Re: 炭素捕捉者としての鯨
投稿者: aplzsia 投稿日時: 2010/03/07 10:23 投稿番号: [42819 / 62227]
>だからさ、海底に沈むのは年間2億トン。海面での炭素の交換量は年間700億トン。地上での炭素交換量は年間1200億トン。桁が違うって。
これはミスリーディングですね。
数字の取り方から見てIPCCの第4次評価報告書の解釈だと思いますが、
海面―大気交換と陸上―大気交換のそれぞれ一方向の数字だけをとり
(ネットはもっとうんと小さい)、年間の出入をとる意味が無いから
ネットだけ表示している深海海底への固体の形での炭素沈下と比較する
というのはアンフェアです。
IPCCオリジナルの図解
http://www.ipcc.ch/publications_and_data/ar4/wg1/en/figure-7-3.html
や、
海洋の炭素吸収から長期の滞留、バッファー機能を重視している伊藤
貴充さんの説明を読むと、中深海層まで降りた炭素は数100年とか
数1000年の期間、表層へ出て来なくなるという、そこのところが
バッファーとして重要だということがよくわかると思います。
http://www.atmos.colostate.edu/~heald/teaching/ATS762/post_lecture7_Ito_ocean.ppt
IPCCの図の右のほう、Marine Biota (海洋生物)というところを
見ると、世界の海洋生物全体の重量は炭素分にして30億トンしか
ないし、直接空中から炭素を取り入れているわけではないので、
ネットの寄与ゼロという乱暴な読み方もできます。
だけれど、働きのメカニズムを考慮するから、温暖化防止の
希望の星になるのですね。
こういうことを考えるか考えないかで、クロマグロ問題に対する
感受性が大きく変わってくる、というのが後に説明する
サイエンス誌09年1月21日号のR. W. Wilson et al. 論文の意味です。
>>このことは特に去年1月のネイチャー誌に発表されたエクセター大学の研究者を中心とする論文で、魚類の海水中炭化カルシウム分子の直接的取り込みと
ペレット化、
>ほ〜、海中に炭化カルシウムがあるのか。そりゃ凄いわ。一体何と間違えたんだ?
これは明らかに私の重大な誤謬です。
「魚類の海水中炭化カルシウム分子の直接的取り込み」ではなく、
「魚類による海中重炭酸イオンとカルシウムイオンの腸内での
結晶化」というふうに書き換えないと、元論文の意義を真っ向から
否定することになります。
これは重要な論文で、著者たちがいろいろなサイトで
無料公開しているので、一部日本語訳を貼っておきます。
これはミスリーディングですね。
数字の取り方から見てIPCCの第4次評価報告書の解釈だと思いますが、
海面―大気交換と陸上―大気交換のそれぞれ一方向の数字だけをとり
(ネットはもっとうんと小さい)、年間の出入をとる意味が無いから
ネットだけ表示している深海海底への固体の形での炭素沈下と比較する
というのはアンフェアです。
IPCCオリジナルの図解
http://www.ipcc.ch/publications_and_data/ar4/wg1/en/figure-7-3.html
や、
海洋の炭素吸収から長期の滞留、バッファー機能を重視している伊藤
貴充さんの説明を読むと、中深海層まで降りた炭素は数100年とか
数1000年の期間、表層へ出て来なくなるという、そこのところが
バッファーとして重要だということがよくわかると思います。
http://www.atmos.colostate.edu/~heald/teaching/ATS762/post_lecture7_Ito_ocean.ppt
IPCCの図の右のほう、Marine Biota (海洋生物)というところを
見ると、世界の海洋生物全体の重量は炭素分にして30億トンしか
ないし、直接空中から炭素を取り入れているわけではないので、
ネットの寄与ゼロという乱暴な読み方もできます。
だけれど、働きのメカニズムを考慮するから、温暖化防止の
希望の星になるのですね。
こういうことを考えるか考えないかで、クロマグロ問題に対する
感受性が大きく変わってくる、というのが後に説明する
サイエンス誌09年1月21日号のR. W. Wilson et al. 論文の意味です。
>>このことは特に去年1月のネイチャー誌に発表されたエクセター大学の研究者を中心とする論文で、魚類の海水中炭化カルシウム分子の直接的取り込みと
ペレット化、
>ほ〜、海中に炭化カルシウムがあるのか。そりゃ凄いわ。一体何と間違えたんだ?
これは明らかに私の重大な誤謬です。
「魚類の海水中炭化カルシウム分子の直接的取り込み」ではなく、
「魚類による海中重炭酸イオンとカルシウムイオンの腸内での
結晶化」というふうに書き換えないと、元論文の意義を真っ向から
否定することになります。
これは重要な論文で、著者たちがいろいろなサイトで
無料公開しているので、一部日本語訳を貼っておきます。
これは メッセージ 42763 (legal_guardian01 さん)への返信です.
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