせそのものの分布をそのまま
地図上にカラー円グラフで配置してるというのがベーカー他論文の特徴です。
ポール・ウェイドがこういう統計、推計の方法論で国際的に定評がある
というのは前から知ってるから、まずさきにこれを読みました。
ハイ、「日本人なのになんでガイジンの論文を優先するんだゴラァア」と
言いたけりゃ言ってください。それでも世界は1ミリたりとも動揺しませんからw
いずれにしても、日本韓国周辺では、ミンククジラの系群配置や季節的混合、
妊娠出産期の違いなど、ノルウェー、アイスランドよりはるかに複雑です。
にもかかわらず「共同捕鯨」の北太平洋沖合、遠洋ミンク捕鯨は安泰で、
沿岸の地元捕鯨者日帰り捕鯨は非常に危うい、という結論は上田他論文でも、
ベーカー他論文でも変わらないのだな。(ここに「陰謀論」の余地が
あるね。ノルウェーの生データには外国人もアクセスできたけど、鯨研の
生データには今年の1月まで米国人はアクセスできなかったというのが
<陰謀論>の大きな暗黒根拠です。)
日本近海のミンククジラが複雑で、半分アブナいといういのはIWC科学委員会
では以前からくりかえし、複雑に議論されていることで、そういうわけで
去年まで永年IWC科学委員会議長だったグレッグ・ドノバンが、
『アホによるアホにもわかる北太平洋ミンククジラ:悪夢の追体験』という
プレゼンテーションをやったのでしょう。
http://www.iwcoffice.org/_documents/sci_com/SC62docs/NP%20MinkeWP1.pdf
これ、ほとんど図表だから、何回か眺めてみると、素人でもおぼろげながら
意味がわかってくるはずです。だいたい2001年頃からの科学委員会での議論を
イメージ表示したものですね。
要するに、複数の系群が入り交じって回遊している海域で、そのうちの
一つ、あるいはいくつかの群が過去の大捕鯨で70%もダメージを受けている
ような場合には、「いっぱいいるんだからやっちまうべ」でやると、
希少系群をほんとうに絶滅させかねない、という悪夢です。
結論は:
【plausibility:もっとももらしさ、あるいは統計的にありそうなこと】
「もっともらしいということに合意できるのははたしてありそうなことか?」
です。
こういう状態をたぶんもっとかっちりした文章で出してくるのが、明日
IWCサイトに公表されるはずの科学委員会報告(SC Report)なはず。
なんといっても「悪夢の追体験」の総まとめですからね、マキエラ議長が
病に臥せってしまうのもわかる気がする。お気の毒に。
これは メッセージ 45028 (sanba_3_sanba さん)への返信です.
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