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Re: ホルト1979年サイエンス誌論文2

投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/04/09 22:47 投稿番号: [43372 / 62227]
>>原初の自然状態で、ヒゲクジラ類がオキアミを、そのMSYレベルより低い水準にまで追い込んで食べていたというのも十分ありうることだ。

>げらげらげら、ただのアホやんか!w

あはw

MSY(最大持続生産量)というと、水産庁や水産総合研究センタ−、水産大学の
偉い方々が決めるものだという先入観があるから、たかがクジラごときが
餌を食うのにそんなものが基準になるか.....という発想はたしかに
マッチョで健全ですね。

私もこの文章、はじめて読んだとき、ちょっとした知的関節はずし、というか
一本背負いをきれいに決められた時のような快感を味わいましたです。

ここで快感を味わっちゃうのワシはマゾか?
健全なニッポンジンはマッチョに白人攻撃を猛然と開始しなきゃいけないんか?    www

翻訳上のニュアンスのブレがあるといけないから、上のメイ、ベディントン、
クラーク、ホルト、ロウズ論文の引用部の前後を原文で貼っておきます。
20 July 1979, Volume 205, Number 4403
SCIENCE. VOL. 205, 20 JULY 1979.267−268頁

Clearly, however,
MSY applied to each species individ-
ually cannot serve as a guiding principle
when the harvested species have strong
interactions; it may well be that baleen
whales cropped the krill below its MSY
level in the pristine system. What specif-
ic principles, then, should be espoused
to manage a multispecies fishery in such
a way as to "maintain the health and sta-
bility of the marine ecosystem" (24)?
___
注24. This phrase occurs in the U.S. Marine Mammal
Protection Act of 1972.

しかしねえ、ダーウィンの進化論が頭の片隅にあると、生物種は与えられた
環境の中で最も効率的に資源利用/変換をする遺伝形質を持ったものが、
長期間のうちに生き残ってゆく、という発想があるから、クジラが資源の
最適利用=MSYレベルで餌を食っていただろう、という大まかな想定は
ありうるな。(#MSYレベルというのは、たとえば農作物をある程度間引いたり、
剪定してやったほうが生産性が高くなる、というのと似たようなことで、
自然に漫然と繁殖するオキアミの生息数上限Kのたとえば64%水準ぐらいの
ところで、彼らのKへ向かおうとする生産性が一番高くなる、みたいな意味があります。)

それを割り込んで資源利用不効率なレベルまで食い込んでいた可能性がある、
というのは進化論とMSY曲線を、代数的な単純決定論ではなく、確率論
あるいはファジィ理論的なブレの多い世界の出来事だと考える時に出てくる
発想だね。

進化論を分子レベルの確率論に拡大して、微弱な不利、有害性のある遺伝も
けっこう残る、ということを言い出し、一世を風靡したのが木村資生さんと
太田朋子さんね。極悪非道の白人、パルンビ、ベイカー、リュエグも
この二人は尊敬している。極悪非道の白人ではないダニエル・ポーリーも
この二人は尊敬している。

MSY理論の側でこういう進化論の変化に対応して、世界は単純決定論じゃな
いです。不確実性がいたるところに潜んでいるんだから、水産資源管理にも
ブレやゆらぎを織り込まなきゃいけませんと言い出したのが、上記論文の
注20、21で引用されてる
R. M. May, J. R. Beddington, J. W. Horwood,   J. G. Shepherd, Math. Biosci. 42, 219 (1978)”Exploiting natural populations in an uncertain world”ね。
http://dx.doi.org/10.1016/0025-5564(78)90097-4

まだ1978年の段階だと、数学的な精密化をやるよりは、資源水準と加入率に
関するファジィな知識にもとづいた、頑健な自己修正ストラテジーが現実的だ
とゆーてます。RMPのジャスティン・クックと同じ発想。

2004年になると、このファジィ知識まで、ブリティッシュコロンビア大学の
エコパス・エコシム・モデルに取り入れられるようになります。

これも開発したのは極悪非道の欧米白人じゃなく、香港政庁の水産アドバイサー兼
香港WWF活動家だった張偉龍さん。
http://www.fisheries.ubc.ca/files/FuzzyLogicExpertSystemToEstimateIntrinsi cExtinctionVulnerabilitiesOfSeamountFish esToFishing.pdf

世の中の学問は、人種、民族、固有の食文化と関係なく進歩してます。
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